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JAL、中高生向けイベント「空育 空の仕事を知ろう」実施。パイロットやCAが生の声を届ける

2019年3月29日 実施

JALは中高生を対象に空の仕事を紹介するイベント「空育 空の仕事を知ろう」を開催した

 JAL(日本航空)は3月29日、将来航空会社など空の仕事に就きたいと考える中高生を対象にしたイベント「空育 空の仕事を知ろう」を開催した。

「空育 空の仕事を知ろう」は、現役のパイロットやCA(客室乗務員)、整備士、グランドスタッフがそれぞれの仕事内容を紹介するとともに、その仕事を選んだきっかけややりがい、経験してきたことなどに対して子供たちが自由に質問できるイベント。2013年度から春と夏の年2回開催しており、今回で14回目となる。当日は、関東以外にも大阪や沖縄などがから72名(中学生35名、高校生37名)が参加した。

中高生合わせて72名が参加。4グループに分かれてパイロット、CA、整備士、グランドスタッフが仕事を紹介した

 イベントで講師を務めたのは、パイロットのJAL 運航訓練部地上教官グループ 機長 今森進介氏、CAのJAL 客室教育訓練部 安全訓練グループ 石川めぐみ氏、グランドスタッフのJALスカイ 羽田事業所空港オペレーション第3部国内パッセンジャーサービス 野川美瑞希氏、整備士のJALエンジニアリング 羽田航空機整備センター機体点検整備部 第1機体運航整備室第5課第2係 稲田賢斗氏の4名。学生を4つのグループに分けて、各25分ずつ仕事の紹介や質疑応答などを行なった。

 学生から「初めて飛行機を操縦したときの気持ちはどうがったか」と聞かれたパイロットの今森氏は「小さくなっていく空港や飛行機を見て、実感が湧いた」とコメント。また英語についても「高校卒業レベルがあれば大丈夫だが、勉強を続けることが大切」と話していた。

日本航空株式会社 運航訓練部地上教官グループ 機長 今森進介氏。休憩時間にもフレンドリーに子供たちの質問に応じていた

 CAの石川氏は多岐にわたる業務内容をわかりやすく説明。「お客さまに快適な空の旅をしていただくために、パイロット、グランドスタッフとの打ち合わせがとても大切」と経験談を交えながら話した。休憩時間には学生が質問に来るなどCAの人気ぶりがうかがえた。

日本航空株式会社 客室教育訓練部 安全訓練グループ 石川めぐみ氏
テキストを見ながら真剣に話を聞いている

 グランドスタッフの野川氏は、業務内容ごとに着用する制服が異なること、また「出発/到着業務では1日8便ほどを担当する。1日があっという間に終わる」「一緒に働く仲間は250名ほど。毎日違うスタッフやお客さまと関わって仕事できるところが魅力」と語り、整備士の稲田氏は「一等航空整備士の資格を取ると、ボーイング 767型機や777型機など大きな飛行機を整備できる」と資格によって整備できる飛行機の種類が違いがあること、また「出発時に飛行機に手を振って見送るときにやりがいを感じる」とそれぞれ生の声を届けていた。

株式会社JALスカイ 羽田事業所空港オペレーション第3部国内パッセンジャーサービス 野川美瑞希氏。業務内容ごとに制服が異なることなどを説明していた
株式会社JALエンジニアリング 羽田航空機整備センター機体点検整備部 第1機体運航整備室第5課第2係 稲田賢斗氏
真剣にメモを取る生徒もたくさんいた

 仕事紹介のあとは、JALの歴代の制服や歴史展示などを行なう体験型施設「JAL SKY MUSEUM」を見学。4名の講師に自由に質問したり、写真撮影を楽しんだりしていた。

4人の講師との写真撮影会には長蛇の列ができていた