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「星級香港迷」に藤森慎吾さんが就任した「2019 日本香港観光年」キックオフイベント
2018年の交流人口は過去最高の約350万人
2019年1月30日 11:57
- 2019年1月29日 実施
香港政府観光局は1月29日、東京・有楽町で「2019 日本香港観光年」キックオフイベントを開催した。
2017年に日本~香港間の交流人口が300万人を突破したことをきっかけに、さらなる相互の観光促進のために香港政府観光局と観光庁、JNTO(日本政府観光局)と共同で2019年1月1日から12月31日までの期間を「2019 日本香港観光年」としている。
日本と香港の観光交流を促進。特に地方都市とのつながりを強化していく
冒頭では来賓として観光庁 審議官の髙科淳氏があいさつ。「2018年は訪日外国人旅行者数は前年比8.7%増と過去最高の3119万人となりました。日本からの旅行者数も前年比6%増の1895万人。旅行者数はインバウンド、アウトバウンドともに堅調に推移しています。
日本と香港の交流人口も2017年度に300万人を突破。2018年は暫定ながら約350万人と過去最高となる予定です」と現状を報告。そして「2019 日本香港観光年」を機に、日本と香港の観光交流促進をさらに深めていきたいと述べた。特に「日本の地方都市と香港との交流拡大を目指し、連携を強めていきたい」とのことだ。航空路線に関しては長崎や小松と香港間を結ぶフライトを例に出し、今後も路線拡大が見込まれるとして、需要拡大のための双方のPRや官民一体となっての商品造成など積極的な展開を約束した。
続いて香港政府観光局 日本局長の堀和典氏が「2019 日本香港観光年」に展開する施策を紹介。「地方都市の路線維持・拡大」に関しては、「ここ数年のインバウンド需要の増加により、4月に小松空港からの直行便を含め過去最大の16都市17空港からの直行便が運航されます。東京・大阪・名古屋・福岡に加え、徳島・長崎・小松、そして増便した鹿児島・岡山・米子など地方からの直行便の貢献度に期待している」と話し、現地旅行会社やメディアと共同でPRすると説明。
「新たなインフラと国際イベントの認知」では「広深港高速鉄道」や世界最長約55kmの「港珠澳大橋」を紹介。「港珠澳大橋」に関しては輸送インフラとしてだけではなく、観光資源としても注目していると話した。香取慎吾さんの作品「大きなお口の龍の子(大口龍仔)」とともに総合文化施設「大館」のオープン、ビクトリア・ハーバー沿いの夜景の名所「アベニュー・オブ・スターズ」の整備完了も紹介し、「インフラが整い、観光年は新たな香港の魅力を伝えられる素晴らしい年となるでしょう」と期待を込めた。
国際イベントについては毎月イベントが開催されており、旧正月の「インターナショナル・ナイト・パレード」を皮切りに2月は「香港国際マラソン」や、7月のeスポーツの国際的大会などをレコメンド。
「日本・香港の旅行業界におけるパートナーシップの強化」では、観光年パートナー航空会社を紹介。チケットのプレゼントをはじめ、各社キャンペーンを行なっていくという。旅行会社に関しては現在24社が特典を用意。アルパインツアーサービスでは3月~5月出発で観光年ならではのスペシャルなハイキングツアーを展開。JTBやH.I.S.(エイチ・アイ・エス)では、4月~6月出発の企画旅行商品購入者に滞在時に便利なプリペイドカード「オクトパスカード」をプレゼントする特典も実施している。
団体旅行向けの特典は今までも100名以上の大型旅行に提供していたが、今年は20名以上の団体に適用。花文字アーティストの派遣やエコバックのプレゼントを行なう。さらに日本からのすべての旅行者向けにホテル・ショッピング・レストラン・アトラクションの割引特典やクーポンブックを配布。なお、利用時にはパスポートの提示が必要だ。詳細は「2019 日本香港観光年 特設ページ」で随時更新されるとのこと。
「インフルエンサーの活用」では、香港政府観光局公認で「超級香港迷」(スーパーホンコンマイ)として活動する香港好きのミュージシャンや写真家らとともに、2019年は「星級香港迷」(スターホンコンマイ)として藤森慎吾さん(オリエンタルラジオ)を新たに任命。香港政府観光局の堀和典氏から、藤森慎吾さんに認定書として巨大な名刺を手渡す認定セレモニーを行なった。
セレモニーでは香港政府観光局が主催する6月の「ドラゴンボートフェスティバル」、9月の「香港サイクロソン」、10月の「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」12月の「香港パルスライトフェスティバル」のいずれかに参加できるサプライズも。藤森氏はいつも暖かい季節に訪れていると話し、あえて12月のイベントをチョイス。そして「4イベント行けたら全部行きます!」と「星級香港迷」らしい心強いコメントも。
「星級香港迷」的オススメは食にチャレンジングな旅
今回「星級香港迷」に任命された藤森慎吾さんは、約3年間中学生時代に香港に住んでいたそう。現在も当時の同級生とともに年1で香港を訪れているとのこと。
今回の任命に対しては「すごくうれしいです。香港が大好きですので、その魅力を伝える役割を任命いただき非常に光栄ですね。正直な話、もっと早く依頼が来てもよかった! 芸人になり15年目ですが今までやってきた甲斐がありました。以前から香港はいい所とアピールしていましたが、力およばず。ようやく15年目で。感謝しております!」と気持ちが抑え切れない様子。
中学生時代の町の印象は?との質問には「今とまったく別物です。大きく変わったのは当時は町中に空港があったので頭上を毎日飛行機が飛んでいる状況でした。素敵な場所ながら田舎だった長野から家族全員で移住し、香港に来て大都会に足を踏み入れた感じでした。見るものすべてが新しくてワクワクしていたことを覚えています。3年間見て感じたことが僕が今、この世界に挑戦している部分につながっているのではないかと思います」と即答。
また、当時の思い出としてありとあらゆる公共交通機関を使ってさまざまなエリアを巡っていたことを例に、香港では2階建てバスや地下鉄、トラムなどでの移動が便利なこともアピール。「トンローワン」や「ワンチャイ」が遊び場であったことも語ってくれた。
なお、最近の観光地に関しては警察宿舎をリノベーションした「PMQ」をレコメンド。最新エリアと同時にマニアックな目線で「ティンハウ」のフルーツ屋やタピオカデザートなど自身の愛する香港グルメも紹介。九龍半島の中国側に住んでいたという思い出とともに、地元の「レタスチャーハン」が忘れられないとも。「ポッと入ったお店が本当に美味しかったりするので、チェレンジングな旅をぜひ楽しんでほしい」と語り、さらにはローカルエリアを網羅するガイドブック「藤森チャラ男流の歩き方」の刊行にも意欲を見せた。
ラストには「香港は本当に“パワフル”。中学時代の僕にものすごい影響を与えた場所ですから、観光に行って楽しいのはもちろん、ちょっと思い悩むことや壁にぶち当たったときに訪れれば必ずヒント、糸口が見つかる。そんな場所です。いろいろな魅力の詰まった香港をこれからご紹介していきます!」と締めてくれた。