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スターフライヤー、専用アプリ導入や上級会員の条件緩和などマイレージプログラムを9月に刷新
2次元バーコードのeチケット対応予定。「会員数100万人を目指したい」と松石社長
2018年7月27日 00:00
- 2018年7月26日 発表
- 2018年9月 提供予定
スターフライヤーは7月26日、都内で会見を開き、マイレージプログラム「STARLINK MEMBERS」のサービス刷新を発表した。
これまでの会員ステータス「VEGA(ベガ)」と一般会員の2種から、VEGAと一般会員の間に「ALTAIR(アルタイル)」を新設して3種に、VEGAの年間搭乗回数48回以上という基準を「30回以上」に引き下げる。
また、専用アプリを開発・配信し、予約や積算マイレージの確認、eチケット(10月以降を予定)、クーポンなどを利用できるようにするほか、機内・空港サービス、コワーキングスペース、ファッション、カフェ、レストランなどを運営する企業・ブランドとの提携サービスを提供し、出発前から到着後までの旅全体の体験価値「スマート・エクスペリエンス」の向上を目指す。
スターフライヤーが刷新するマイレージプログラム「STARLINK MEMBERS」概要
提供開始時期:2018年9月
マイル有効期限:3年間
ステイタス基準:
[VEGA(ベガ)]年間搭乗回数30回以上
[ALTAIR(アルタイル)]年間搭乗回数10回以上
[一般会員]年間搭乗回数9回以下
主なサービス:
[VEGA(ベガ)]搭乗マイル積算率150%、クーポン利用、優先搭乗、手荷物優待、ラウンジ利用、チャット利用、レンタルサービス
[ALTAIR(アルタイル)]搭乗マイル積算率120%、クーポン利用、優先搭乗、手荷物優待
[一般会員]搭乗マイル積算率100%、クーポン利用
Webサイト:STARLINK MEMBERS
会見ではまず、スターフライヤー 代表取締役 社長執行役員の松石禎己氏が同社や新マイレージプログラムの概要について説明した。スターフライヤーは現在国内6路線で1日64便を運航、10月28日からは北九州~台北線、セントレア~台北線の就航を予定している。使用機材はエアバス A320型機で、他社では通常180席前後という仕様が一般的だが、スターフライヤーではこれを150席(1クラス)にして「ゆとりのあるシートピッチを実現しております」と紹介した。シートは全席ブラックレザーシートで、シートモニターと充電用USBポートを完備。機内では、タリーズコーヒージャパンと共同開発した「オリジナルブレンドコーヒー」をチョコレートとともに提供している。
スターフライヤーのマイレージプログラムは2006年10月に発足し、会員数は約40万人。内訳は30~50歳台で全体の約7割を占め、男女比は63%と37%。ヘビーユーザーになるほどビジネスユースだという。さらなる成長のためにもマイレージプログラムを刷新し、「会員数100万人を目指したい」と意欲を見せた。
続いてスターフライヤー 執行役員 営業本部長の石山健二氏が、新マイレージプログラムについてさらに掘り下げた。
「シートピッチが広い」ことや、「スタッフの『気遣い』を感じられるサービス」などが利用客からは評価されているそうだが、機内や空港などの1点ではなく「継続する時間軸」で「お客さまの創造を超えた驚きや発見に出会って」もらい、同社へのさらなる愛着につなげていくために、カスタマーエクスペリエンスを軸にしてサービスを設計し直す必要性を認め、今回の刷新に至ったという。
スターフライヤーらしさをどう利用客に伝えるかという「カスタマージャーニーマップ」と、利用客から見てスターフライヤーはどうあるべきかという「カスタマーエクスペリエンス」から鑑みて、デジタル技術を活用して、搭乗前の情報収集段階から、空港や機内、そして出張先までをフォローするために、新しく専用アプリを開発・配信することになったとのこと。
新たに開発したアプリについては、スターフライヤー マーケティング部の竹内隆介氏が解説した。
アプリによってマイレージプログラムの会員証は完全デジタル化。予約した便の情報や運航状況、マイレージの状況をチェックし、チャット機能(VEGA会員のみ)を使い予約変更や座席の指定も可能。10月以降は2次元バーコードによるeチケットにも対応する予定だ。機内食の無料クーポン券で軽食をとることもでき、到着地が雨天のときには傘を貸し出したり、出張先で便利なモバイルバッテリのレンタルを行なったりするという。さらにワーキングスペースやカフェを展開する各企業と提携し、会員限定サービスも随時拡大していくとのこと。ステイタスの条件も見直し、入りやすい・ステイタスを上げやすいものにして、会員数の拡大を図っていく。