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ニュージーランド政府観光局、旅行会社向け商談会「KIWI LINK JAPAN 2018」開催

2018年3月8日~9日 実施

日本の旅行業界関係者に向けたイベント「KIWI LINK JAPAN 2018」

 ニュージーランド政府観光局は3月8日~9日、静岡県熱海市において日本の旅行業界関係者に向けたイベント「KIWI LINK JAPAN 2018」を開催した。

「KIWI LINK JAPAN 2018」は、ニュージーランドの地方観光局、観光施設などの旅行業界関係者(サプライヤー)と日本の旅行会社(バイヤー)が集まり、情報交換や商談を行なうことを目的としたもの。ニュージーランドで毎年開催される商談会「TRENZ」の日本版として開催しており、ニュージーランドからは13社、日本からは26社34名が参加した。

 ちなみに、2018年のニュージーランド最大の旅行業界の商談会「TRENZ」は、5月7日~10日まで南島のダニーデンで開かれる(関連記事「【TRENZ 2017】急成長を見せるニュージーランド観光の商談会『TRENZ 2017』レポート(その1)」)。

 商談会の前には、ニュージーランド政府観光局 アジア地区担当ゼネラルマネージャーのグレッグ・ワッフルベイカー氏と、同 日本局長 猪膝直樹氏が開会のあいさつを行なったほか、ニュージーランド政府観光局がニュージーランドに関心がある、行きたいと思っている人(AC層:Active considerers of New Zealand)をターゲットに行なった、画像調査の結果報告が行なわれた。これは、キャンペーンや販促活動で使用している画像がターゲットにどのような影響を与えているか、ということを調査したもの。

 この調査結果によれば、日本のニュージーランドに関心のある人たちは「水」「Water」「Blue」といった水に関係あるアクティビティが好きであり、またほかの国に比べるとアトラクションや体験に興味を示すという傾向が読み取れたという。

 特に、スターウォッチングやフィヨルド、野生動物、地熱活動、氷河などにニュージーランド固有のものに興味を示しているほか、季節では春や秋を選んでニュージーランドを訪れたいという人が40%を占めていることなどが報告された。

開会のあいさつをしたニュージーランド政府観光局 アジア地区担当ゼネラルマネージャー グレッグ・ワッフルベイカー氏(写真左)と、同 日本局長 猪膝直樹氏(写真右)

地方観光局や観光施設がそれぞれのよさをアピール

 各ブースを回って聞いた地方観光局や観光施設のお勧め情報などを紹介する。

サザンレイクス観光局/サザンレイクス周辺

 南島にあるサザンレイクスは美しいエリアとして知られている。このあたりには、観光都市であるクイーンズタウンをはじめ、レイク・ワナカ(ワナカ湖)の南端にあるワナカや、フィヨルドランドがあり、雄大な自然風景を楽しめる。

 ワナカでは、スキー場が多数ありウィンタースポーツが盛んだが、夏や紅葉の時期に楽しめるアクティビティ(ZiplineやGo JETと呼ばれるボートなど)も充実しているという。

ワナカ
クイーンズタウン
フィヨルドランド

ホビトン・ムービー・セット/マタマタ

 北島のオークランドから南へクルマで2時間ほど行ったところにあるマタマタは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」のロケ地として有名で、ホビトン・ムービー・セット・ツアーが楽しめる。マタマタを訪れる観光客も多く、2014年から始まった夜のツアーでは、映画と同じ晩餐が楽しめるそうだ。

ホビトン・ムービー・セット。オークランドから2時間のところにある

スカイライン ロトルア/テ・プイア

 北島の観光地であるロトルアは、地熱活動とマオリ文化で知られている。このエリアにはマオリ族の伝統文化を学べる「テ・プイア」があり、広大な敷地のなかには展望レストランや伝統建築のほか、南半球最大といわれる間欠泉「ポフツ・ガイザー」などがあり、地球の鼓動を感じることもできると紹介した。

 またスカイラインが提供するアクティビティではLuge(リュージュ:そりのようなもの)が楽しめるほか、2017年から始まったスターウォッチングもお勧めだという。

間欠泉を見ることができる
噴気孔を利用してマオリ族伝統の蒸し料理「ハンギ」が食べられる

キーウィレイル・インターアイランダー

 キーウィレイル・インターアイランダーは、北島と南島の両方で鉄道を運行する鉄道会社。鉄道だけでなく、ニュージーランドを代表する大型フェリー「インターアイランダープラス」なども運航しており、北島のウエリントン~南島のピクトン間を3.5時間で結ぶ。映画館などを備えており、クルーズ感覚で移動を楽しむのもよさそうだ。

インターアイランダー号(写真左)とノーザンエクスプローラ号(写真右)

カンタベリー&ウエストコースト観光局/クライストチャーチ&カンタベリー地方

 南島のカンタベリー地域にあるクライストチャーチは、「ガーデンシティー」とも呼ばれる、英国風の優雅な伝統と現代文化が融合した街。2011年の震災の復興も進み、街にはカフェやアートセンター、インフォメーションセンターなどの最新技術を使った安全で新しい建物が次々と完成しているという。

 街中ではサイクリング、郊外ではゴルフ、マウンテンバイク、サーフィンなどが楽しめるほか、ワイナリーを訪ねるなどさまざまな魅力を紹介した。

クライストチャーチの街の様子

ツーリズムホールディングス/ワイトモ

 北島の観光地ロトルアからクルマで西に2時間のところに位置するワイトモでは、土ボタルが生息する洞窟や鍾乳洞がある。ガイド付きの約45分間の洞窟見学ツアーなどもあり、歩いたり、ボートに乗ってたりしながら幻想的な景色が楽しめるとアピールしていた。

洞窟見学ツアーができる

アース・アンド・スカイ/テカポ湖

 レイク・テカポで星空観察のツアーなどをアレンジしているアース・アンド・スカイは、レイク・テカポが晴天率が高く星空観察に適していることや、運がよければオーロラを見ることもできると紹介。星空観察ツアーではMt.John(マウントジョン)天文台やCowan's(コーワンズ)天文台の望遠鏡を使って見る美しい夜空をアピールした。

星空観察のツアーを実施

リアル ジャーニーズ/ミルフォードサウンド

 ニュージーランドの自然と壮大さを体験できるプロダクトを扱うリアル ジャーニーズでは、クイーンズタウン/フィヨルドランド/スチュアート島でのアクティビティを提供している。

 なかでも、南島の南西部に位置するフィヨルドランド国立公園内にあるミルフォード・サウンドでのシーカヤックや、「世界一の遊歩道」と言われるミルフォード・トラックでのデイウォークツアーなど雄大な自然を満喫できると紹介した。

バスや飛行機を使ったツアーなども行なっている

スカイライン クイーンズタウン

 クイーンズタウンの街並みやワカティプ湖を一望できるボブズピーク。標高800mの頂上には「世界一景色が美しいレストラン」と称されるスカイライン展望レストランがあり、幅広い年齢の人に人気があるという。また近年は星空観賞ツアーも行なっていることをアピールした。

ゴンドラ
美しい景色を見ながら食事ができる

サザン・ディスカバリーズ

 サザン・ディスカバリーズは、フィヨルドランドやクイーンズタウン周辺のツアーを扱う。メリノ羊を飼育するマウント・ニコラス牧場を訪問するクルーズや、ミルフォード・サウンドのフィヨルドとサザンアルプスの絶景を上空から楽しむ遊覧飛行は、ニュージーランドの雄大な自然を満喫できるとアピールした。

ミルフォード・サウンドでは遊覧飛行やカヤックも楽しめる