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JAL、太宰府天満宮「梅の親善使節」の輸送サポート。一足早い福岡の春「梅鉢」を北海道へ
2018年で62回目
2018年1月26日 15:38
- 2018年1月26日 実施
JAL(日本航空)は、福岡県の太宰府天満宮より、まだ雪深い北海道へ一足早い春を告げる使者として、同境内に咲く梅の花鉢を届ける「梅の親善使節」の派遣を行なっている。1月26日、62回目を迎えた使節団の出発式が福岡空港国内線ターミナルで実施された。
該当する便はJL3513便の福岡発、新千歳(札幌)行き。出発を前に搭乗ゲート前で行なわれた出発式の模様を紹介する。
11時35分発を予定していたJL3513便は、新千歳空港の悪天候により大幅に出発が遅れることとなったが、出発式は予定どおり行なった。1番ゲート前には、北海道へ運ぶ梅鉢が飾られたブースが設置され、JAL側の参列者と使節団が向かい合うように整列。
式の冒頭、JAL 福岡空港支店長 扇山徹氏より「昭和31年(1956年)から始まった梅の親善使節団は、当時羽田空港を経由して初めて北海道へご訪問されていました。私ども日本航空は、梅の親善使節団ならびに梅鉢をお運びするお手伝いをさせていただいております。今年も北海道庁をはじめ札幌市や千歳市など、梅鉢を運ぶ予定となっておりますが、今年最大の寒波がきており、今朝の新千歳空港はマイナス4℃という知らせがありました。
梅の親善使節団の皆さまがご訪問されることで、一足早く春の兆しを北海道の皆さまに感じていただけることと思います。北海道と福岡県の地域交流のお手伝いをできることに喜びを感じております」とコメント。
続いて、修祓式が行なわれ、使節団よりJAL参列者に梅の花束と梅鉢が預けられた。菅原道真公が祭られている太宰府天満宮の境内には「飛梅」と呼ばれる神木があるが、同種の梅が鉢植に用意される。毎年、紅白それぞれ品種で分かれており、今回は紅梅が「大盃」、白梅が「青学」が選ばれた。今年は98鉢もの梅鉢が千歳市や札幌市の訪問箇所に配布される。
今回の使節団は、太宰府天満宮の5名が北海道に渡る。日程は、1月26日から30日までの5日間とし、北海道庁をはじめ、北海道警察本部など札幌市の拠点と千歳市内の各所を16カ所訪れる予定。
毎年5月には、千歳市から返礼品として、すずらんの花が太宰府天満宮に奉納されているが、その輸送業務もJALがサポートしている。