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「JALベルスター2017」がグランドニッコー東京 台場でラストステージ。星野源「恋」を振り付けありで演奏

2017年12月24日 開催

グランドニッコー東京 台場において、最後のステージを披露した「JALベルスター2017」

 JAL(日本航空)の若手CA(客室乗務員)によるハンドベル隊「JALベルスター2017」は12月24日、グランドニッコー東京 台場において最後のステージを披露した。

 この日はクリスマスイブということもあり、「きよしこの夜」や「あわてんぼうのサンタクロース」といったクリスマスソングに加え、星野源のヒット曲「恋」などを演奏した。

演奏曲リスト

I will be there with you
ひいらぎかざろう
あわてんぼうのサンタクロース
きよしこの夜
愛を叫べ

Beauty and the Beast
明日の翼

 10月に選抜メンバーが決定し、職務の合間に猛練習を重ねて12月のクリスマスシーズンを迎えて各地で演奏を披露(関連記事「JAL、若手CAによるハンドベル隊『JALベルスター2017』が始動。音楽経験豊富な8名がメンバーに」)。

 その集大成としてこの日は羽田空港と、お台場にあるグランドニッコー東京 台場で演奏し、JALベルスター2017の活動を締めくくった。当初はハンドベルを使って演奏したことがあるのはJALベルスター2年目の濱地さんと経験のある六角さんのみ。それでも音楽経験者が多く揃った今回のメンバーは、そのセンスを活かし、あとは各自の得手不得手を理解した上で素晴らしいチームワークで好演するにいたった。

 ハンドベルは1つで1つの音しか鳴らせないので、メロディラインを演奏するにしても複数人で1音1音を担当して次々にリレーしなければならない。「今回のメンバーは素晴らしく、最高のチームでした!」と誰もが口を揃えていた。

 今回は新しい試みとして「恋」の演奏中に振り付けも取り入れている。従来までは足踏み程度だったそうだが、恋ダンスのように腕を回したりかがんだりと、ベルを鳴らしつつの動作にはそれなりの大変さもあったようだ。

 JALベルスター2017は今回で解散となるが、来年の2018ではこのメンバーのなかから誰か一人をリーダーとして引き継ぎ、新しいJALベルスターを披露してくれるはずだ。来年も12月を楽しみに待ちたい。

クリスマスイブということもあり、会場をクリスマスに見立てた便名でアナウンス。機長はもちろん、サンタクロース
ハンドベルは音階を持つ楽器ではないので、一人一人がいくつかの鍵盤というイメージ。チームワークがよくないと演奏できない
JALベルスター2017メンバーのコメント(入社年度、音楽経験)

・岸上真唯子さん(2016年、ピアノ10年ほか)
「曲が仕上がってきたあとにアレンジやダンスを加えようという話になり、腕を回しながら鳴らすといったことが前例ではなかったので、そこをどうするかといったのが難しかったです」

・堀口ひかりさん(2014年、ピアノ16年)
「恋を演奏する際にほかの方が振り付けとの兼ね合いもあって鳴らせないというベルがあり、私の手元にどんどん増えて最終的には6本を担当することになりました(笑)」
※平均は3本くらいとのこと

・佐藤妃桜華さん(2017年、ピアノ9年)
「楽譜の読み方などを忘れてしまっていたのですが、ほかのメンバーに教えてもらいながら音を振り分けて、なんとか楽譜を作成いたしました。リズムがどうしても合わない部分も助けてもらいながらクリアいたしました」

・濱地恵理さん(2014年、エレクトーン13年)
「1年目は音楽が大好きというだけでやっていたのですが、2年目ではリーダーとして完璧にこなさなければならないのでその部分の葛藤はありました。ですが、皆さんが得意分野で支えてくれて、この日を迎えることができ感謝しております」

・乙武英里さん(2016年、ピアノ14年ほか)
「恋ダンスのところで頭の後ろで鳴らす部分があるのですが、キチンと鳴らさないと曲にならないのでその部分が大変でした。なので、どうしても鳴らせないものは堀口さんに渡しました(笑)」

・上田梨沙さん(2017年、エレクトーン10年)
「本番前も練習するのですが、場合によってはすぐに本番ということもあって、心を一つにする点が難しかったと思います。毎回、円陣を組んで一つの気持ちになれたのがよかったと思います」

・森下杏樹さん(2016年、ピアノ4年)
「音楽経験は小学生までしかないので楽譜作成とかは皆さんのお力を借りて、ベルを鳴らすという部分だけに集中してやっていました。それでもできない部分があって、罪悪感やプレッシャーを感じましたが、愛のある指導(一同爆笑)とオフの日のイメトレでできるようになりました」

・六角奈央さん(2015年、ハンドベル7年ほか)
「私はハンドベルの経験者として、“一つの鍵盤”というのをどういう風にして教えようかと懸念していたのですが、皆さん飲み込みが早くてトントン拍子に進みました。私は舞台に立つとか演奏とかは緊張しないのですが、運航の人とぶっつけ本番でやったりダンスができないのでその辺りのプレッシャーはありました。でも、素晴らしいチームだったので最後のステージは120点です!」

JALベルスター2017 ラストステージ「あわてんぼうのサンタクロース」
JALベルスター2017 ラストステージ「きよしこの夜」
JALベルスター2017 ラストステージ「恋」
左から、岸上真唯子さん、堀口ひかりさん、佐藤妃桜華さん、濱地恵理さん、乙武英里さん、上田梨沙さん、森下杏樹さん、六角奈央さん