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国交省、12月17日予定を発表した山陰道 鳥取西道路 浜村鹿野温泉IC~青谷ICの開通を延期
想定よりも広範囲な法面変位を確認したため
2017年11月21日 20:40
- 2017年11月21日 発表
国土交通省 中国地方整備局 鳥取河川国道事務所は、12月17日に開通することを発表していた山陰自動車道 鳥取西道路の浜村鹿野温泉IC(インターチェンジ)~青谷ICの開通時期を見直すことを発表した。鳥取市~下関市(山口県)にわたる山陰道の東端に位置する鳥取西道路(延長19.3km)のうちの延長4.7km。
9月以降に同区間の重山地区において、法面(のりめん)を安定させるグラウンドアンカー4本(総数は383本)が破損し、水抜きボーリング工事、押さえ盛り土工事などの応急対策工事を実施。応急対策によって安定すると判断していた法面が安定化しなかったことから、広範囲に調査した結果、当初の想定よりも広い範囲での法面変位が判明したという。
また、専門家による現地調査の結果、グラウンドアンカーの荷重計の推移や法面の変状に鑑みても地滑り面が不明確な点があり、現状の対策で安全な通行を確保できるかの検討が必要と判断され、鳥取河川国道事務所に土質・地盤工学らの専門家からなる鳥取西道路技術検討委員会を新たに設置。予定していた12月17日の開通時期を見直し、委員会での検討状況を踏まえて見直し後の開通時期を発表するとしている。