ニュース

【アメリカン航空 Media and Investor Day】今後搭載する新型シートを展示。Casper製の寝具も一部クラスに導入

2017年9月28日(現地時間) 発表

アメリカン航空のプレミアムクラスで採用されるCasperの寝具などが展示された

 アメリカン航空(American Airlines Group)は、9月28日(現地時間、日本時間9月29日)に同社の本社がある米テキサス州ダラス・フォートワース空港近くのホテルにおいて、報道関係者と投資アナリスト向けのイベント「Media and Investor Day」を開催した。

 午前中は同社CEOや社長による戦略説明などが行なわれ、午後は同社幹部による質疑応答や同社の機材に採用されているシートやラウンジなどの設備を紹介する展示会などが行なわれた。アメリカン航空は、Media and Investor Dayに合わせて、国際線や長距離国内線のファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスなどに米国の寝具メーカーであるCasperの寝具などを12月より提供する計画であることを明らかにした。

ユニークなマットレスで人気を集めるCasperの寝具を、国際線や長距離路線のプレミアムクラスに12月から搭載

 今回アメリカン航空が採用を明らかにしたのは、 米国で2014年に設立された新しい形の寝具を提案するベンチャー企業「Casper(カスパー)」の寝具となる。Casperは、新しい形のマットレスを開発した新興の寝具メーカーで、米国で急速に人気を集めつつある。従来のマットレスといえば何人かで持たないと運べないほどの重量物だったが、Casperは軽量で、かつ柔軟性がある素材で作られており、丸めて箱に入れることが可能なほど。Amazonのような通販サイトでも販売されており、各家庭には宅配便で送られるというユニークな製品として人気を集めている。そうした形状だけでなく、実際に購入したユーザーからは寝やすいという評価を得ており、それゆえに急成長している寝具メーカーだ。

Casperのマットレス
Casperの掛け布団
Casperの枕
Casperのスリッパと機内着

 アメリカン航空が採用したCasperの寝具は、Casperと共同で実際の飛行機でテストを行ない寝やすい寝具を実現したのだという。会場では、毛布、枕、マットレス、スリッパ、機内着などが展示されており、提供される路線は、国際線と国内線の長距離路線(例えばボストン~ロサンゼルス線、ニューヨーク~シアトル線など)で、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスなどのプレミアムクラス向けに提供される予定になる。なお、すべての路線ですべての寝具というわけではなく、路線やクラスによって異なるという。説明員によれば、日本路線の場合は枕、毛布、スリッパを提供する形になるということだった。

ビジネスクラス「Flagship Business」やプレミアムエコノミークラスのシートが展示される

 アメリカン航空は、Media and Investor Dayの展示会場で、同社のビジネスクラスやプレミアムエコノミー、さらにはボーイング 737-800型機で改装予定の新シートや、今後受け取る予定のボーイング 737 MAXシリーズのシートなどを展示した。

アメリカン航空のビジネスクラスは「Flagship Business」
ボーイング 787-800型機のビジネスクラスシート、フルフラットにもなる
シート横にはアメニティキットを入れておいたり、電源などが用意されている蓋が用意されている。跳ね上げると隣との壁としても利用できる
シートの調整はこの液晶パネルで行なえる
読書灯
足下にはオットマンも用意されている

 現在同社はビジネスクラスを「Flagship Business」というブランド名で呼んでおり、今回の展示会場ではボーイング 787-800型機向けのシートと、ボーイング 777-300ER型機向けのシートの2つが展示されていた。いずれのシートもフルフラットになるなどの特徴を備えているが、ボーイング 787-800型機に採用されているシートは最新版になっており、リクライニングやフットレストなどの操作パネルが液晶になっているなど、より新しくなっている。

ボーイング 777-300ER型機のシート
オットマン
操作系
服などを収納する収納スペース

 また、ボーイング 787-900型機に採用されているプレミアムエコノミークラスのシートも展示されていた。シートピットは38インチ(約97cm)で、19インチのモニター、USBポートなどが用意されていた。説明員によれば、展示されていたシートには電源のアウトレットは無かったが、実際のシートには電源が用意されているとのことだった。

 最近のプレミアムエコノミークラスのシートは後ろが固定されており、リクライニングしても後ろの席に影響がない構造になっていることがあるが、アメリカン航空のプレミアムエコノミークラスのシートは、シート全体が後ろに倒れる構造になっていた。それを除けば、JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)など日本の航空会社が採用しているプレミアムエコノミークラスのシートに近く、実際に座ってみたが、フラットシートになる前の時代のビジネスクラスシートという趣で、かなり快適だった。

プレミアムエコノミークラス
プレミアムエコノミーシート
フットレストも用意されている
シートの操作系
モニター

 このほかにも、ボーイング 737-800型機の内装改装に合わせて採用されるメインキャビン(エコノミークラス)の新型シート(シートピット31インチ)や、ボーイング 737 MAXシリーズに採用されるメインキャビンのシートなどが展示されていた。ボーイング 737 MAXシリーズはタブレットを固定するホルダーが用意されており、そこにiPadなどのタブレットを固定して利用する、といった使い方が想定されているようだ。

ボーイング787-800型機用の新シート、シートピッチは31インチ(約79cm)
ボーイング 737 MAXシリーズ用のシート、シートピッチは30インチ(約76cm)

 このほか、グランドスタッフ向けにスマートフォンとモバイルプリンタを利用したハンディチェックイン機、同社がニューヨークのJFK空港やシカゴ空港に開設したファーストクラスラウンジ「Flagship Lounge」で提供される食事や椅子などが展示された。

グランドスタッフが持つモバイル端末を利用したチェックイン業務のための機材。これにより地上係員はカウンターの中にいなくても、チェックイン作業ができるようになる。
Androidベースの端末。従来のPCベースの機械でなく、スマートフォンベースにしているため、ハンディプリンターを利用して荷物のタグを打ち出すこともできる
Flagship Lounge
Flagship Loungeで出されている食事の例
Flagship Loungeのシート
Flagship Loungeのバー