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ANA、ボーイング 787-8初号機「JA801A」の特別塗装をリペイントへ

ドックイン直前の姿を写真で紹介

2017年2月14日 ドックイン

機体後部の白いラインが入った青い塗装が目立つ、ANAのボーイング 787-8型機初号機「JA801A」。通常塗装へのリペイントのためドックインした

 ANA(全日本空輸)は、ボーイング 787-8型機の初号機として納入されていた登録記号「JA801A」のリペイントを実施する。その作業のため、2月14日に大阪・伊丹空港に隣接するMRO Japanの整備場へドックインした。

 JA801Aは、ボーイング 787-8型機のローンチカスタマーであるANAが、2011年9月25日に世界で初めて受領し、商用運航を実施した機体。2機目の導入機となる「JA802A」とともに、機体後方を青を基調に白いラインを施した(一部では“鯖”の愛称でも知られる)特別塗装機として注目を集めた機体だ。

 受領順としては3番目となった「JA805A」からトリトンブルーを用いたANAの通常塗装になったが、機体前方に「787」と大きくマーキング。この「787」ロゴも2014年1月に納入された「JA824A」までの24機(JA801A、JA802A含む)に施された。

 ANAでは今後、ブランド統一の観点からこれらの特別塗装も順次、通常のANAデザインへリペイントしていく意向で、このたび、同社のボーイング 787型機にとっても初めてのこととなるリペイント作業が、導入初号機であるJA801Aで行なわれることになった。

JA801A

 JA801Aは導入直後は一時国内線で運用されたが、客室は導入時より国際線仕様となっていた。最初は264席仕様、2013年10月の客室改修で222席仕様となったのち、2015年11月からは240席(ビジネスクラス42席、エコノミークラス198席)仕様機となって現在にいたる。特別塗装機としてのJA801Aは、2月12日のNH818便(プノンペン~成田線)が最後の営業運航となった。

 2月14日に成田空港から回航(フェリーフライト)が行なわれ、11時08分に伊丹空港に着陸。いったん伊丹空港の2番スポットに駐機したあと、MRO Japanのドックへと移動した。リペイントは、そのMRO Japanで実施。作業期間は2週間程度を見ているという。

 ドックイン直前、特別塗装機としては最後のときを迎えた「JA801A」の姿を写真で紹介する。

青を基調に、白いラインが入った特別塗装機。初号機の「JA801A」と2号機の「JA802A」に施された
主翼近くの胴体に描かれているガリレオのヘリコプターと「DREAM LINER」のロゴも、この特別塗装機の特徴
機体前方に描かれた「787」の文字。このマーキングはトリトンブルー塗装になったJA803AからJA824Aまで踏襲された
MRO Japanの前をトリトンブルー塗装+「787」マーキングのANA機が通過
スターボードサイド(右舷側)
ポートサイド(左舷側)
正面から
後方から
ロールスロイスエンジンと機首
エンジンはロールスロイスの「Trent 1000ファミリ」。本機には「Trent 1000-A2」と呼ばれるタイプが搭載されている
ノーズギア。ミシュラン製タイヤ。サイズは40×16.0R16
メインギアにはブリヂストン製タイヤ。サイズは50×20.0R22
コックピットまわり