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JAL、新千歳空港内の国内線チェックインカウンターをリニューアル
12月13日から新しいカウンターで業務開始
2016年12月13日 14:37
- 2016年12月13日 新カウンター業務開始
JAL(日本航空)は12月13日、新千歳空港内の国内線チェックインカウンターをリニューアルオープンした。
これは新千歳空港を管理する北海道空港による施設整備工事に伴うもの。この工事は2017年3月からスタート、保安・防災の強化やバリアフリーへの対応などを図り、2018年3月の完成を目指している。JALのチェックインカウンターはこれまでの中央付近から南側寄りに移動、従来の場所は新たに大型の手荷物検査場として整備することで、繁忙期の旅客需要への対応を図っていくとしている。
JALでは一連の工事に伴い、2015年11月4日からラウンジなどを一時閉鎖、2016年6月29日にダイヤモンド・プレミアラウンジの新設などのリニューアルを実施。その次のステップとなったのが今回のカウンターリニューアルとなる。
今回の工事ではカウンターは新設するものの、端末などの機器や備品類は流用する。そのため、12月12日の業務終了後から作業を開始、カウンターがオープンする翌朝の13日の6時30分までにすべてを完了しなければならないことになる。まさに時間との戦いというわけだ。
JALチェックインカウンターの一日の業務は、21時15分に出発するJAL530便で終了する。人けのなくなったカウンター前では、職員がこれまでの仕事場に別れを告げるとともに、その傍らでは早くも移設作業がスタート。カウンターまわりの片づけ、パーテーションポールなどの移動、チケット端末の取り外しなど、手際よく作業が進行していく。一方、新カウンター側では通路を隔てていたパーテーションがどんどん取り外されていき、次第にその全容が明らかになってくる。時間的な制約があるとはいえ、傍から見ているとあっという間のスピードだ。
新しいカウンターはJRの新千歳空港駅からのエスカレーターを上がったあたりがちょうど中央。そこから左右にカウンターが延びるレイアウト。カウンターまわりのデザインは、羽田空港で採用しているものをベースに、「useful-simple」の考え方を採り入れた新しいものとなった。
サイン類は黒背景と透過照明の白文字を組み合わせるとともに、同社のブランドカラーである赤のラインを配しているのが特徴。サインに描かれるピクトグラム(絵文字)と文字表記を大型化するとともに4カ国語表示とすることで、見やすさの向上を図るだけでなくインバウンドへの対応も果たしている。また、手荷物検査をチェックインカウンター前から受託後に行なう「インライン方式」とすることで利便性も向上している。
翌朝6時。再び現場を訪れると、移動式サインの設置、パーティションポールによる導線の確保など、真新しいカウンターまわりでは、すでに乗客を受け入れる準備が完了。カウンターの裏では職員によるミーティングが行なわれており、「インライン化にともない受託時間がこれまでの15分前から20分前に変更」「検査を効率的に行なうためにタグ取り付け向きを統一」といった、新カウンター初日ならではの注意事項が伝達された。
6時30分になるとカウンター前に職員が整列、業務開始を待つ乗客たちに一礼をして一日がスタート。天候事由による欠航などがあったものの大きな混乱はなく、新しくなったカウンターでは案内や手続きがスムーズに行なわれていた。