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JAL整備場見学や植物観察を体験

成田空港エコキッズ・クラブ2016

2016年10月22日 実施

 成田国際空港株式会社(NAA)は10月22日に「成田空港エコキッズ・クラブ2016 第2回エコツアー」を開催。8月19日の第1回に引き続き成田国際空港内や周辺で行なわれた同ツアーには小学5~6年生の「成田空港エコキッズ・クラブ」のメンバー43名が参加。1日たっぷり時間をかけて空港内や周辺区域における環境への取り組みなどを学んだ。当日の様子が報道公開されたので本記事にてレポートする。

「成田空港エコキッズ・クラブ」とは、2005年より活動を開始した小学5~6年生を対象にしたプログラム。次世代を担う子供たちに成田国際空港が行なっている環境への取り組みや、周辺環境と触れ合うことで自然の大切さを学んでもらうため年3回エコツアーを実施している。1年間に渡り活動するためメンバーになる場合は全てのエコツアーに参加することが条件で、毎年参加希望者が多く人気となっている。

 2016年の第1回では、エプロン(駐機場)で排出されるCO2削減のための装置の見学や、滑走路側での騒音測定、太陽光発電を使ったランプ制作などを行ない参加者たちに大好評。第2回目の今回も約7時間かけて、空港内のランプコントロールタワーの見学やJAL整備場見学、そして周辺の緑化施設「グリーンポート エコ・アグリパーク」での自然観察などさまざまなプログラムを用意。第3回目は2017年3月4日に予定されている。

成田国際空港株式会社の本社

 集合場所は成田国際空港株式会社の本社1階。受付で参加者たちは第1回で配布された「成田空港エコキッズ・クラブパスポート」に参加を証明するスタンプを押してもらい名札を受け取り会場へ。前回と同じ顔ぶれに受付の時点で再開を喜ぶ子供たちの姿も見ることが出来た。会場では時間割と自然観察記録カードとビニール袋、自然観察教室全体マップを挟んだバインダーが渡され各自時間まで待機。待っている間に同じチームの仲間や、チームリーダーと呼ばれる子供たちをまとめたり見守る同社の新入社員たちともコミュニケーションをとるなど終始おだやかな雰囲気。

 9時15分にガイダンスが始まると、共生・用地部門地域共生部の田所氏が冒頭で挨拶。「おはようございます。皆さん元気ですか? 2回目の今回はチームの仲間やリーダーとも会話がしやすくなったと思います。活発に質問したり意見を出し合ってチームで素晴らしい体験をしてもらえたらうれしいです。いろいろなプログラムを用意しているので楽しんで下さいね。皆で発表する場もありますので全員で多くのことを共有できたらと思います」と話した。

「成田空港エコキッズ・クラブパスポート」にスタンプを押してもらう。前回は銀だったが、今回は金色
会場で渡されるバインダーには、1日のスケジュールと自然観察教室で使う地図や道具などが挟まれていた
ガイダンスが始まるとメンバー全員が真剣な顔つきに。共生・用地部門地域共生部所属の田所氏が挨拶し、プログラムの概要や注意事項を説明

地上50mから空港を一望、ランプコントロールタワーで業務を学ぶ

 ガイダンスのあとは2台のバスに乗りこみ「ランプコントロールタワー」へ。今回は2号車で同行したが道中はクイズ大会を開催。成田国際空港や環境にまつわる問題が続々と出され、メンバーたちはチームで解答。第1問は「空港内には環境対策のため、あるものを貯めておく場所があります。そのあるものとはいったい何でしょう?」。全チームがAの雨水と答え大正解し、気付くと見学場所に到着していた。

 最初の見学場所「ランプコントロールタワー」は、エプロンを走る航空機のコントロールと「スポット」と呼ばれる駐機位置の割当てなどの業務を行なう場所。今回見学した13階は現在研修用に使用されており地上約50mの高さ。空港全体を見渡すことができ、第1旅客ターミナル、第2旅客ターミナルはもちろん、第1給油センターまでが一望できる絶景ポイントとなっている。

「ランプコントロールタワー」では、共生・用地部門地域共生部エコ・エアポート推進グループの石川氏が「ランプコントロールは実は成田国際空港だけで行なっている業務。エプロンで飛行機が停まるターミナルのスポットから滑走路につながる誘導路を通るときに出入りをコントロールします。お隣の管制塔は航空局の管制官が飛んでいる飛行機が降りてくる、または出発する際に指示をしています。成田国際空港では業務を分けており、スポットから誘導路、エプロンをランプコントローラーとよばれる資格保持者が無線でパイロットと交信しながら動きを指示しています。また、飛行機は出発時に自分ではバックができないため、プッシュバックと呼ばれる車を使った押し出しに許可を出すなども行なっています」と説明。また、成田国際空港の面積は1090ヘクタールで、地図と景色を見ながら「A滑走路は4000mあり、ほぼすべての航空機の離着陸に使えます。もうひとつのB滑走路は2500mの滑走路。内陸空港のため1日17時間この2本で1日約650回、年回約23万5000回離着陸を行なっています」と話してくれた。

 なお、遠くに見える「第1給油センター」についても解説。「航空機の燃料用にパイプラインが千葉港から空港まで約47km続いており、船で運んだ燃料をそのままスムーズに運べるようにしています。空港内でも各スポットに細かくパイプが通っていて、給油ができるようになっています」と教えてくれた。メンバーたちは、窓から見える景色と地図を交互に見ながら、今自分達がどの場所にいるかを確認。業務についても興味津々で積極的にチームリーダーに質問したり、写真撮影をしたりと夢中になっていた。

バスに乗り込み、成田国際空港にまつわるクイズ大会がスタート
石川氏が「ランプコントロール」について解説
「ランプコントロールタワー」から見える景色に夢中のメンバー
地上約50mからの眺め。空港が一望できるとともに、その広さを実感する
「ランプコントロールタワー」外観

JAL整備場で巨大エンジンに大興奮、整備士さんと機体を間近で観察

 続いての見学場所は「JAL成田航空機整備センター」の「日本航空成田第1ハンガー」。移動のバスの中では恒例のクイズ大会を開催。周辺環境についての問題が出題され「成田国際空港では飛行機の出す騒音の大きさによって空港会社が払うお金が違っています。では、一番高いお金を払う飛行機はどれでしょう?」という内容。答えはボーイング 747-400型機で難問に全員が苦戦し全チームが外れるというパプニングも。

 成田国際空港では、騒音をあまり出さない飛行機に対して、空港に払うお金(離着料)を安くする制度については前回エコツアーで学んでいたが、飛行機の種類についてはまだまだ学び途中のようだった。また、「ランプコントロールタワー」で話があった離着陸可能な時間帯についてのサービス問題も出されるなどヒートアップ。

「JAL成田航空機整備センター」に到着すると、最初に航空機についてのセミナーを受講。株式会社JALエンジニアリングの品川氏が講師として登壇。メンバーたちに滑走路は風を何年間も計測してから作り、飛行機は風に向かい飛び、風に向かい降りること、そして着陸する際、ILS(計器着陸装置)の電波により1点に必ず降りることができるなどを説明。

 機体に関しては、高価なタイヤなので検査に合格したものは再生して使うことや、滑走路の許容荷重が単車輪あたり43トンのため、自重を受け持つ以外にも滑走路を守るために多くのタイヤを付けていることなども解説。飛行機は必ず安全のため1.5倍ほどの数のタイヤを装備しているという。また、機体整備として・運行整備(飛行間点検)、・点検重整備(格納庫での機体整備)、部品整備として、装備品整備(電子部品、油圧部品などの整備)、エンジン整備(エンジンの分解整備)などがあるとも解説してくれた。

 飛行機が空を飛ぶ仕組みやマッハ1の速度を超えて飛べない理由は衝撃波が出るためや、高度1万~1万2000mを飛行し対流圏と成層圏の間を飛ぶのが一番効率的なこと、燃費をわるくする原因の渦対策のためのウイングレットについてなど盛り沢山の内容だった。

「JAL成田航空機整備センター」に到着
「日本航空成田第1ハンガー」見学前に機体の仕組みや整備について学ぶために教室へ向かう
講師の株式会社JALエンジニアリングの品川氏
空からみた空港の様子と滑走路と風向きの関係やILSについて解説
機体に装備されるタイヤは6回までリサイクルが可能とのこと
機体整備の種類と業務の詳細についてレクチャー
対流圏と成層圏を飛ぶ理由も教えてくれた

 セミナーのラストは救命胴衣の体験も。誕生日の近い4名が選ばれ着用。全世界共通で、5~6年ほどで交換されることなどの話をしながら着用方法を丁寧にレクチャー。思い切り真下に赤い部分を引くと、浮き袋が高圧ガスで一気にふくらみ、断熱膨張で冷却されること、そして真水や海水で点灯するライトも付属するなどの工夫があるとも解説。掛け声に合わせて引くとパンパンと空気の入る音が響き、メンバーからは「すごい!」や「空気が入るのがあっと言う間だった!」と驚きの声が上がった。膨らむと同時に「緊急時は座席で膨らませると足元が見えなくなるので、絶対に出口で引くこと」「機内で実際に救命胴衣を着用するときは勝手に膨らませない」と注意事項も説明され、やや緊張感が走る瞬間も。

 実際に体験したメンバーは「空気の圧が浮き袋に一気に入ったのを感じました。これなら海にちゃんと浮くと思います。それに先生が言ったように膨らむと足元が全然見えないので驚いた」とコメントしてくれた。

救命胴衣の着用の仕方を解説
4名のメンバーが実際に着用し、浮き袋を膨らましてみることに
音を出しながら一気に膨らみ、驚いたあとに笑顔になるメンバーたち
格納庫見学に同行し、説明をしてくれた整備士の田口さん。枠の狭い業種ながら女性がもっと活躍できるように頑張りたいと話してくれた

 受講のあとは「日本航空成田第1ハンガー」へ出発。ヘルメットを装着し格納庫へ。扉が開かれるとメンバーからは「おおっ!」との声が上がった。JALエンジニアリングの整備士・田口氏が同行し「落とし物は絶対にしないように、そして作業中の部品があるので、かならず私の近くにお願いします」と注意事項を説明。田口氏はエンジンチェンジやフライトコントロール関係、ランディングギア整備と発着整備を担当している。JALエンジニアリング全体で約4000人在籍しており、成田航空機整備センターでは18名ほどの女性が整備士として活躍中とのことだ。

 田口氏は、まず「ボーイング 787型機の“Cチェック”というクルマでいう車検的なチェックを行なっています」と現在格納庫で行なわれている作業について説明。“Cチェック”は約1年ごとに実施される整備で7~10日間かけて機体構造などの点検を実施するものだ。

 機体に近づき「先端を外して点検をしています。白い部分はアンテナなんですよ」と実際の箇所をじっくりと観察&解説してもらいメンバーたちは普段は絶対にみることのできない部分を見つめていた。

 続いては、着陸装置のランディングギアやコンテナや荷物を載せるカーゴ部分、そしてエンジン部分へ。現在点検中ためエンジンを取り外すと重さがなくなるため全体のバランスを取るために6トン分のおもりが吊るされている状態だった。

「機体が飛行中に曲がりたい場合は、どうすればいいのか?」「スピードを落としたいときはどうすればいいと?」と出題しながら、ライトで使用箇所を示しながら分かりやすく解説、子供たちが目を輝かせながら聞いていたのが印象深かった。

 また、後部の小型エンジンのAPU(補助動力装置)部分も観察。田口さんは約2時間で取り付けや交換を行なうなどのエピソードも話してくれた。

 続いては取り外し中のエンジン見学。取り込まれた空気がどう使われるのか、2つの発電機について、そして1度取り降ろし、点検、そして取り付けるなど一連の整備には繊細で高価な機器を扱うことや、その大きさとともに価格についてもメンバーは驚きを隠せない様子だった。

 なお、エンジンの後ろ側にも移動し、燃やされた空気は最高で1700℃あり、使われたあとも600℃程度でかなりの熱と力で動かしている事もレクチャーしてくれた。なお、整備場は夏は30℃以上、機体も40℃以上、冬は酷寒とかなり厳しい環境で作業を行なうそうだ。整備士の技術力と知識で安全に運行できることが分かる充実の90分間だった。

JALのロゴ入りヘルメットを全員着用し、いざ格納庫へ
ボーイング787の先端が取り外されている状態を観察
ランディングギアに近づいて、役割などを解説
カーゴカバー付近には階段も
6トンのおもりが下げられたエンジン取付部分
後方へ向かい、翼を裏側から観察。クイズを出題しながら解説が進む
なかなか見ることのできないAPUの構造も間近で
取り外されたエンジンの大きさにメンバーたちも圧倒されていた
発電機など細かい部分まで、子供たちの質問に対し丁寧に説明してくれた
ギザギザ(シェブロン型ノズル)ファンも多い分解されたエンジンの外側も観察
全員で整備中の機体をバックに記念撮影

自然公園に移動、班ごとに航空機を眺めながらランチ

 午前のプログラムが終了し12時を過ぎたところで、「三里塚さくらの丘」へ移動しランチタイムに。「三里塚さくらの丘」は、騒音緩衝機能や自然環境保全機能などを念頭に「成田空港周辺緑化基本計画」に基づき整備されたエリアのひとつ。合計112本のサクラや、ツツジなどを植えた憩いの場だ。

 空港の滑走路にもほど近く離発着するさまざまな航空機が撮影できるうえ、春には花見スポットとしてもにぎわう人気のエリア。ウッドチップの敷き詰められた「南三里塚遊歩道」にも続き散歩やほっと一息つきたいときに最適の場所。

 今回は芝生の上にシートを敷いて班ごとにメンバー、チームリーダーが一緒にピクニック気分でランチ。ハンバーグや唐揚げ、きんぴらに生姜焼き、そしてお豆に野菜など大好きメニューが揃いほぼ全員が完食していた。「おいしかった!」や「全部食べられた!」などの声や、航空機を眺めながら会話も弾み、広場を走り回って運動をするなど楽しそうな笑い声があふれていた。

ランチは「成田空港周辺緑化基本計画」の一環で整備された「三里塚さくらの丘」で。飛行機の離発着の様子が楽しめる
子供たちが大好きなメニューが並ぶ。ボリュームもちょうどよさそう
楽しそうにお弁当を頬張るメンバーたち。どんどん仲良くなっているのが分かるほど

アグリパークで自然観察体験、野山を散策して秋を見つける

 おなかもいっぱいになったところで午後のプログラムがスタート。成田国際空港の南側の芝山町岩山地区に整備された自然公園「グリーンポート エコ・アグリパーク」で130分に渡る自然観察教室となった。

「グリーンポート エコ・アグリパーク」は2007年に開園した東京ドーム約4個分の(17ヘクタール)の土地を活用し自然をそのまま活かした公園。千葉県北部ならではの谷津地形が見られ、数多くの昆虫や動物が生息している。里山景観の復元とともに、地域との連携で田植えイベントや今回のように「成田空港エコキッズ・クラブ」のエコツアーの体験場所としても活用されている。

 自然観察教室は、自然観察指導員の柄澤氏と講師の川井氏とともに散策しながら動植物たちへの理解を深める内容となっており、前半は説明を受けながら公園を散策。後半は公園にまつわる課題をチーム全員で力を合わせてクリアをする二部構成。

 教室が始まる前に注意事項があり、スズメバチに遭遇した際の対処などを丁寧に説明。「巣に近づいたと思ったらそっと5mほど元の道を戻ること」や「囲まれたらお地蔵さんのようにジッとすること」など普段生活していて出くわすことの少ない生き物への対処について真剣にメンバーは耳を傾けていた。

午後は自然公園「グリーンポート エコ・アグリパーク」での自然観察教室がメイン
自然観察指導員の柄澤氏と講師の川井氏。川井氏が学生の頃の先生が柄澤氏とのことで、約35年の仲
注意事項をメモを取りながら真剣に聞くメンバーたち
ちょうどボーイング 747型機が飛んでいた

 航空機が頭上を飛ぶ中、散策を開始。伐採で出た木材を使ったウッドチップが敷き詰められふんわりした歩き心地の道を前に進みパークの中へ。階段なども整備され、スムーズに森の中を散策できるのもうれしい。途中、道に生えていたキウイを例に、鳥たちが種を運んだ「腹くぐり植物」の紹介や、公園内で捕獲したサワガニやヤゴを例に谷津地形の説明なども行なわれた。また、メンバーたちはカニやヤゴが入ったケースを渡され、その姿を観察するなど興味が尽きない様子だった。

 後半は、「どんぐりと帽子を一緒に拾う」「生き物を見つける」「黄色い植物を見つける」「秋を感じたもの」「一番のお気に入り」「食べあと」など6つの課題を班ごとにクリアするアクティビティも開催。チーム一丸となって、葉っぱを集めたり、虫を捕まえたり、写真を撮ったり。そして講師に質問するなど活気のある場面が見られた。大きな虫を見つけて果敢に挑むメンバーや、初めてみる蒲の穂に感動したりと発見が沢山合った様子。

 自然観察教室のラストには見つけた植物や虫を自然観察発表シートを使い発表会も。5班は「コウロギ、カマキリ、赤いキノコ、コナラ」などを発見。6班は「コカマキリ、トンボ、ヤマイモの葉、トネアザミ」などを採取。7班は「オオカマキリ、ヘビイチゴ、蒲の穂、サクラの葉」、8班は「オオカマキリの卵、バッタ、毛虫の食べた葉、コナラ」などを発見。見つけたものを皆で共有して全員が大満足の中、プログラムが終了した。

 自然観察教室の感想を聞いてみたところ「普段はコンクリートばかりだし、遊ぶにしてもこういう場所がないから、土っていいなと思った」や「虫とか捕まえたことがあまりないけれど今回捕まえられて楽しかった!」などの意見も。

散策の途中には「腹くぐり植物」の説明があった
谷津地形の説明の際には、公園内の生き物に関するレクチャーが行われた
間近でみるサワガニやヤゴをじっと見つめるメンバーたち
井戸から水をくみ上げる体験もできる
課題片手に公園を歩き回ったり、虫を捕るのに奮闘するチームメンバーたち
捕獲したオオカマキリを片手にチームリーダーとメンバーが観察する場面も
集合場所では課題を班ごとに発表するために全員で作業
5班はいろいろなドングリを採取。オオカマキリと黄色い植物もたくさん見つけた
6班の発表では、植物を中心に採取。コカマキリも捕まえた
7班はかなり大きなオオカマキリがポイント。チョウのさなぎやほかの昆虫も見つけた。蒲の穂が一番のお気に入り
8班は全体的に見栄えのするレイアウト。植物も大きめに採取。オオカマキリの卵も見つけた
ラストに全員で記念撮影

 自然観察教室を終え、バスに乗り込むと最後のクイズ大会がスタート。同点で向かえた最終問題は難問続き。「空港の近くにいる鳥が飛行機に巻き込まれること(バードストライク)といいますが、これを防ぐための方法はどれ?」では答えが「セグウェイでそっと追い払う」など地道な努力が行なわれていることも判明。滑走路をはじめ広大なエリアをくまなく動くためにセグウェイが導入されたとのことだった。クイズでデットヒートが繰り広げられるなか、成田国際空港株式会社の本社に到着。なかなか勝敗が決まらず最終的にはじゃんけんで優勝を決める事態に。なお、優勝チームには「おにぎりケース」が進呈された。

 最終プログラムの振り返り及び修了式では田所氏が「今日学んだことを家族や友だちにも話してみて下さい。言葉にすることで自分の蓄積になります。ツアーはあと1回ですので、次も元気に会えることを楽しみにしています」と挨拶。参加者にはおみやげとしてハロウィンシーズンならではのチョコレートと、成田国際空港のスペシャルステッカー、そして次回のエコツアーで使えるネックウォーマーがプレゼントされた。

クイズ大会は接戦に。バードストライク防止に関する難問も出題。勝利チームにはおにぎりケースがプレゼントされた
振り返りと終了式では田所氏が「次回も元気に会いましょう」と締めた
エコツアーに参加した全員にお土産をプレゼント。ステッカーやハロウィンのお菓子、次回のツアーで使えるネックウォーマーが入っていた

 第1回目に比べ、よりメンバーのチームワークがアップし団体行動も格段に早くなっていると感じた今回のエコツアー。次回の3月4日は、ナリコークリーンセンター見学、水質測定教室、ターミナルエコ探検などを予定。普段は体験できないプログラムが目白押しの「成田空港エコキッズ・クラブ2016」。今後も引き続き注目していきたい。