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いつもは入れない滑走路へ。小学生52名が成田空港で環境に関する取り組みを体験

2016年8月19日 実施

 成田国際空港株式会社(NAA)は8月19日、「成田空港エコキッズ・クラブ2016 第1回エコツアー」を開催。小学生5年生、6年生のメンバー約52名が1日かけて、空港とその周辺への環境への取り組みから航空の歴史まで幅広く学んだ。当日の様子が報道公開されたので本記事でレポートする。

「成田空港エコキッズ・クラブ」とは、2005年より活動を開始した子供を対象に成田空港の環境への取り組みを紹介し、その活動の大切さを知ってもらうためのプログラムだ。毎年50~60名の小学生5年生と6年生を募集、年3回の「エコツアー」に必ず参加することが条件となっており、今期は第12期生(56名)となる。今回同行した第1回目のツアーのほか、第2回は10月22日、第3回は2017年3月4日に予定され、1年を通じて同じメンバーと行動するため、友だちを作ったり、チームワークなどの大事さも学んだりできると人気を集める。

「エコツアー」は、成田空港が「エコ・エアポート」として、旅客ターミナルから、航空機、空港内施設に車両や周辺などさまざまな場所で取り組んでいる環境対策の一部をまわる内容となっている。「第1回エコツアー」では、GPU(地上から駐機場の航空機に必要な空調や電力を送る動力施設)見学から、航空機の騒音測定、「航空科学博物館」見学にエコ工作まで約7時間かけてじっくりと学ぶコースとなっている。

 当日、参加者はまず成田国際空港株式会社の本社に集合。受付ですでに自宅に郵送済みの「成田空港エコキッズ・クラブパスポート」の「エコキッズ修了証」のページに出席のはんこをもらう。付き添いの家族とはここで夕方までしばしのお別れ。名札を受けとり、ガイダンスを受ける部屋へと子供たちだけで移動する。

成田国際空港株式会社(NAA)の本社。成田空港の第2旅客ターミナルビルから第3ターミナルに向かう歩道を5分程進むと到着する
本社ロビーで受付すると、名札が渡され、「成田空港エコキッズ・クラブパスポート」にはんこをもらう
ロビーでは、公式キャラクターの「クウタン」がお出迎え。趣味は深夜の滑走路散歩

 部屋では、7人組8グループに分けられ、グループごと列の席に着席。しばらくすると、チームリーダーと呼ばれる同社の新入社員たちが各グループの隣に。出発前に自己紹介などを行ない、1日引率することを説明。ガイダンスが始まる前にすでに仲よくコミュニケーションを取る姿があちこちで見られ、和やかな雰囲気になっていた。

グループごとに着席しガイダンスが始まるのを緊張の面持ちで静かに待つ参加者
グループごとの引率役チームリーダーは同社の新入社員たち。彼らが登場し参加者とコミュニケーションを始めると会場は楽しい雰囲気に

 8時15分を少し過ぎたところで、ツアーに関するガイダンスが開始。ツアーの団長である共生・用地部門地域共生部所属の田所氏がここではツアー中の注意事項に加え、「12年間も続いているとても歴史のあるツアーです。プログラムはチームで取り組んでもらいますので、チームワークが大事になります。仲間と一緒に盛り上げてください。1年を通しての活動となりますので、第1回目の今日は、みんなとたくさん話をして仲よくなり、ツアーを楽しんでください」と挨拶。また、「どんどん疑問に思ったことを質問してほしい」と参加者たちにアドバイスも。子供たちの積極性もツアーでは大事な要素となってくるのだ。

成田国際空港株式会社の田所氏が挨拶

いつもは入れない滑走路へ! 騒音測定を体験

 ガイダンスが終わるといよいよツアー開始。まずは「A滑走路脇」にバスで移動となる。普段は入ることのできない立ち入り禁止エリアのため、子供たちの顔には期待とともに少し緊張も。車窓から見える間近に見える滑走路や航空機に参加者たちは興味津々。そんななか、車内ではこれから行なう「騒音測定」に関するクイズ大会が開催。全3問でチームバトルとなる。「このなかで一番大きな音は?」や「飛行機の離陸の時のキーンという音を軽減するのは?」など難易度はさまざま。チームごとにカードを挙げて3つのなかから解答するも珍解答続出で車内は笑い声に包まれていた。

2台のバスの乗り込みツアーが開始
移動中の車内からは間近に滑走路や航空機を見ることができた
移動中はツアーに関連するクイズ大会が行なわれ、まさかのカステラを解答するチームもあり車内は大爆笑に包まれた

 15分程バスに揺られ、「A滑走路脇」に到着。ここから30分かけて「騒音測定体験・迫力ある航空機の騒音を測定しよう!」が行なわれた。空港業務でも実際に使われている騒音測定器を使って離着陸する航空機を間近に測定。表示された音の大きさを確認し、これが普段と比べどの程度大きいのかをレクチャー。

クイズを答えている間にA滑走路脇に到着。バスを降りて、滑走路の付近の草原で体験が始まる

 冒頭では、「騒音って何か」と参加者に「人が感じて嫌な音やしゃべっているときに邪魔になる音などのこと。実際に飛行機の音がどのくらい出ているのかを確かめてもらいます。ジャンボや小型機で計ってみてください」と説明。

「騒音とは?」からはじまり、「実際の計ってみよう!」と専用の機材が登場

 機材の使い方を丁寧に教わったあとは、実際に参加者が機材を手に測定、離着陸する航空機のタイミングに合わせ測定器をかざしていた。ジャンボと小型機とはかなり騒音値が異なることや、想像以上に小さい音に驚きを隠せない様子だった。また、自分達で測定できることがうれしいとの感想も。

 実際に測定したところ小型機は“89.9dB”、ジャンボは“95.8dB”。生活での音に例えるとカラオケで大声で歌った場合や、犬が目の前で吠えた場合が約90dB程度とのこと。

測定器を滑走路側に向け、航空機の離着陸のタイミングで測定を行なった
チームごとに測定器が配布され、参加者全員が測定に参加できるのもうれしいポイント

 また、測定器を使った「大声コンテスト」も開催。滑走路脇で渾身の力を込めて声を出したかいもあり、航空機の“89.9dB”や“95.8dB”をしのぐ“124.3dB”“122.2dB”“120.3dB”“119.2dB”の数値をたたき出し、笑顔あふれる体験となった。

騒音測定の後は「大声コンテスト」を開催! グループごとに参加者、チームリーダーが力を合わせて発声した
飛び立つ航空機を眺めつつ、全員で滑走路を背に記念撮影

エンジンをかけなくても客室が涼しいのはなぜ? GPUが解決!

 続いては再びバスに乗り込み「エプロン地区(駐機場)」へ移動し「GPU見学・飛行機内がエンジンを止めても涼しい理由を体感しよう!」がスタート。ここではエージーピーの協力で、「GPU(地上動力施設)」と呼ばれ地上に駐まっている航空機に直接電力と空調を供給するシステムを見学。

見学場所である68番スポットに到着
株式会社エージーピーのメンバーが待機しており、まずは挨拶と航空機の解説から
森田さんが参加者に航空機の仕組みとGPUについてレクチャー

 68番スポットに到着し、一行はまず飛行機の仕組みについてエージーピーの森田氏より説明を受ける。「飛行機は駐機場でメインエンジンを止めた状態でも機体の後方の『APU(補助動力装置)』で必要な電力や空調をまかなうことができますが、APUを使うと2時間でドラム缶2本分400mLの燃料が必要で、CO2や大気汚染物質の発生、騒音の問題も発生してしまいます。そのためGPUを使い環境にやさしい仕組みに取り組んでいます」とのことだ。

 今回の見学では「どうやってGPUの電気を使うのかの仕組みを見てもらいます」とのことで足下の2つのマンホールに注目。蓋を開けると中からは太いケーブルと巨大なコンセントが現れた。「地下からケーブルを出して、そのまま機体に直接つないでいます。みんなが知っているコンセントとは少し形が違いますね。その重さも体験してください」と参加者が実際に持つこともできた。そしてそのまま、どれほどの長さなのかも伸ばして確認。「20mほどあり、それほど長いケーブルが地下に埋まっています。どんな大きさの飛行機が入ってきても対応できるようになっているんです」と解説。

マンホールから巨大なコンセントと太いケーブルが登場
コンセントを実際に持つことのできるサプライズも。そのままどのくらいの長さになるかを確認。20m先まで伸ばしてみた。電力などの大元は少し離れた場所にある

 そして森田さんは「大元の電気は、地下を通って十数m先から送られており、電圧は110V、周波数は400Hz。でも機内のエアコンは使えないのでどうやって涼しくするのかを見てもらいます」と説明。すると、先ほどのマンホールとは異なる場所から巨大なホースが現れた。

 続いて「さっきのケーブルと同じように下からエアコンホースが出てきます。この空気も地下を通って送られています。飛行機のお腹の部分に接続します」と解説し、参加者はホースの近くへ移動。ホース自体は18~24mまで幅広い長さがあり、こちらもどの飛行機でも対応が可能。また、ジャンボジェットなどの機体は大きいうえ、かなり細かいところまでダクトが張り巡らされているため、強い風で冷気を押し込んでいくイメージだそう。風量は台風並みで実際に計ったことはないそうだが、風速は約15~20mほどだという。

少し離れた場所から巨大な空調ホースが現れる。長さはどのタイプの飛行機にも対応できるようになっている

 参加者は「ジェットタオルみたい!」「鳥みたいに風で飛べそう!」と最初の方は感想を話していたが、最後の方は服がめくれ上がりそうになったりとその風圧に驚いた様子だった。ユニットからは0℃の風が送られるが、地下を通る間に少し温度が上がり、機内に行き渡るとちょうどよい温度になるとのことだ。最後はホースを実際に持ってマンホール近くまで運ぶ体験も。

 なお、空気を送る機体に合わせて風量も調節できる。スイッチのカラーでイエローはジャンボなどの大型というように分かれていた。成田空港内にはマンホールが電気用が約140カ所、空調用が約70カ所あるとのこと。見学のあとには積極的に参加者から質問が飛び出し、GPUやAPUへの興味がアップした様子だった。

実際に風圧と冷たさを体験。噴出口に水滴がまわりにできるほどの冷たさ
使った後は、実際にホースを運ぶ体験もできた
スイッチのボタンによって送る風の風量が一発で分かる仕様

ランチで一息。空港ならではの味に舌鼓

 航空機の迫力が体験できた滑走路、そしてエプロンでの見学を終えた参加者たちは一路「航空科学博物館」へ再びバスで移動。「航空科学博物館レストハウス」でランチ休憩となった。今回のメニューはボリュームたっぷりの「第1回エコツアー記念弁当」。空港ならではの見学プランでお腹がペコペコのキッズたちが笑顔でお弁当を頬張る姿に思わずほっこり。事前に参加者のアレルギーに関するアンケートを取ったうえで考えられたメニューのため、完食する参加者も続出。ランチ後には、これから1年間使うグループごとの名前を全員で考え発表するレクレーションなども行なわれた。

約45分のランチ休憩は「航空科学博物館」のレストハウスで。特製の「第1回エコツアー記念弁当」には、子供たちが大好きなメニューがたっぷり
チームで約2時間まわった前半での感想を話ながら楽しいランチタイムを過ごした

航空の歴史や環境についてを博物館でじっくり学習

航空科学博物館に到着。ここから90分かけて館内をグループごとに見学

 お腹もいっぱいになったところで、航空機の仕組み、そして歴史を紹介する「航空科学博物館」へ徒歩で向かい、「航空科学博物館見学・航空の歴史やその技術、そして成田空港のエコへの取り組みについて学習しよう!」がスタート。

 チームに分かれて、約90分間館内を見学。東棟の「成田空港のひみつ」の「エコ・エアポートコーナー」では、午前中に見学した音やGPUにまつわる展示、そして「音の体験ルーム」に参加者が多く集まっていたのが印象的だった。

 また、「ジェット機を知る」コーナーでは、実際のコックピット体験や、タイヤの大きさを直接感じられる展示、「ボーイング 747」型機胴体の実寸での展示を始めさまざまな体験型展示があるのも見どころだった。さらに中央棟の「展望展示室」では、着陸態勢に入った航空機を間近で見学しながら、航空管制にまつわる機材なども楽しめた。どの参加者も配布された学習シートにそって問題を解きながら約90分間楽しみながら学んでいた。

「成田空港のひみつ」では、空港が取り組んでいる「エコ・エアポート」に関する展示が多数。ジオラマや航空機模型などを展示
「ジェット機を知る」ではボーイング 747型機の胴体や客室、タイヤなどを展示。コックピット体験などもできる
「音の体験ルーム」は学習シートの問題の1つとなっており、約8分間の上映時間などもあるため参加者が集まっていた
中央棟の展望展示室では360度どこからでも空港周辺の様子が楽しめる
配布された学習シート。博物館をまんべんなく見学すると答えが分かるようになっており、難易度が高めの問題もあった

手づくりのソーラーランタンで太陽光エネルギーを知る

 館内での見学を終え、参加者は最初の出発場所である成田国際空港株式会社の本社へ。ここでは本日最後のプログラム「エコ工作・ペットボトルを使って、太陽光で光るランタンを作ろう!」に挑戦。まずは、「太陽光発電とは?」が解説され、システムのメリットとデメリットを参加者たちが答える形で進む。

 前半は、「エコ・エアポート」として成田空港が、成田国際空港株式会社本社や旅客ターミナルビルなどに設置しているソーラーパネルの仕組みや、発電した電力はライトアップ用の照明やNAA(成田国際空港株式会社)情報コーナーなどに活用されていることなどにも言及。後半のクイズは「成田空港(空港内)にある太陽光発電パネルは全部で何枚あるでしょう?」や「太陽光発電は何歳でしょう?」などのなかなかの難しさだったが、全員参加でこちらもバス車内のクイズ大会同様に盛り上がった。

まずは、太陽光発電について解説。成田空港でもさまざまな場所にパネルを設置していることや、仕組み、長所と短所も説明
本社には太陽光発電システムの解説ボードが設置されている
続いてはクイズ。「太陽光発電は何歳?」や「成田空港内にあるパネルは何枚?」など全3問が出題された

 太陽光発電に関して勉強したあとは、実際にソーラー発電パネルを使ったランタン作りに挑戦。グループごとに材料があるかを確認し、まずは作り方の簡単な説明から入る。材料はソーラー発電パネル、ランチで飲んだお茶の空のペットボトル1本、トレーシングペーパーが一人ずつに配られる。マスキングテープ、折り紙、マーカーペン、ハサミ、カッター、のり、セロハンテープはグループごとにみんなで使うことに。土台となるペットボトルはチームリーダーが人数分カットし、それを渡された参加者がデコレーションをして自分好みに作り込んでいく。

 カットされたペットボトルを受け取った参加者たちは、それぞれ内側をキレイに拭き、中に入れるトレーシングペーパーをカット、その後思い思いに色を付けたり、イラストを描いたりとデコレーションをしていく。「カラフルな色を使うと、光を入れた時に鮮やかに輝くよ」などのアドバイスもチームリーダーからもらいながら集中して参加者は制作していた。

スライド形式でソーラーランタンの作り方を紹介。材料1人分はソーラー発電パネル、トレーシングペーパー、ペットボトル、デコレーション用の折り紙などを用意
チームリーダーが所属グループ全員分のペットボトルをラベルに沿ってカット。この部分でないと後ほど取り付けるパネルが上手くハマらないので慎重に
ソーラー発電パネルなどが人数分テーブルにあるかを確認
トレーシングペーパーをカット。ペーパーを通すと光がぼやけた感じになるため、より幻想的なランタンが作れる
折り紙を貼ったり、マスキングテープでストライプを生み出したり、またオリジナルのイラストでデコレーションするなど個性的な作品に仕上がっていく

 でき上がった中身をくるりと丸めてペットボトルの中へ。重なる部分を意識して描くのもキレイに仕上げるコツとのこと。ようやくソーラーランタンの形が見えてきて参加者たちは光を実際に灯し、見え方を確認。「内側だけではなく、外側にもデコレーションを忘れずに」とチームリーダーから、ここでもアドバイスが。装飾が完了したら、ソーラー発電パネル内側のスイッチを入れ、固定作業に。しっかりとテープで止めたら「ECO KIDS CLUB 2016」のロゴ入りのステーカーを貼りついに完成!

 約75分の作業だったが、あっという間。参加者たちからは「もっと時間がほしい!」と声があがり、制作が少し延長される場面もあった。完成した作品について聞いたところ「今回のツアーで見た飛行機を描いてみた!」や「2つの柄の違うマスキングテープを使ったのがポイント!」などそれぞれのこだわりがたっぷりだった。

光を一度入れ、でき上がりを確認
固定し、ステッカーを貼って完成!
参加者それぞれの個性がたっぷりの世界に日摂るのソーラーランタンが完成! 虹の上を飛ぶ飛行機が印象的な作品や、テープ使いにこだわった作品、星やチョウが散りばめられたロマンティックな作品たちが揃った

 作品ができ上がるといよいよお披露目に。最初にガイダンスを受けた会場へ移動し、まっ暗にして全員で見せ合いっこ。幻想的に光が浮かび上がる52個のソーラーランタンの美しさに、参加者はもちろんチームリーダー、スタッフたちから「わぁ~!!」と声があがり、みんなが笑顔になっていた。

部屋を暗くすると、自動でソーラーランタンが点灯

 朝の9時15分から16時15分の7時間をメンバー全員で駆け抜けた「成田空港エコキッズ・クラブ2016 第1回エコツアー」。1日の振り返りと終業式で団長の田所氏が「今日は楽しめましたか? 家に帰って家族や友だちにも話してみてください。また次回もワクワクするプログラムを用意しています。エコキッズ・クラブのメンバーにまた会えることをスタッフ全員で楽しみにしています。」と締め、すべての行程が完了した。

 参加者たちに感想を聞いたところ「博物館の環境をテーマにした場所がおもしろかった」や「GPUの風が本当に凄くてびっくり」。そして「お弁当が美味しかった」や「大声コンテストで優勝できてうれしかった」など実際に自分で体験したからこその感想が次々に出てきた。また、チームワークが大切という最初の話のとおり、みんなで協力しあえたことで、終了式のころには全体がまとまっていたのも印象的だった。

 第2回の10月22日には、「JAL整備工場見学」や「自然観察教室@グリーンポート エコ・アグリパーク」、第3回の2017年3月17日には「ナリコークリーンセンター見学」「水質測定教室」などたくさんのプログラムが予定されている。1年間かけて、同じメンバーで定期的に空港の環境への取り組みなどを学ぶ、本ツアー。今後も見逃せないイベントとなりそうだ。

成田空港エコキッズ・クラブ第12期生全員で記念撮影。ラストには次のエコツアーで早速使えるグッズが参加者にプレゼントされた