週末駅弁

「元祖森名物 いかめし」

イカをまるごと2杯使った定番駅弁

「元祖森名物 いかめし」
弁当名「元祖森名物 いかめし」
価格650円
販売駅函館本線 森駅ほか
購入場所東京駅 駅弁屋「祭」
購入日2015年7月31日

 今回は定番駅弁のひとつ、北海道 函館本線 森駅の「元祖森名物 いかめし」をご紹介します。森駅は、函館本線の拠点駅のひとつで、全ての特急列車が停車するほか、函館本線の砂原支線への分岐駅でもあります。その森駅の駅弁といえば、「元祖森名物 いかめし」です。午前中に駅のキヨスクに行けば、できたての温かい「元祖森名物 いかめし」を購入できるほか、夏期はホーム上での立ち売りなども行なわれています。本駅弁を製造するいかめし阿部商店は、創業1903年(明治36年)の老舗でもあります。本駅弁の美味しさが評判になり、今では東京駅の駅弁屋「祭」ほか、デパートの駅弁大会では必ず登場するほどの人気駅弁となっています。

「元祖森名物 いかめし」の内容はとてもシンプルです。、国産の一般的なお米(うるち米)と、もち米を混合したものをイカにつめてボイルし、“秘伝のたれ”で味付けしたものが2杯入っています。

内容はとてもシンプルで、国産の一般的なお米(うるち米)と、もち米を混合したものをイカにつめてボイルし、“秘伝のたれ”で味付けしています

 実際に食べてみると、そのままかぶりついても、柔らかいイカがスッと歯で輪切りにできます。醤油ベースと思われる“秘伝のたれ”が染みこんだイカとご飯が非常に美味で、長年多くの人に愛されている理由がよく分かる懐かしい味です。ご飯のモチモチとした感触もたまりません。特にえんぺらの部分はイカの味を堪能できる部分で、記者はこの部分を食べるのが本駅弁の楽しみのひとつです。それほど大きな駅弁ではないので、大人の男性であれば、やや物足りないかも知れません。普通に食べても、酒の肴にしても素晴らしい味です。

“秘伝のたれ”が染みこんだイカとご飯が非常に美味で、長年多くの人に愛されている理由がよく分かる懐かしい味です
(編集部:柴田 進)