旅レポ

一挙3路線に就航したジェットスターで行くマニラツアー(その4)

運賃を抑えてリッチに滞在、豪華に過ごせるマニラのホテル

 ジェットスターで行くマニラツアー、最終回レポートはホテル編です。今回のツアーではマニラのさまざまなホテルを訪問する機会があったのですが、どこも立地に合わせた個性ある展開で、レストランやバー、スパやフィットネスなどの設備が充実しており、とびっきりのホテルライフが楽しめるところばかりでした。週末ともなれば現地の人々がこぞってホテルに出かけてビュッフェランチを楽しんでいるのが印象的でしたの。

ベルモントホテル

 今回のツアーで泊まったのは、ニノイ・アキノ国際空港ターミナル3の目の前という立地に、2015年10月に開業したばかりの「ベルモントホテル」。まだ工事中のところがあるソフトオープンという状態ですが、完全オープン時には全480室の規模になるんだとか。空港に近いということで利用客はビジネストラベラーが中心のようですが、プールやフィットネスがあったり、お部屋にはウェルカムフルーツがあったり、ちょっとドキドキするガラス張りのバスルームがあったりと日本のいわゆるビジネスホテルとは比較にならないレベルの高さ。カード型のルームキーがないとエレベータが宿泊階に上がれない仕組みになっていたりとセキュリティ面も安心なホテルでした。

今回宿泊したベルモントホテル。空港に近いので深夜到着のジェットスター便にはありがたい
ホテルの外はこんな感じ。さすが開発地域、まるでテーマパークの中みたいな雰囲気
泊まったお部屋はダブルベッドルーム。シックで落ち着くインテリアでした
PCを広げられる窓側のデスクにはウェルカムフルーツやクッキーが
2日目に手をベチョベチョにしながら食べたマンゴー
ビュッフェスタイルの朝食。基本はアメリカンブレックファースト。フィリピン料理も

リゾートワールドマニラ(巨大複合施設)

 ベルモントホテルがあるエリアは“ニューポートシティ”と呼ばれる振興地区で、現在空港ターミナル3から直接アクセスするための歩道を建設中(ちなみにジェットスター・ジャパンはターミナル1)。今、まさに急ピッチで開発が進められている地域なのです。

 そのニューポートシティの中心にあるのが「リゾートワールドマニラ」。ホテル、レストラン、ショッピングゾーン、劇場、そしてマニラ最大級のカジノが入っている一大複合リゾートです。空港に近いからといって、行きか帰りに1泊だけなんてもったいない。「何ココ、楽しすぎる~! もっと遊びたい!」ってことになっちゃいそうな場所でした。いえ、けっしてカジノにハマっちゃったってことじゃないんですのよ、けっして(汗)。

イタリアン、アメリカン、和食、なんでもござれ!なリゾートワールドマニラのレストランゾーン
一世一代の大勝負に出たカジノがこちら。24時間やっています(中は撮影禁止)

ソレアリゾート&カジノ

 マニラ湾の近くに建つ大型高級ホテルで、1階には巨大なカジノを併設しています。マニラの中心部からは少し離れたウォーターフロントという立地ですが、東南アジア最大級と言われる複合ショッピングセンター「モールオブアジア」に近いため、お買い物には不自由しないはず。無料のシャトルバスも走っているそうですよ。このホテルは2年程前にグランドオープンした巨大劇場があって、この時は「レ・ミゼラブル」のアジアツアーが開催中でした。

ソレアリゾート&カジノ内の中華レストラン「redlantern」で極上ランチ。色々食べたなかでこれがもう一度食べたいベスト4
このホテルなんと射撃場も! パンフレットによると25mレンジが15レーン、50mレンジが5レーンあるそうです。展示されている本物の銃を見たらドキドキ
お部屋の一例。センスのいいインテリアと、反対側の壁にはドーンと大きなテレビがありました

ソフィテル フィリピン プラザ マニラ

 先ほどご紹介したソレアリゾート&カジノと同じく、マニラ湾に面したエリアにある高級ホテルです。ヤシの木が立ち並ぶプールサイドが南国風で、マニラで唯一のリゾートスタイルホテルなんだとか。

 そしてなんといってもこのホテルのウリはビュッフェレストラン「Spiral(スパイラル)」! 広いフロアにいくつものキッチンステーションが並んでいて胃袋がいくつあっても足りないくらい。冗談抜きで1週間くらい滞在しないと全種類を食べきれないんじゃないかというくらい、ずらりと並んだ各国お料理の数々は見ていてめまいがするほどでした。“今、行きたいレストラン”でランキングされるなど、マニラ女子憧れのレストランのようですよ。ちなみに今回のツアーでは「Spiral」ではなく素敵なプールサイドで種類豊富なバーベキューをいただきました。

客室からの眺めが素晴らしいソフィテル フィリピン プラザ マニラ
レストラン「Spiral(スパイラル)」で働く美人さん
各国の料理ブースがあって目移りしちゃいます。もちろん和食も
新鮮な魚介類もいっぱい。盛られた器がオシャレすぎる!
Spiralというレストラン名は中央にあるこの階段からきているのかな?
訪れたときはちょうどサンセットタイム。ウェルカムドリンクを飲みながら見た夕日が忘れられません
目の前は残念ながら泳げないマニラ湾ですが、ビーチリゾートを髣髴とさせるプールサイド
フィリピン名物“レチョン”。子豚ちゃんの丸焼きです
牡蠣やエビもたくさん食べました
伝統舞踊ショーを観ながらディナーを楽しめます。花火も上がりますよ

シティ・オブ・ドリームズ・マニラ(巨大複合施設)

 2015年2月にオープンした巨大カジノリゾートが「シティ・オブ・ドリームズ・マニラ」。ゴールドに色に輝くド派手なビルと金の卵のような建物が印象的な近未来的施設です。グランドオープン時にフィリピンで流れたテレビCMではレオナルド・ディカプリオとロバート・デ・ニーロ、マーティン・スコセッシ監督の3人が共演しているという豪華版なんだとか!(そのCMをどうしても見たくてYouTubeで探したのですが見つからず)。

 こちらの目新しい施設といえばアメリカの映画制作会社ドリームワークスが手がけた屋内型テーマパーク「DREAM PLAY(ドリームプレイ)」。「ヒックとドラゴン」や「カンフーパンダ」の世界がアナタを待っています。お子さま連れにオススメです。

マニラ湾沿いにあるシティ・オブ・ドリームズ・マニラ。空港にも近い
テーマパークといってもジェットコースターのような乗り物はなく、ほとんどがアスレチック系
それほど大きくないスペースですがいくつかのゾーンに分かれています
子供達のお料理教室も。ジンジャークッキーを作っていました
曜日によって変わる入場料。ちなみに週末の4時間の料金は、幼児100ペソ(約240円、1ペソ=2.4円換算)、子供400ペソ(約960円)、大人880ペソ(約2100円)

シャングリラ・アット・ザ・フォート

 再開発の街ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)の中心地に3月にオープンしたばかりの大型高級ホテル「シャングリラ・アット・ザ・フォート」にも立ち寄ってみました。フィリピンにはセブ島やボラカイなど6つあるシャングリラですが、富裕層が多く暮らすBGCという立地とあってロビーやラウンジのセンスのよさはピカイチ。巨大なイベントホールなども備えていてBGCの新たなランドマークになりそうな感じでした。

大理石でできた明るくて広いロビーが開放感抜群
こんな美人ホテルウーマンがお出迎えしてくれます
お部屋は明るくて清潔感がある洗練された雰囲気
BGCのメイン通り“ハイストリート”にちなんだネーミングのカフェ
カジュアルで気兼ねなく来られる明るい雰囲気のHIGH STREET CAFE
9つのキッチンステーションがあってどれを食べようか迷っちゃいます
デザートも充実。フィリピンの人たちは甘いものが大好きなのです

ザ・ベイリーフ

 城壁の街イントラムロスにある2011年オープンのホテル。ここは屋上にあるルーフデッキレストランが大人気で、大都市マニラの夜景を眺めながらお酒を飲めちゃいます。ちょっとおめかしして行きたい大人の空間といった感じ。まわりに高い建物がないので360度ぐるりと夜景が眺められるのも魅力です。もちろん眼下にはイントラムロスの城壁と街並みが。

 どこへ行くにも便利な立地で、フロントの対応もすこぶるよくて好印象のホテルでしたわよ。

部屋数は60室弱とそんなに大きなホテルではありません
泊まらなくても訪れたいルーフデッキレストラン! 上からは360度ぐるりとマニラの街を見渡せます
週末の夜ということもあってかなり賑わっていました
生演奏を聴きながらこの景色を堪能できちゃいます
マニラのロマンティックな夜景に乾杯♪ですの

 マニラではいわゆる4つ星、5つ星クラスホテルの宿泊料金が日本と比べて3~4割ほど安いと言われています。日本だと高くて手が出せないスイートルームにちょっと頑張れば泊まれちゃうという感じのイメージ。一人いくらではなく一室いくらのルームチャージ制なので、人数が多ければそれだけオトク感ありますわよね。フィリピンの人は家族単位で出かけることが多いので皆で行って10人くらいが泊まれるスイートルームを利用するという文化があるようですよ。

 いずれにしても“渡航費を押さえて現地でその分贅沢できちゃう”ジェットスターの旅にうってつけな街、それがマ・ニ・ラ、なのです!

 そして今回マニラに初めて行ってみて、それまで持っていた印象がだいぶ変わりました。ぜひこの全4回のレポートを参考にあなたの次の旅の候補にマニラを加えてみてくださいませね♪

おまけ

 さて、わたくしは帰りのフライトで忘れてはならないことがありました! そう“ジェッ太”のぬいぐるみをゲットすることですの。

一つ一つ顔を見て決めたいんですのとお願いしたら、全部持ってきてくださいました
ジェッ太、1600円ナリ。往路同様に機内で使える1000円分のインフライトバウチャーをいただいたので、それに600円自腹で購入。わーい♪

 飛行機を降りる際にバッグの中のジェッ太に気付いたCA(客室乗務員)さん。

「お買い求めいただいたんですね。かわいがってあげてください。前はもうちょっとふわふわのタイプだったんですけど、最近バージョンアップしたんですよ」

「(ふわふわ?)そ、それはバージョンアップなんですのよね!?」

「はい! バージョンアップです!(きっぱり)」

 気になって家に戻ってから旧バージョンをWebで検索したところ、たしかにふわふわタイプですが、ジェッ太には似ても似つかない形だったので(ごめんなさい!)バージョンアップというのは本当のようでした。

この日のキャビンクルーさんたち。ありがとうございました
日本はもうすぐ。夜が明けていきます
可愛い相棒と一緒に帰路に就きました

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。