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インドネシア、美しい景観の中でプレイできる150以上のゴルフコースを紹介

ゴルフ以外にも、さまざまなアクティビティと充実の設備をアピール

2016年2月19日 実施

 インドネシア共和国観光省は日本における2016年度最初のプロモーション活動として、2月19日~21日に東京ビッグサイトで開催された「ジャパン・ゴルフ・フェア2016」に“ゴルフのすべてを見る、触れる”をスローガンとして参加した。

 2016年に日本からの訪問客を55万人まで増やすことを目標としたプロモーションの1つであり、それに合わせ旅行会社やメディアを対象に、インドネシアのゴルフと最新の観光情報を紹介するセミナーを開催した。

インドネシアには150以上のゴルフコース、しかも充実した設備が低価格で利用可能

ヴィジ・プリマ・ゴルフ マーケティング部長のメリー・クワン氏は「どこのコースもカワイくてキレイなキャディーがいますが、お持ち帰りはNGですよ」と会場内の笑いを誘った

 1000年もの間、熱帯の樹海のなかで眠り続けていた謎に包まれる世界遺産や、世界的にも珍しいオランウータンの研究施設など貴重な動物や植物と出会える大自然、1万数千の島々に約300以上の民族が存在するなど、人々の習慣や風土はもちろん自然環境も多種多様なインドネシア。政府が主体となり外国人訪問者数増加に向けた政策に取り組んでいる。2015年から日本を含む90カ国を対象とした短期訪問ビザ免除プログラムを実施し観光事業の発展に努めているが、その1つとしてリーズナブルな価格で高いランクの設備・サービスを利用できることから「インドネシアでゴルフ」をアピールしている。

 観光省からゴルフ・ワンダフル・インドネシア・エキスパートとして任命され、インドネシアのゴルフ全般に渡るプロモーション活動に従事しているヴィジ・プリマ・ゴルフ マーケティング部長のメリー・クワン氏は、インドネシアに関して「在留している日本人も多く、さまざまなコミュニティも存在している」と簡単な紹介をしたあとに、「なぜインドネシアでゴルフなのか?」について、その理由を「各エリアに150を超えるゴルフコースが存在し、設計には著名なプレーヤーやアーティストが参画しており、設備の秀逸さはもちろん、しっかりしたメンテナンスもされている。訪問者のアクセスもよい場所にありながら、海、山、街などの景観を楽しみながらプレイできる」とアピール。そして「スマトラ」「ジャワ」「バンドン」「スラバヤ」「ジョグジャカルタ」「バリ」「バタム島」「ビンタン島」などの各エリアの代表的なコースに関する説明を行なった。主要なゴルフコースについてはWebサイトに案内が掲載されている

 また「インドネシアのゴルフ場は、プレーヤー1人に対しキャディーが1人付く。美しい女性であるだけでなく、ゴルフに関する知識も豊富であり、必ずご満足いただける」とも語りながら、「インドネシアは1年を通して暖かいだけでなく、1日中雨が降り続くような日は少ない。低価格であること、アクセスがよいこと、各国の言語が使えることなどに加えて、天候もゴルフを楽しむには重要なポイント」とコメントした。

アジアパシフィック地区プロモーション部長 ジェマドゥ氏に独占インタビュー

インドネシア共和国観光省 アジアパシフィック地区プロモーション部長 ヴィンセンシアス・ジェマドゥ氏。今年は日本でも10回くらいイベントへの参加をしたいと話した

 プレゼンテーションの終了後に、インドネシア共和国観光省の国際プロモーション部長であるヴィンセンシアス・ジェマドゥ氏にインタビューする機会を得たので、インドネシアの魅力について尋ねたところ、「美しい景観、伝統文化などを見ていただきたいのはもちろんだが、日本の“おもてなし”と同じ感覚を持っていることを知ってほしい。そのためにゴルフ場はもちろん、ホテルやレストラン、エアラインなど、皆が力を合わせて最高のサービスを提供している」との回答だった。また、「観光大臣も日本は大切なお客様だと考えているので、今年はプロモーションイベントを数多く予定している。5年後には産油業界の落ち込みが予測されることから、大統領も観光事業を最優先している」という。

 また、日本人に見てほしいものを聞くと、「遺跡で有名なボロブドゥールなど見どころはいっぱいある。ラジャアンパット諸島は世界一のダイビングスポットとも言われているので、ゴルフ以外のアクティビティも楽しんでほしい」と回答。お勧めの観光スポットについては観光省のWebサイトに掲載されている

 日本でも報道されたので記憶にある方も多いとは思うが、1月のテロ事件後の訪問者の減少については、「懸念したほどではなく、すぐに回復した。わずか4時間で事件は収束したが、若者が中心となりインターネット上に“テロを恐れない”と多くのコメントがされたことも素晴らしいことだ。インドネシアには多くの宗教が存在し多種民族が共生し続けており、治安はよい場所なので安心して訪問してほしい」とコメントした。

多くの宗教と民族、文化が共生するインドネシア。住民たちが力を合わせることを知っているので治安はよいとのこと
挨拶に立ったインドネシア共和国大使館のベン・プルカサ・ドラジャット公使は「政府、民間ともにインドネシアを満喫してほしいと願っている」とコメント
ガルーダ・インドネシア航空 日本・韓国・アメリカ地区 代表 フィクダネル・タウフィック氏は「日本は特別なお客様。5つ星エアラインとして益々のサービスの充実に努めさせていただくので、ぜひ利用してほしい」とのこと
旅行代理店のラマツアーズ 日本地区総支配人 斉藤正彦氏は「平日なら60~70ドルでプレイできるゴルフ場が多いインドネシアは、ゴルファーにとって楽園だ」と挨拶
スマトラ島の伝統舞踊「ZAPIN DANCE」も披露された。その繊細ながらもパワフルな舞いは会場内の視線を集め魅了していた

 インドネシアでは航空券、ホテル、ゴルフ場、各種サービスや税金まで含めたパッケージツアーが用意され、そのプロモーションを行なっている。2015年に開始されたビザ免除プログラムも観光目的だけでなく、ビジネスミーティングなども免除の対象へ拡大されたことから、日系企業向けのパッケージツアーの用意も検討しているとのことだ。

当日のプレゼンテーション

(酒井 利)