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愛媛県、全身トロの養殖魚や高級ミカン「紅まどんな」など同県のブランド・特色を紹介

2015年12月21日 実施

愛媛県イメージアップキャラクター「みきゃん」。ゆるキャラグランプリは決選で惜しくも2位となったが、2016年は地元愛媛での開催となることから来年こそはの期待がかかる

 愛媛県は12月21日、外国特派員協会で記者会見を実施し、知事の中村時広氏が同県の特徴や現在取り組んでいる施策、ブランド品などの紹介を行なった。

愛媛県知事 中村時広氏
愛媛県 営業本部長 加藤龍彦氏(左端)、外国特派員協会 会長のSuvendrini Kakuchi氏(右端)も列席

 会見では、まず愛媛県の概要が紹介したうえで、現在やこれからの取り組みやブランドを紹介した。

 最初に紹介された取り組みはサイクリングに関するもので、愛媛県と広島県を結ぶ「しまなみ海道」に自転車専用道が整備されていることから取り組みを進めていることを紹介。

 同県内には現在26のサイクリングコースがあり、青色のラインに沿って進むことで観光スポットも外さずに走ることができるようになっている。また、沿道はWi-Fiスポットを整備し、コンビニエンスストアを“サイクリングオアシス”としてパンク修理や水、トイレなどを提供できるよう推進。鉄道会社にも協力を呼びかけ、「サイクルトレイン」として自転車を持ち込めるよう取り組んでいる。

 イベントでは、愛媛サイクリングの日という、県内の全市町で一斉にサイクリングイベントを行なったほか、2014年にはしまなみ海道を閉鎖して自転車に開放した「サイクリングしまなみ」を実施し、31カ国から8000名ほどの参加があったという。後者については4年に1度大きな大会を開くほか、中間年には半分ほどの規模で実施する計画を立てており、2016年10月に大会が行なわれる予定だ。

 サイクリングに関する取り組みは5年前から始めているとのことで、中村知事は「日本では自転車は通勤や通学、ショッピングに使う“手段”として捉えられがちだが、活用法を変えれば健康や生きがい、友情をプレゼントしてくれる“ツール”となることが世界的に認識され始めている。我々はこれを『自転車新文化』と名付けて、しまなみ海道を拠点に文化を全国に広めようとしている」と説明した。

「自転車新文化」と名付けてサイクリング振興に注力
県内の全市町一斉に自転車イベントを実施した「サイクリングの日」
鉄道会社の協力で実現した「サイクルトレイン」
県内にサイクリングコースを26コース用意。沿道のサービスも充実を図っている
しまなみ海道を閉鎖して実施された「サイクリングしまなみ」には約8000人がエントリーした

 続いて、2016年3月から実施する愛媛県南部の「南予」を中心とした6カ月間にわたるイベント「いやしの南予博2016」について紹介があった。南部は工場などがない自然豊かな土地で、愛媛県の美味しい食べ物はこのエリアで作られていると紹介。40mほどの滝壺にダイビングするキャニオニングや、海中散歩をしてサンゴを見られるような施設などをPRしていく。

2016年3月から愛媛県の南部の南予地方を中心に「いやしの南予博2016」を開催する

 食に関するものとしては、まず、40種類の品種を栽培し、日本一の生産量を誇る柑橘類について紹介。特に「12月しか食べられない」という「紅まどんな」という品種を取り上げ、「おそらくこれ以上のものは食べられない。日本の柑橘の最高傑作と言ってもよいと思う」(中村知事)と自信を見せた。

 水産品については、「媛貴海(ひめたかみ)」という新たな養殖魚を2016年秋から販売することを紹介。サイズが2~3kgで、全身がマグロのトロ成分を持つのが特徴であるという。

 畜産物については先月から市場に投入したというブランド牛「愛媛あかね和牛」を紹介した。黒毛和牛をベースにしているが、最近の日本人の好みに合わせて赤身を多くしたのが特徴。既存の和牛に比べて、脂肪分が15%ダウンし、旨味成分のグルタミン酸が2.5倍含まれているという。

 このほか、通常はブルー系の花を咲かせるデルフィニウムを品種改良してピンク色の花を咲かせるようにした「さくらひめ」も紹介。これもすでに市場で販売をしており、今後はブランド化していく意向だ。

40種類以上を栽培する生産量全国1位の柑橘類。特に「紅まどんな」を12月しか食べられないとプッシュ
海面養殖生産額も全国1位。愛媛の真鯛はミカンをエサにすることで生臭くないのが特徴という
全身トロ成分のみの完全養殖魚「媛貴海(ひめたかみ)」。2016年秋から市場に投入するそうだ
4年間をかけて開発され、先月から市場へ投入した、赤身が多く旨味成分が多い「愛媛あかね和牛」
ピンク色のデルフィニウム「さくらひめ」もブランド化を図る
市街地まで15分ほどという好立地をアピールした松山空港の航空ネットワーク

 会見場では、こうした愛媛県の産品が展示されたほか、産品を使った料理も披露。愛媛県のイベントなどではお馴染みとなっているミカンジュースが出る蛇口や、ゆるキャラグランプリで2位(インターネット投票では1位)となった「みきゃん」も来場して賑わせた

さくらひめをバックに演奏する、愛媛県出身の津軽三味線奏者である堀尾泰磨氏
さくらひめ。外国特派員協会 会長のSuvendrini Kakuchi氏へも花束がプレゼントされた
「日本の柑橘の最高傑作」(中村知事)というミカン「紅まどんな」
こちらは苺の新品種「紅い雫」
ミカンジュースが出る蛇口。イベントなどではお馴染みのアイテムになりつつある
サイクリング振興への注力をアピール
紙の生産量も愛媛県が日本一。水引のアートも展示された
「砥部焼」の器など
宇和島市などで生産される真珠
今治市の桜井漆器「花クリスタル」
愛媛県の酒類
愛媛県の農水産品を使った料理
中村知事による愛媛県の概要紹介
愛媛県の位置。人口は140万人ほどと四国でもっとも多い
瀬戸内海にかかる「しまなみ海道」。世界中からサイクリストが集まっている
南部の宇和海は瀬戸内海とは違って海流があり養殖に適している
佐田岬半島。佐田岬の先には九州が見えると紹介
西日本最高峰の石鎚山
四国カルストなどの西予ジオパーク
3000年の歴史を持つ道後温泉
江戸時代以前の現存12天守を残す「松山城」
しまなみ街道沿いにあり、国指定重要文化財の鎧や武具などが多数収められる大山祇神社
村上水軍博物館。外国特派員向けに「昨年は水軍を主人公とした小説が日本でもっとも人気のある小説にもなった」と紹介
正岡子規の紹介。短詩文学が海外からも興味を示されているという
四国共通文化として紹介したお遍路。フランスからスペインにかけての「巡礼路」との類似点を挙げて紹介
祭り文化も盛んであることの紹介として、西条まつりを紹介。80体の「だんじり」が三日三晩練り歩く
新居浜太鼓祭りは、数十体の太鼓台がぶつかり合う。1台5000万円ほどかかると紹介
風景がまったく異なる祭りの例として紹介した宇和島牛鬼祭り。
農林水産業の紹介
紙、タオル、造船といった工業の紹介

(編集部:多和田新也)