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香港エクスプレス、運航機材に“なごやめし”の定番「Tebasaki(手羽先)」と命名
セントレアで披露セレモニーを実施
(2015/12/8 23:05)
- 2015年12月8日 実施
香港エクスプレスは12月8日、保有機材のエアバス A320型機(登録記号:B-LCF)に「Tebasaki(=手羽先)」の名称を付け、中部国際空港(セントレア)で披露セレモニーを実施した。
香港エクスプレスでは現在、13機のA320型機を所有しているが、そのうち5機に「焼賣(登録記号:B-LCA)」をはじめ「蝦餃」「叉焼包」「春巻」「腸粉/米粉麺」と点心の名が付けられている。今回、シリーズ6機目には点心ではなく、“なごやめし”の定番「手羽先」が選ばれることになった。これは、同社の人気路線となった香港~中部便に敬意を表したもの。
UO657便(中部14時45分発~香港18時15分着)の搭乗口となる17番ゲート前で行なわれたセレモニーには、香港エクスプレスCEO アンドリュー・コーエン氏をはじめ、名古屋市長の河村たかし氏、中部国際空港 代表取締役社長の友添雅直氏、愛知県 振興部観光局 局長の加納國雄氏、公益財団法人 名古屋観光コンベンションビューロー 理事長の長谷川二三夫氏、名古屋商工会議所 企画振興部 地域・都市整備グループ長の大竹正芳氏、一般社団法人 中部経済連合会 社会基盤部長の福村隆宏氏らが出席した。
搭乗口前に設置されたパネル前で新名称のお披露目が行なわれたあと、アンドリュー・コーエン氏がスピーチを行なった。アンドリュー氏は手羽先を以前に何度か食べたことがあり「本当に美味しい食べ物であると感動した」と前置きし、その名前を採用した理由について「私達、香港エクスプレスのお客様、中国や香港の非常に多くの人々が日本、そして日本の文化、日本の食べ物についてたくさん知りたいと思っています。そのなかでとても美味しい、とても有名な、メインになる食べ物は何かということで、今回私たちは手羽先という名前を付けさせていただきました。本当に覚えやすく、私達に身近で、非常に親しみのある食べ物であり、中部、愛知の人たちに“手羽先”というネーミングは広く受け入れられると思っています」と語った。
前述したように同社は点心を元にした名称を機材に付けており、これは2014年にFacebookで実施したコンテストによるもの。そうした背景があることで「私達のお客様はゲートに立って“手羽先”という名前をバックに写真を撮って、InstagramやFacebookにアップしていただけると思っています。それがこの地区を広めていく、とてもいいPRになると確信しております」と話した。
また、「これまで香港、中国、名古屋のお客様、それぞれこの香港エクスプレスで行き来を楽しんでくださいました。これまでデイリーで飛ばしていた便を、この数週間うちに週9便に増便させていただきます。また2016年には1日2便、14便に増便させていただきます」と予告。
週9便については2015年の12月20日から、14便(1日2便)化についても2016年の早い時期を目指しているとのこと。香港~中部便では2014年9月の就航以来、1週間に1500名、計13万人に利用されているが、これら積極的な増便計画によりさらに多くの乗客に利用してもらい、日本路線の年間乗客140万人を期待しているとした。
前日に発表した片道1300円で中部~香港線を利用できるプロモーションに触れたほか、各便に最低でも1人は日本語を話せるスタッフを常駐させており、「日本人のお客様により快適に、より心地よく空の旅を楽しんでいただける」ほか、若年層の利用客に対し「香港エクスプレスがどうのような会社かということを、ぜひ彼らにお尋ねください」と、リクルート活動にも期待を寄せ、スピーチを締めくくった。
このほか、名古屋市長 河村たかし氏および中部国際空港 代表取締役社長 友添雅直氏が祝辞を述べた。友添氏は9月に行なわれた就航1周年記念のイベントの際、アンドリュー氏から「名古屋と香港の路線をもっと太くしたい」という話があったと明かし、わずか3カ月で増便が実現したことに対しお礼を述べた。また、路線がなかった2014年の9月と比べると香港からの乗客が3倍増えたといい、「中部の観光や名称を同社が育て、伝えたことが大きい」と述べた。また、アウトバウンドに対しても「お値打ちな価格で香港に行けるので、週末ふらっと香港に飛んでいただいて、香港の本格的なチャイニーズ料理を食べていただくのもいいんじゃないかと思う」と、日本人乗客の増加にも期待を寄せた。
セレモニー終了後、14時36分にスポットアウトした“手羽先”は、151名の乗客を乗せ香港へと飛び立っていった。