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ジェットスター、成田に次ぐ2空港目のマニラ路線、中部(セントレア)~マニラ線に就航

2016年4月1日 実施

 ジェットスター・ジャパンは4月1日、成田空港に次ぐマニラ線となる中部国際空港(セントレア)~マニラ線を就航した。マニラは同社の国際線就航先としては香港、台北に続く3都市目で、国内LCCとしては初の就航地となる。運賃は9000円から(片道、諸税等除く)。 4月7日からは関西国際空港からマニラへの運航も予定されている。

中部~マニラ線運航スケジュール(期間:2016年4月1日~2016年7月1日)

GK95便:中部(20時30分)発~マニラ(23時35分)着
 4月1日~4月3日:金・土・日曜日
 4月4日~4月28日:月・金・土・日曜日
 4月29日~5月8日:毎日
 5月9日~5月31日:月・金・土・日曜日
 6月1日~6月30日:毎日

GK94便:マニラ(01時05分)発~中部(05時55分)着
 4月2日~4月4日:月・土・日曜日
GK94便:マニラ(00時45分)発~中部(05時35)分着
 4月5日~4月7日:月・金・土・日曜日
 4月8日~4月29日:月・金・土・日曜日
 4月30日~5月9日:毎日
 5月10日~6月1日:月・金・土・日曜日
 6月2日~7月1日:毎日
 ※4月8日以降のGK94便は当初発表から時刻が変更されている

 中部発マニラ行きの初便となるGK95便の搭乗口は、ターミナルビル1階の205番ゲート。出国手続きを終えた搭乗客が集まりつつあるゲート前では公式キャラクター「ジェッ太」くんとともにジェットスター・ジャパン 代表取締役会長 片岡優氏によるフォトセッションが実施され、報道陣だけではなく乗客とともに笑顔でフレームに収まっていた。

出発時刻2時間前、チェックインカウンターには乗客の列ができた
大量の手荷物を持ち込む乗客が多く見られた
ジェットスター・ジャパン株式会社 代表取締役会長 片岡優氏
マニラ便が出発した205番ゲート
春休み期間中とあって子供が多くジェッ太くんは大人気

 搭乗開始を前に報道陣の囲み取材に応じた片岡氏は、今回の就航について「今後、国際路線を展開していくうえで重要な路線であり、期待をするとともに、しっかりとやっていかなければならない路線」とコメント。

 そのうえで、「中部地区はフィリピン人の方の比率が高い地域」なので相互移動が多く、「LCCの一番得意な部分でお得な料金をコンスタントに出すことにより、相互移動をボトムアップしたい」と述べた。また、ビザの緩和などによって観光需要が飛躍的に増加しており、2015年の約26万人から2016年度はますます需要増が期待できるとした。

 また、成田、中部、関西と3空港からマニラを結ぶ戦略については「3ポート(空港)からマニラに就航して、ジェットスターのプロモーションをフィリピン(マニラ)であるいは日本で行なうことによって、相乗効果を上げようと考えています。3ポート同時に就航するのは珍しいことではありますが、3つのポートを1つとした戦略でやっていきたいと考えている」とコメント。需要のある空港をバラバラと点と点で結ぶのはなく、立体的な運用を行なうことで効率のよい運用や販促活動ができるとした。

 この前日3月31日に中部国際空港が発表したLCC専用ターミナルについては、詳しい話を聞いていない段階と前置きしつつ「早急に話し合いの場をもって、私どもLCCとしての意見や希望をセントレアに伝え、両社にとって一番使い勝手がよく、かつ効率的な運航をできる施設を早急に作っていただけるようにお話を開始したい」とコメント。歓迎の意向を示した。

 搭乗が開始されると、片岡氏はジェッ太くんとともに搭乗記念を手渡すプレゼンター役を務め、バスでスポットへと向かう乗客を見送った。

 乗客179名(幼児5名を含む)とほぼ満席となったエアバス A320-200型機(登録記号JA11JJ)は20時57分にブロックアウトし、21時14分に離陸。マニラに向け飛び立っていった。

搭乗証明書やブランケット、Tシャツなど乗客には多くの記念品が手渡された
片岡氏自らプレゼンターを務める
ゲートを抜けバスへ向かう乗客
スポットではスタッフが横断幕を掲げてお見送り
バスで到着、機内へと向かう乗客を見送る
報道陣向けに横断幕が見えるカットも
コクピットになにか掲げられている
アップにしてみると成田空港発の初便でも披露されたタガログ語で「Maligayang pagdating(ようこそ!)」「Magandang gabi(こんばんは)」と書かれたボードだった
所定の位置に向けプッシュバックが始まる
トーイングカーが機体を押していく
プッシュバック中も手を振るスタッフ
トーイングカーが離れ出発準備が整う
滑走路へと向かうJA11JJ
21時14分にテイクオフ
暗闇の中、マニラへ向けて飛び立っていった

(安田 剛)