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ジェットスター、ビジネス旅客向けオプション「フレックスBiz」を発表

フライト変更や座席指定が無料、キャンセルもバウチャーで払い戻し。LCCでの出張を選択肢に

2017年2月8日 発表

ジェットスター・ジャパン株式会社は2月8日、ビジネス旅客向けの新しい運賃オプションセット「フレックスBiz」を発表した

 ジェットスター・ジャパンは2月8日、ビジネス旅客向けの新しい運賃オプションセット「フレックスBiz」を発表した。

 フレックスBizはジェットスターのエコノミークラス「Starter」に追加購入する際に選択できるオプションで、搭乗日当日のフライト変更や座席の指定などが無料になるというもの。このような取り組みは、日本のLCCでは初めてという。

 同日、ジェットスターは東京都内で記者発表会を開き、フレックスBizの企画背景やサービスの内容について説明した。

ジェットスターは東京都内で記者発表会を開き、フレックスBizの企画背景やサービスの内容について説明した

「フレックスBiz」によって「LCC出張」を新しい選択肢として提供していく

ジェットスター・ジャパン株式会社 代表取締役会長 片岡優(まさる)氏

 発表会ではまず、ジェットスターの代表取締役会長である片岡優(まさる)氏から、企業紹介と企画背景について説明があった。

 ジェットスターは2011年9月設立、オーストラリアのカンタス航空、JAL(日本航空)などが株主であること、カンタス航空からは安全品質、JALからはサービス品質などについてアドバイスを受けていること、2012年7月に3機のエアバス A320型機を使った成田~新千歳/福岡の2路線から始まったが、現在は成田と関空を拠点に20機を運用し、1日100便以上を運航していることなどを紹介。また、2017年夏期スケジュールでは21機目を投入、2019年までには28機体制になる予定だという。

ジェットスターは2011年9月に設立され、現在は日本のLCCとしては最多となる国内16路線を含めた1日最大100便以上を運航していることなどが紹介された
2017年夏期スケジュールでは21機目を投入、2019年までには28機体制になる予定

 2014年6月~2016年5月に同社が実施したアンケート(対象者数:約3万6000人)によると、国内線旅客の18~30%台、平均して約20%がビジネス用途であることが分かったという。そこで日本のビジネスパーソンに向けて、リーズナブルにフレキシブルに対応する「新たな出張の選択肢」として、フレックスBizが誕生したと説明。

 2017年をジェットスターの次の成長期ととらえ、平均80%台半ばの搭乗率をさらに上げる施策の一つとして、「このフレックスBizによって柔軟性、時間の短縮を実現し、LCCでの出張という新しい選択肢を提供してまいります。『LCC出張』という言葉が定着するよう取り組んでまいります」とプレゼンテーションを締めくくった。

2014年6月~2016年5月に同社が実施したアンケート(対象者数:約3万6000人)によると、国内線旅客の18~30%台、平均して約20%がビジネス用途であることが分かったという
ビジネス旅客のニーズに対しフレキシブルに対応できる運賃オプションセット「フレックスBiz」により、「LCC出張」を新しい選択肢としてビジネスパーソンに提供していくという

LCCの魅力である「運賃の安さ」に加え、「柔軟性」と「時間の短縮」を軸にフレックスBizを企画

ジェットスター・ジャパン株式会社 事業・戦略本部長 田中正和氏

 続いてジェットスターの事業・戦略本部長である田中正和氏から、レックスBizの詳細について説明があった。

 同社が実施したアンケートでのビジネス旅客からの声からは、「出張のコストの削減」「急な予定変更による便の変更/キャンセル」「スムーズな搭乗と降機」の3つのニーズが見えてきたという。

 そこでLCCの魅力である「運賃の安さ」に加え、「柔軟性」と「時間の短縮」を軸にフレックスBizを企画したと説明。そしてフレックスBizの5つの特徴について紹介した。

LCCの魅力である「運賃の安さ」に加え、「柔軟性」と「時間の短縮」を軸にフレックスBizは企画された
1.フライト変更当日無料
フライト変更当日無料

 搭乗日当日でも、同日の予定フライトの前後のフライトへ無料で変更できる。これにより、出張先での商談・ミーティングが早く/遅く終わった場合などにも、復路便を容易に変更できるようになる。変更は、Webサイト/アプリ/コールセンター/チェックインカウンターから行なえる。

2.変更手数料無料
変更手数料無料

 日付/時刻/搭乗者名を変更手数料なしで変更できる。急きょ出張の予定日やアポイントの時刻が変わった、担当者が変わった、そんな場合にも対応できるようになる。

3.予約のキャンセル可(払い戻しあり)
予約のキャンセル可(払い戻しあり)

 フライト予約をキャンセルでき、その購入額相当はフライトバウチャーで払い戻しされる。フライトバウチャーはキャンセル手続き後、24時間以内に発行され、6カ月間、キャンセル者のみ有効だという。

4.お手回り品1点追加持ち込み可
お手回り品1点追加持ち込み可

 7kgまでの機内持ち込み手荷物1点に加え、ノートPCなど座席下のスペースに収まるサイズの手荷物1点を、無料で持ち込めるというもの。

 この追加持ち込み分についてはサイズ内であれば重量制限はなく、1泊の出張程度の荷物であれば、すべての荷物を機内に持ち込めるようになる。これにより、出発空港での預け入れ手荷物の手続き、到着空港でのピックアップがなくなり、よりスムーズな移動を実現するという。

5.座席指定無料
座席指定無料

 通常座席「スタンダード・シート」と前方座席「アップフロント・シート」を無料で指定できるというもの。アップフロント・シートを指定すれば、搭乗・降機時の時間短縮にもつながる。

ビジネス出張サイト「Jetstar Business Hub」

Webサイト:Jetstar Business Hub

フレックスBizを利用するためには、ビジネス出張サイト「Jetstar Business Hub」でアカウントを登録する必要がある

 このフレックスBizの予約は、ビジネス出張サイト「Jetstar Business Hub」で会社名などを入力してビジネスアカウントを登録。登録したアカウントでログインをして予約フローを進めると、オプション選択画面でフレックスBizを合わせて購入できるようになる。ちなみに「スターターPlus」「スターターMax」などのほかのオプションも一緒に購入可能だという。

 アカウントは会社単位での登録限定といった制約はなく、部署単位、場合によってはSOHOなどの個人単位でも問題ないとのこと。

フレックスBizを利用するためにはまず、Jetstar Business Hubでアカウントを登録する
予約は登録したアカウントでログインしてから行なう
オプション選択画面でフレックスBizが選べるようになる

 Jetstar Business Hubでは、一般利用の予約フローにはない2つのポイントがある。1つ目はいわゆる仮予約機能で、予約後48時間の購入期限が設けられ、出張の予定が確定する前にとりあえず予約、確定後に購入するといったことができる。ちなみに48時間経過後は仮予約は自動で解除される。

 2つ目に月次の利用実績レポート機能があり、ログイン中に見ることができる予約一覧画面から、レポートを抽出できるという。会社での出張経費処理の負荷の軽減に寄与できるとしている。

Jetstar Business Hubでは、一般利用の予約フローにはない仮予約機能と利用実績レポート機能がある
公開されたフレックスBizのコミュニケーションビジュアル。男性バージョンと女性バージョンがあり、プロのブレイクダンサーをモデルに起用して「フレキシビリティ」を表現したという

 フレックスBizのオプション価格は国内線が2000円、国際線が3000円。国際線ではジェットスター航空、ジェットスター・アジア航空などのジェットスターグループが運航する18カ国、85都市への国際線、エコノミークラスでも利用できるようになっている。ビジネスBizのオプション設定は、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールに続いて日本が4カ国目となる。

フレックスBizのオプション価格は国内線が2000円、国際線が3000円。ジェットスター航空、ジェットスター・アジア航空などのジェットスターグループが運航する18カ国、85都市への国際線、エコノミークラスでも利用でき

 また、フレックスBizの発表に合わせて、Jetstar Business Hubでアカウントを新規登録した人、先着1000名を対象にフライトバウチャー5000円相当分をプレゼント、さらに2月8日正午から14日18時まではフレックスBizを1円で追加購入できるキャンペーンを実施することも合わせて発表された。

Jetstar Business Hubでアカウントを新規登録した人、先着1000名を対象にフライトバウチャー5000円相当分をプレゼント、さらに2月8日正午から14日18時まではフレックスBizを1円で追加購入できるキャンペーンを実施する