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日本マリン事業協会、マリン市場の動向と「ジャパンインターナショナルボートショー2017」の説明実施

新旧のミス日本「海の日」も参加

2017年2月6日 発表

2017年3月2日~5日 開催

一般社団法人日本マリン事業協会 会長 柳弘之氏(中央)と2017年ミス日本「海の日」三上優さん(左)、2016年ミス日本「海の日」杉浦琴乃さん(右)

 日本マリン事業協会は2月6日、都内で記者会見を行ない、2016年のマリン市場の動向と今後の活動方針を説明したほか、3月2日~5日にパシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナで開催する「ジャパンインターナショナルボートショー2017」の説明を行なった。会場にはミス日本「海の日」の2人がゲストとして参加した。

日本のマリン市場は順調

 会見では、まず、日本マリン事業協会 会長であり、ヤマハ発動機 代表取締役社長である柳弘之氏がマリン市場の動向を説明した。「昨年は総需要が堅調に推移した」とし、「30フィート(約10m)以上の大型ボートが1.2倍と大きく伸長、アメリカとヨーロッパを見ると30フィート以上が堅調ですし、世界の景気はわりと順調なのではないか」と述べた。

一般社団法人日本マリン事業協会 会長 柳弘之氏

 そして、「本年度の当協会の活動は、マリン産業の新10年ビジョン、倍増計画というのを具体的に進めてまいりたい。ボート・ヨットの参加人口の倍増、免許取得者の倍増ということで、いろいろな活動を展開したい」と述べた。

 ジャパンインターナショナルボートショーについては、「入場者が昨年は4万9500名、今年は(パシフィコ横浜を)全館借り切りの予定で、出展の申込者数も順調に伸びて200を超えたところ、そういう予定なので、今年は5万人を軽く超えて、6万人くらい集めたい」と述べた。

マリンレジャー人口を倍増させる新10年ビジョンを説明

一般社団法人日本マリン事業協会 専務理事 吉海浩一郎氏

 日本マリン事業協会専務理事 吉海浩一郎氏は「2016年は概ね、よい状況で推移したのではないかと思っている」とし、2016年モーターボート、船外機メーカーの合計出荷額は、輸出を含んで約1860億円と対前年比110%とリーマンショック前のレベルに回復したと説明した。

 国内市場は輸入を含んで約246億円とこちらもリーマンショック前までのレベルに回復、新造船では合計隻数では前年同様だが、10メートル以上の大型艇が活況は前年比120%、さらにPWC(パーソナルウォータークラフト・水上オートバイ)も同様の回復傾向を見せているという。

マリン市場の動向と活動概要
4つのセグメント

 吉海氏はマリンレジャー参加者を4つのセグメントに分類、そのうち、「免許は持っているけど遊ぶ機会がない、または免許をとったばっかりの初心者、そういう方を無関心層。関心があるんだけど、なかなかアクションがとれない方を顕在関心層とし、この2つの層を関心層にすることが、大きな命題」とし、操船体験といったボート操縦機会の拡大や、「マリンカーニバル」のような新規需要創造イベントを行なっていくとした。

施策の方向性
施策と事業内容
課題への対応

 吉海氏はさらにマリンレジャー人口と免許取得者を倍増させる「新10年ビジョン」を説明した。2026年をターゲットとしたビジョンで、過去、マリンレジャー人口は年間100万人、免許取得者は年間10万人いたが、それぞれ半減している状態だったものを、10年がかりで倍増させ、戻そうというものとなる。

免許保有者・マリンレジャー参加者への対応
一般層、潜在的関心層への対応
ゴールを阻む4つの「ない」
新10年ビジョンで以前の数字を取り戻す倍増計画
重点目標
施策案

 このほか、本日発表された日本ボート・オブ・ザイヤー2016の部門賞、特別賞が選ばれたなかから、最終選考が行なわれることを説明した。ジャパンインターナショナルボートショー2017のステージで3月2日の12時30分から行なわれる。

2016年部門別受賞艇
歴代のボート・オブ・ザ・イヤー
ジャパンインターナショナルボートショー2017のステージで最終選考

ジャパンインターナショナルボートショー2017とマリンカーニバル

ジャパンインターナショナルボートショー委員長 竹長潤氏

 ジャパンインターナショナルボートショー委員長の竹長潤氏はジャパンインターナショナルボートショー2017の開催概要を説明した。会期は3月2日から5日までの4日間、場所は横浜市のパシフィコ横浜と横浜ベイサイドマリーナとなる。パシフィコ横浜は8年ぶりにA/B/C/Dの4つのホールを全館貸切となり、面積が昨年の1万6700m2から2万m2へと拡大する。

 現在の出展規模は210社の申し込みがあり、840小間、51隻の展示がある。来場者の現在の目標数は5万3000人だとし、今後は来場者が継続的に5万人を超えるショーとして定着させるとした。開催コンセプトは3年ごとに変えているが、今回からは「海・心満たさせれる時間…」をテーマに開催する。

ジャパンインターナショナルボートショー2017の開催概要と開催時間
入場者目標
開催コンセプト
会場面積
プレミアムナイト
屋台出展は廃止
PWCゾーン
セーリングのブース
オリンピックの応援プロジェクト
女性の海への第一歩、応援企画
横浜ベイサイドマリーナ会場
体験乗船プログラムを実施

 初めての企画として、3月3日に金曜日は「プレミアムナイト」として20時まで開催時間を延長、トワイライトライブの公演とドリンクを提供する。ライブのチケットは800円を予定するが、ひな祭りの日ということで女性は無料にするという。

 さらに、従来の屋台形式の飲食の出展を廃止、コンセプトにフィットした飲食を誘致、「MARINA CAFE」としてカフェラウンジを展開する。

 一方、各地で行なっているマリンカーニバルについては、首都圏は2つのイベント名称を統一、6月4日、5日と6月10日、11日の2週に渡るイベントとするほか、関西で初開催する。関西の開催は神戸の三井アウトレットパークマリンピア神戸で、7月29日と30日に開催する。神戸港開港150周年記念イベント“海フェスタ神戸”の一環として実施する。

マリンカーニバル
マリンカーニバル展開
マリンカーニバル2017 神戸について

ミス日本「海の日」

2017年ミス日本「海の日」三上優さん(左)、2016年ミス日本「海の日」杉浦琴乃さん(右)

 最後に、新しく選ばれた2017年のミス日本「海の日」の三上優さんと、2016年の杉浦琴乃さんの2人が挨拶した。

 2016年ミス日本「海の日」の杉浦琴乃さんは「昨年、はじめてボートショーに参加して、見たことのない船やヨットは印象的で、驚きの気持ちを今でも覚えています。見たこともないような豪華な船に乗せていただき、そういった船に乗れるのも魅力」とショーを説明、「プレミアムナイトも注目。2人で出席します」と話した。

2016年ミス日本「海の日」杉浦琴乃さん
2017年ミス日本「海の日」三上優さん

 2017年ミス日本「海の日」の三上優さんは、「家族と行った海外旅行でクルーザーに乗り、釣ったお魚をその日のディナーで家族でいただいたのがいちばんの思い出。とても味が美味しく、すごく新鮮だったことを覚えています」と思い出を語り、「ボートショーで会えることを楽しみにしています。一緒に盛り上がっていきましょう」とコメントした。