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熊本地震で通行不能になった俵山トンネルルートが12月24日開通

2016年12月24日11時 交通開放

 国土交通省は、熊本地震で被害を受けて通行不能となっている俵山トンネルルート(県道熊本高森線)について、12月24日11時から通行可能になると発表した。益城熊本空港IC(インターチェンジ)から南阿蘇村役場までの所要時間短縮となるほか、冬季は通行止めになりやすい迂回路を回避することになり、安全な通行も確保されるという。

 今回の復旧工事は、完全復旧ではなく、継続して復旧工事を行なうところもある。一部は旧道の活用など迂回路を整備して東西の通行を確保する。トンネルが破損した俵山トンネルは復旧するものの、俵山大橋や大切畑大橋などは継続して復旧工事を行ない、通行可能時期は未定としている。

 益城熊本空港ICから南阿蘇村役場までの所要時間は、開通により約40分となる。これまでの迂回路である「グリーンロード」を経由することに比べて10~20分の時間短縮。また、グリーンロードは標高1088mのところを通過するため、冬季通行止めの恐れがあるが、今回通行可能になるルートでは標高510mと低いため、冬季の安全な通行が確保できる。

 なお、今回復旧させる道路は県道だが、権限代行で国が直轄事業として災害復旧を行なっている。