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銀座の夏の風物詩「Sony Aquarium」が7月15日スタート

沖縄美ら海の生態系を再現した14トンの大型水槽がソニービルに登場

2016年7月15日~8月28日 開催

銀座の夏の風物詩「Sony Aquarium」がスタート

 東京・銀座のソニービルにおいて7月15日、この夏、ソニービル50周年を記念して全館で開催する「Sony Building 50th Anniversary “Sony Aquarium”」のオープニングイベントを実施した。Sony Aquariumは7月15日~8月28日開催、入場は無料。

 Sony Aquariumは1966年に第1回目が行なわれて以来、同ビルにおける夏の風物詩となっているイベント。今年は「Education」と「Entertainment」を組み合わせた造語、「エデュテインメント」をコンセプトに、各種コンテンツを展開する。

 展示のメインとなるのはビル前のイベントスペース「ソニースクエア」に設置される、沖縄美ら海の生態系を再現した14トンの大型水槽。水槽内にはハタの仲間「タマカイ」や「ニセゴイシウツボ」など、23種類500匹が開催期間中に順次登場する。

 特にタマカイは2008年にも同水槽に登場した個体で、8年ぶりの銀座で2倍までに成長した姿を見せてくれる。11時30分と17時30分からは給餌タイムとなり、餌を食べる姿を見ることができるほか、水・土・日曜日の13時30分、14時30分、15時30分、16時30分、18時30分からは美ら海水族館の飼育員による解説が行なわれる。Sony Aquariumの時間は11時~19時だが、屋外の水槽は23時まで見ることができる。

 屋内では8階にある「コミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)」で、沖縄美ら海を舞台に繰り広げられる少年の冒険と成長の物語を200インチ 4K & ハイレゾシアターで上映するほか、ソニー製品を使ったAR体験、デジタルカメラを使って水槽を撮影するといった体験型のイベント、ビル内店舗では沖縄の食材を使った郷土料理の提供、海の生き物にまつわる商品の販売など、まさに全館が沖縄を体験できるスペースとなる。開催期間は7月15日から8月28日まで。

 オープニングイベントにはソニー企業 代表取締役社長 菅原健一氏、ソニーマーケティング ソニーマーケティングジャパン 執行役員 浅山隆嗣氏、沖縄美ら海水族館 館長 宮原弘和氏、沖縄県 副知事 安慶田光男氏、沖縄観光コンベンションビューロー 常務理事 譜久山健氏、荏原製作所 人事・法務・総務統括部 総務室 室長 鈴木俊昭氏、2016 ミス沖縄 コバルトブルー 森田久美子氏、日本トランスオーシャン航空 客室乗務員 田中絵里氏ら8名が出席。水槽の除幕式を行なった。

除幕式前の水槽
関係者により除幕式が行なわれた
水槽には500匹あまりの魚が泳ぐ
ソニー企業 代表取締役社長 菅原健一氏

 除幕式後に挨拶を行なったソニー企業 代表取締役社長 菅原健一氏は、ソニービルにとって50周年という非常に記念すべき年に、アクアリウムのイベントを実施できたことを大変うれしく思うとし、8階のコミュニケーションゾーン オーパスでは、「今年はちょっと趣向を凝らしまして、少し教育的な内容も含めてお魚について家族皆さんで学んでいただこうという“エデュテインメント”という企画で上映させていただきます」とコンテンツについて説明した。

 菅原氏は「体験イベントやスタンプラリー、飲食店もタイアップして沖縄の食材をふんだんに使った特別メニューも用意しておりますので、この間に来ていただいているお客さまには単に映像だけではなく、実際にいろいろな体験をとおして沖縄を感じていただけるイベントになっていると思っております」とイベントを紹介し、「45日間という夏休み期間にたくさんのお客さまに来ていただいて、楽しんでいただけたらと思います」と締めくくった。

沖縄美ら海水族館 館長 宮原弘和氏

 続いて沖縄美ら海水族館 館長 宮原弘和氏が「ハイサイ、おはようございます」と挨拶。水槽の魚たちは、沖縄県内の定置網に入った魚と、漁師と職員が海に潜って採取してきた魚で、6月28日に沖縄を出発して東京・有明に着き、千葉県の鴨川シーワールドで3週間蓄養。一昨日の夜に銀座に着いた」と説明。500匹ほどの魚たちのなかでも「2008年に展示されたタマカイ。サンゴ礁域に生息する最大級の魚で、大きくなると体長が2m、体重が200㎏を超える。主にエビや子亀、小さなサメやエイまで食べてしまう口の大きな魚」「今年初めて銀座に登場したのが“シイラ”。大きくなると2mを超える。ハワイではマヒマヒとして食用」と、今年の目玉を紹介した。

 最後に「銀座初登場の魚もいっぱいおります。毎日でも通っていただいて魚たちの形ですとか色とか模様、そして動きをゆっくりと観察していただいて、沖縄の青い海を感じていただければと思います」と話した。

 オープニングイベント後に沖縄県 副知事 安慶田氏から菅原氏に沖縄県観光功労者賞が贈られた。安慶田副知事は「長年に渡り沖縄の海をテーマにしたソニーアクアリウムを開催し、銀座の夏の風物詩として定着させ、沖縄の魅力を継続的に発信することで、本県の観光振興に多大な貢献をした」として感謝状を授与。

 菅原氏は「沖縄の自然の美しさを40年に渡って毎年夏に展示させていただくことができたのは、ひとえに沖縄県の皆さまの協力があってこそ。東京の皆さんに感じていただける魅力あるコンテンツとしてお届けしてきた。評価していただけたのはうれしい。今後とも微力ながら沖縄のコンテンツをお届けしていきたい」とコメントした。

菅原氏に沖縄県観光功労者賞が贈られた
「大型水槽で泳ぎまわる美ら海の生き物たちや体験イベントをとおして一足早い沖縄の夏を皆さまに存分に楽しんでいただきたい」と2016 ミス沖縄 コバルトブルー 森田久美子氏
那覇空港を拠点に羽田~宮古島、石垣島などを結ぶ日本トランスオーシャン航空の客室乗務員 田中絵里氏。ジンベエジェットや「かりゆしウェア」を着用しての機内サービスなどを紹介
銀座の夏の風物詩「Sony Aquarium」がスタート

2016年の“Sony Aquarium”を写真で紹介

8年ぶりに“銀座を訪れた”というタマカイ
美しい魚たちが泳ぐ姿が楽しめる
水槽は裏側に回ることも可能。裏側からは銀座(有楽町)の街並みが見える
水槽の裏手に魚たちの説明が用意されている
太陽電池とソニー製業務用蓄電システムを活用して水槽の電力を供給
初日の入場者には先着でランの切り花が配られた
コミュニケーションゾーン OPUS
コンテンツの紹介
ゆったりとしたOPUS内
4K & ハイレゾ200インチシアター
主人公「ジン」の声を務めたのはアーティストのトミタ栞さん
上演されるのは沖縄美ら海が舞台となるショートムービー「泣きべそジンと勇気の海」
ジンベエザメに似た姿になってしまったジン
沖縄美ら海の美しい4k映像とハイレゾ音源のコラボレーションが楽しめる
撮影機材やハイレゾサウンドの再生機材の紹介
顔出し看板もある
館内ではスタンプラリーを実施。沖縄旅行など豪華な賞品が用意されている
デジタルカメラを使って水槽の魚を撮影するといった体験コーナーを用意
1階エントランスホールにはソニー・グローバルエデュケーションが開発中のロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」のデモンストレーションコーナーがある
ブロックで再現された沖縄美ら海の生き物たち。手や足にサーボモーターが組み込まれている
サーボモーターの動きをコマンド形式で選択することでロボット・プログラミングが学習できる。発売は未定とのこと