若林直樹のトラベルフォトギャラリー

青空で映える金沢城公園(石川県)

 誰もが経験していないコロナ禍のなか、毎月撮影の旅をする筆者もステイホーム。今回掲載した金沢城公園は2019年の今ごろ旅したときの写真だ。

 金沢と言えば兼六園、そしてすぐ近くにある金沢城公園などが観光の中心で、多くの内外の人が訪れる。金沢城公園内にある菱櫓などの屋内施設施設はコロナの影響で5月末まで休園していたが、6月1日から開園開館を始めたのはうれしい知らせだ。まだ県をまたぐ移動の自粛要請があるので解除されたら行きたいところの1つだ。

 金沢城は1546年に空堀を備える寺院(金沢坊)として始まり、1580年に佐久間成政が攻め落とし金沢城と改称された。そのあと尾山城となり、後に金沢城に名称が戻っている。天守は1602年に落雷で焼失し、再建されず三階櫓が建造されるが、1808年の焼失後に再建。1881年(明治14年)にも火災で焼失している。

 明治以降は陸軍の拠点に、戦後には金沢大学のキャンパスと利用されていた。2001年に菱櫓・橋爪門・橋爪門続櫓・五十間長屋が復元完了し、金沢城公園と改称された。安政ごろの景観を再現している。2008年には城内の鶴丸倉庫が国の重要文化財に指定され、金沢城自体も国指定史跡になっている。度重なる火災と歴史に翻弄された美しい城だ。

 訪れた6月初旬は梅雨入り前で、青空とまだきれいな緑。そして白を基調とした建物が美しい。屋根瓦に「鉛瓦葺き」という銅を添加した鉛を瓦に張り付け、強さや堅さを高めたものを使っている。そのため屋根が太陽の光で輝いてきれいだ。その鉛瓦葺きは「名城の姿を壮美にするため」と江戸時代の子文書に書かれてあるように、城の美しさを引き立てている。

 すぐ近くにある兼六園とは趣が違い、広々とした敷地はよく整備されのんびり歴史的建造物を見学するにはよいところだ。

 東京から金沢駅までは新幹線で2時間半で行くことができる。公園までは駅から2kmほどなのでバスか徒歩だが、筆者はレンタサイクルを利用した。

 日帰りでも行けるし泊まって美味しいものを食べてゆっくり観光するのもよいだろう。自由に旅行ができる時期が来たら周辺もゆっくり旅してみたい場所だ。

 画像を開いたあと、拡大ボタンをクリックするとフルHD解像度(1920×1080ドット)で表示できます。

若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://kaido.sub.jp/