ボーカリスト琴音の音楽旅
池袋からたった2駅。東長崎で美味しい物と変わったお店に出会いました!
2021年9月25日 00:00
東長崎、というと長崎県かと思いきや西武池袋線、池袋から2つ目の駅です。基本的には住宅街で、マンションやアパートが立ち並ぶなかに小さな商店街があります。
以前友人がInstagramにアップしていたカフェが気になって、1人でカフェ探しの旅へ。が、出会ったのはコーヒー豆の焙煎所。そこで淹れてもらったアイスコーヒーの美味しいこと美味しいこと。
その日は時間がなくて焙煎所だけで帰ってしまったのですが、そろそろ豆もなくなるころだし、ほかにも気になるお店がたくさんあったのです。少し涼しくなってきましたし、自転車で1人散歩に出かけてみました。
ミシュラン、ビブグルマン掲載のラーメン店「カネキッチンヌードル」
まずはチェックしていたミシュラン、ビブグルマン掲載のラーメン屋さん「カネキッチンヌードル」へ。
ちょうど醤油ラーメンが食べたい気分だったので、4種類のチャーシューが乗っている特選醤油らぁめんをチョイス。
店内はオシャレなダイニングバーのような雰囲気で、女性だけでも入りやすいです。席はカウンターのみで、髪が長い人用に髪の毛を結ぶヘアゴムのサービスがうれしかったですね。
さて、特選醤油らぁめん到着! お肉が4種類も入っています。麺は中細のストレート麺、まずはプリプリの国産鶏胸肉をいただきました。
しっとり柔らか、口の中でほどけるような食感。パサつきやすい鶏胸肉がこんなにしっとり柔らかく仕上がるなんて!
続いては鴨のシャキっとした食感、三元豚塩麹焼はホロホロしつつもしっかりと豚肉のジューシーさがあります。
スープは鶏の旨味が上品で、気品すら感じます。豚肩ロース吊し焼きはこんがり香ばしく、醤油らぁめんと相性バッチリ。
一杯のなかにこんなにたくさんの幸せが詰まっているなんて、おそれいりました。お見事の一言です。
「Cafe Grass Hopper」でロックとコーヒーとチーズケーキ
ハイクオリティのラーメンでお腹も心も満たされたあとは、コーヒーでも……と思って発見したのが「Cafe Grass Hopper」。深いグリーンが落ち着いていてかわいいらしい外観です。
グラスホッパー、直訳だとバッタという意味かぁと入ってみると、なにやらレコードが! これは音楽好きにも熱いお店の気配が漂います。
メニューにカフェインレスコーヒーもあり、細かい配慮がうれしいです。ケーキなどのスイーツはもちろん、ピザなどの食事メニューも充実しています。
今回はお腹いっぱいでしたが、ケーキが美味しそうだったのでカフェインレスのアイスコーヒーと自家製チーズケーキを注文しました。
アイスコーヒーはカフェインレスとは思えないほどしっかりとしたお味で、私好みの酸味少なめ。
チーズケーキは下にたっぷりとレーズンが入っていて、コッテリとしたチーズケーキと、さっぱりレーズンのコントラストが絶妙です。
コーヒーとケーキを楽しんでいると、店主がレコードを変えてかかったのがRadio headの「The Bends」。私の大好きなアルバムです。
初めて入ったお店でたまたま掛かった音楽が、好きなアルバムとはうれしくなっちゃいますよね。
レコードでは聴いたことがなかったので、ゆっくりとレコードとコーヒータイムを満喫しました。
絶品コーヒーが買える&飲める「アームズシェア東長崎焙煎所」
カフェで美味しいコーヒーを飲んだあとは、自宅でも美味しいコーヒーを飲みたいっ!ということで、すぐそばにある、アームズシェア東長崎焙煎所にコーヒー豆を買いに行きました。
こちらは日替わりでそれぞれのコーヒー豆屋さんが店頭に立ち、コーヒー豆を売る焙煎所。なんと、会員になるとコーヒー豆の焙煎を自らできたり勉強できるそうです。
この日は火曜で、先日訪れてすっかりファンになってしまった「TORASAN COFFEE」のスタッフさんと再会しました。
TORASAN COFFEEのコーヒーはすべての豆を洗浄し、フレッシュな状態で焙煎しているため余計なエグ味や不自然に引っかかる感じがありません。
本当にスーーッと飲めてしまうんです。苦味やコーヒーならではのコクがありつつ、清水のようにスーーッと!
最近はカフェに行くよりも自宅にいる時間が増えたので、その分よいコーヒー豆を買って自宅で楽しむことが増えました。
スタッフさんが美味しい淹れ方も教えてくれるので、自宅でもちゃんと再現できますよ。
ノスタルジーに浸れるお肉屋さん「天野屋精肉店」と「和菓子処 紅屋」
コーヒー豆をGETしたあとは、商店街のお肉屋さん「天野屋精肉店」でテイクアウト。今回はチーズはんぺんフライ、かぼちゃコロッケ、コーンコロッケをお持ち帰り。
私の通っていた中学校の側にお肉屋さんがあり、いつも学校帰りにコロッケやフライを食べていたので、どうしてもこういうお肉屋さんを見かけるとフライを買いたくなります。
後日、自宅でトースターで温めて食べたらはんぺんはフワフワ、かぼちゃコロッケもサクサク、コーンコロッケはコロッケというよりほぼ中身がコーンでもはやコーンフライ。
マッシュポテトの中にちらほらコーンがいるのかな?と思っていたのですが、コーン好きにはコーンがぎっしりでうれしい裏切られ方です。
そして、また道中気になったレトロな「和菓子処 紅屋」に立ち寄りました。店先にあった「ぼたもち」の文字に、そういえば「棚からぼたもち」ってよく聞くけど、ぼたもちって食べたことないなぁと思ったからです。
入ってみると美味しそうなお団子などがたくさん。季節の栗おこわも美味しそうだったので即決しました。お店の方とお話しながらお菓子を選びつつ、店内の素敵な写真に気付きました。
お店の方にそれを伝えると、写真が趣味でご自身で撮った写真だそうです。そのうえ、使わなくなったフィルムカメラをお店で売っているんだとか。
出てくる出てくる素敵なカメラ! インテリアとしても映えそうですが、ちゃんと道具としても使えるなんて。二眼レフカメラがかわい過ぎて、見た目だけでもノックアウトされてしまいました。
結局、ビスケットにカラフルなお砂糖クリームが乗ったジームヨーチ、栗おこわ、ぼたもちの黒ゴマときな粉を1つずつ購入しました。
帰ってから懐かしのジームヨーチをいただき、翌日に栗おこわを食べたら栗はほっこり、おこわは薄味で甘辛のバランスが最高、ぼたもちは甘さ控えめで美味しくいただきました。
店員さんが1人もいない古着店「ムジンノフクヤ」
レトロなフィルムカメラを見てご機嫌でお店を出て、散策中に見つけた「ムジンノフクヤ」東長崎店に行きました。
このお店、古着を扱うなんともユニークなお店で、店員さんは一切おらず、券売機でお金を払って古着を買うシステム。ハンガーごとに値段が分けられているので、お値段も一目瞭然です。
もともと私は古着好きなので、ワクワクしながら古着を掘っていたらかわいいTシャツを2点見つけました。ちゃんと試着室もあるので、試着して雰囲気やサイズもチェックできます。
このシステムだと人との接触が減らせるし、店員さんとお話しするのが苦手な方も気にせずにお買い物できてナイスなアイデアですね。
手作りならではの温かい味「尾張屋豆腐店」
帰るために自転車をこぎ出したら、雰囲気のよい豆腐屋さん「尾張屋豆腐店」を発見。美味しそうな厚揚げやがんもどきが並んでいて、これは今夜のお夕飯に!と絹豆腐と木綿豆腐の厚揚げを購入。
ラーメンとケーキでお腹いっぱいだったので、この日の夜はシンプルな冷奴をいただきました。プルンととろける食感のお豆腐、手作りの温かさが染み出るよう。
厚揚げは後日炒め物にしていただきましたが、こちらも木綿の肉厚さはありつつ、軽い食感でとても美味しかったです。
東長崎駅は西武池袋線の各駅停車の小さな駅です。しかし、この狭いエリアによいお店が多く並んでいて正直驚きました。
ユニークな新しい発想のお店と、昔ながらの老舗が共存する素敵な街に出会えたのがとってもうれしいです。
コロナ禍でなかなか遠出はできませんが、逆に近場の名店を探すよい機会かもしれませんね。
【お詫びと訂正】初出時、東長崎までの駅数に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。