ボーカリスト琴音の音楽旅

清澄白河で春散歩! カフェ巡りから深川グルメまで。新しいものと古いものが絶妙にマッチした街でした

春の気配を感じながら清澄白河をお散歩しました

 非常事態宣言も明け、少しずつ桜が開花し始めました。去年の春はアルゼンチンのブエノスアイレスにいたので、久しぶりの桜にどうしてもテンションが上がってしまいます。

 私は3姉妹の長女なんですが、今回は末妹とその息子と初めて清澄白河へお散歩に出掛けました。最近は新しいカフェがたくさんできて、おしゃれエリアとしても注目されている清澄白河。テイクアウトを中心に、密を避けての清澄白河散歩の様子をお届けします。

古い建物をオシャレにリノベーションしたレトロな建物がかわいい

「cafe copain」
めずらしい野菜がたくさん。まずはサンドイッチをテイクアウト

 清澄白河駅から、妹の行きたがっていた「cafe copain」にて待ち合わせ。人気店のようで、オープンと同時の待ち合わせをしていたのですが、開店の11時にはすでに15人ほど並んでいました。

 cafe copainでは、契約農家から仕入れた新鮮野菜を使ったサンドイッチやサラダがいただけるということで、身体が喜びそうなメニューがたくさん。

 店内でのランチと、サンドイッチ、手作りパンのテイクアウトができて、テイクアウトを待っている間は店先のベンチに座って待つことができます。サンドイッチはそれぞれ野菜と味付けの組み合わせが異なるA・B・Cの3種類から選べて、さらに具は肉と魚の6種類から選べます。

 私たちはBのアレッタ、ほうれん草、紅芯大根、イエロースティック人参、京むらさき大根、しょうがをレモン風味で味付けしたものに、ボロニアソーセージの組み合わせをチョイスしました。私は野菜をたくさん食べたかったので、サラダとドリンク付きのセットにして、妹はサンドイッチ単品と、ほかのパンと野菜ジュースをテイクアウトしました。

「cafe copain」は牧歌的な雰囲気
コロナの影響で営業時間変更も。訪問の際は営業時間を要チェック
プレミアム食パンは日替わり
聞いたことのない野菜もあって、どんな味かワクワク。肉・魚の6種類から選べるので、組み合わせを考えるのも楽しい
店内もかわいいので、店内ランチもよさそう
並んで待っている間に、サンドイッチの写真が参考になりました
野菜ジュースもしっかり濃厚

「Allpress Espresso Tokyo Roastery&Cafe」
倉庫をリノベした建物が圧巻

 cafe copainから徒歩1分ほどのところにある「Allpress Espresso Tokyo Roastery&cafe」のカフェラテが美味しいということで、続いてテイクアウトしに向かいました。

 3月の訪問時は、カフェ営業なし・テイクアウトのみの営業でした。こちらはニュージーランド発のお店で、この建物は倉庫をリノベーションしたものだそうです。この建物自体がむちゃくちゃカッコよくて、これだけでも見る価値あり。

 私はデカフェのカフェラテとさくらフィナンシェを注文。妹は飲み比べをしたいと、アイスロングブラック(強めのアメリカーノ)、フラットホワイト(エスプレッソが濃厚なカフェラテ)、カフェラテを注文していました。

 サイズがそんなに大きくないので、飲み比べも面白いと思います。コールドブリュー以外のメニューは、デカフェ対応ありでした。

三角屋根がカッコよすぎの「Allpress Espresso Tokyo Roastery&Cafe」
メニューにオーストラリアやニュージーランドでよく飲まれている、ロングブラックやフラットホワイトなどがある
軽食やスイーツ、コーヒー豆も販売
店内のインテリアも素敵。そんなに広くないので、今はテイクアウトのほうがいいかもしれません

公園にていざ実食!

 ランチとコーヒーをたっぷりテイクアウトして、近くの公園でいただきまーす。この日は天気がよく、外で食べるサンドイッチがより美味しく感じました。cafe copainのサンドイッチは、野菜の甘みが感じられて美味しい! パンもザクッと音がするよい歯応え、しかししっとりモチモチ。

 サラダはドレッシングにも野菜が入っていて、とっても濃厚なお味でした。ボロニアソーセージの塩気と、レモン風味に味付けされた野菜が奇跡のマリアージュ。

 Allpress Espressoのラテは、エスプレッソ自体が濃厚で少しキャラメルのような香ばしい香りが。そして、特筆すべきはミルクが美味しい! 「え、牛の乳ってこんなに甘い? 砂糖入っている?」(入ってません) 。

 乳臭さはなく、本当に牛乳の美味しいところだけを凝縮したようなミルクです。妹の頼んだフラットホワイトは泡少なめでカフェオレに近く、よりミルクの味が際立ちます。

 さくらフィナンシェと、カフェラテでデザートも美味しくいただきました。アイスロングブラックは酸味強めで、スッキリして飲みやすかったです。

 少しお腹も満たされてお散歩していたら、少し咲き始めた桜が見えてきました。去年はブエノスアイレスで外出禁止令下にいて、桜を見ることができなかったので「日本の春だなぁ」となんだかしみじみ。

cafe copainのサンドイッチとサラダは、たくさんの品目を1度に摂れます
さくらフィナンシェ(グルテンフリー)、オートミール&チョコレートチップクッキー、アイスロングブラックは氷少なめでオーダー
面白い形の木を発見
少しずつ開花する桜に、日本の春を感じます

「Cafe&Bar Field」
散歩の途中で絶品ハンバーガーを発見。肉オン肉!?

 東京都現代美術館前を散歩中に何やら美味しそうな看板が………。「肉オン肉?」「3000日かけて完成した極上ハンバーガー?」、まだお腹に余裕のあった食いしん坊姉妹で、まさに花より団子。1つのハンバーガーをシェアする作戦で、「Cafe&Bar Field」 に入店しました。

 こちらのお店、テラス席ありでベビーカーも入り口に快く置かせてくれました。ワンちゃんとカートありで来店されているお客さんの姿も。

 名物の極上肉づくしバーガーにアボカドトッピングで注文。パティの上に乗ったタコライスのタコミートのお肉がめっちゃ粗挽きで、ゴロゴロしてて肉の旨みを堪能できます。ドリンクは妹はゆずソーダ、私はマンゴージュースを頼みました。ポテトもカリカリで美味しかったです。

東京都現代美術館の目の前「Cafe&Bar Field」
ハワイアン料理やお酒も楽しめる
テラス席ありで、ベビーカーやワンちゃんカートもOK
ハンバーガークッションかわいい
ゆずソーダ、マンゴージュースでトロピカル気分
絶品の極上肉づくしバーガー、まるで焼肉を食べているような食べ応えのあるパティ、ゴロゴロお肉のタコミートに悶絶

「KOFFEE MAMEYA -kakeru-」
カフェソムリエがいるお店!?

 さらにテクテクお散歩していると、何やら倉庫のような建物の中のカウンターに、白衣を着て蝶ネクタイをした男性が……。「このお店はなんなんだろう?」と、ハンバーガーを食べたあとは「KOFFEE MAMEYA -kakeru-」に寄ってみました。

 なんと、カウンターの奥はカフェになっていて、予約優先でコーヒーを飲めるとか。コーヒーカクテルなど、何やらメニューも面白そう。豆の販売もしていて、バリスタさんが細かくカウンセリング&豆について説明してくださいます。試飲もできるので、味の好みを伝えやすいです。

 私は苦めでストロングなコーヒーが好きなので、それを伝えて選んでもらいました。私はTokado coffee「El injerto 」という豆を買いました。ていねいに淹れ方も書いてくれて、かなりのコーヒー玄人向けなお店という雰囲気。けれど、分からないことを気軽に質問できる優しい空気が流れています。

 家に帰って、レシピ通りに淹れてみたらものすごく美味しかったです。ダークチョコレートのような香りがして、まさに私好みのお味でした。今度は予約して、コーヒーカクテルも飲んでみたいですね。

「KOFFEE MAMEYA -kakeru-」は、倉庫を改装した建物。倉庫好きにはたまらん
色で焙煎度合いが分かるメニューと、コーヒー豆のサンプル
洗練された、スッキリとしたデザインのカウンター。この奥にカフェがあり、大きなコの字型カウンターになっています
購入したTokado coffee「El injerto」の手書きレシピ付き

ブックカフェ「ドレッドノート」
かわいい革コーヒースリーブをGET!

 またまた歩いている途中にかわいいブックカフェ「ドレッドノート」 を発見。本の販売と、オーナーさんの蔵書を読むことができます。

 私たちは歩きながらコーヒーを飲むつもりだったので、テイクアウトしたら、めちゃくちゃかわいい革のコーヒースリーブが付いてきました。コーヒーをテイクアウトすると、こちらに入れて提供してくださるそうです。

 清澄白河の小さい財布の革工房、「カーペンタースミス」が作ったドレッドノートオリジナルのコーヒースリーブ。エコだし、何より見た目がキュート。コーヒーも美味しいし、テンション上がります。

ブックカフェ「ドレッドノート」
「カーペンタースミス」のかわいいコーヒースリーブ。テイクアウトコーヒーに付いてきました
「ドレッドノート」の店内

深川グルメをお持ち帰り

 妹とコーヒーを飲みながら清澄白河駅に向かっていると、「おでん種」ののれんが。「おでん種とさつま揚げの美好」に入ってみました。

 ちょっとのぞいてみるつもりが、「しゅうまい」などめずらしいものがあり、ついついいろいろ購入。妹もたくさん購入しました。お店のおじちゃんがとっても素敵で、下町の温かさを感じます。

 帰宅後、ここのおでん種でおでんを作ったら「いきなり料理の腕が上がった?」と思うほど出汁がしっかり出て美味しくできました。特にはんぺんがフワフワで絶品! 恐るべし、専門店の実力。ネット通販もあるので、お取り寄せやギフトにもよいですね。夏に絶品のさつま揚げとビール、なんて最高じゃないですか。

おでん種とさつま揚げの美好
手作りおでん種はどれも絶品

 美好さんのお向かいの「BEE FRIENDSHIP 完熟屋 清澄白河店」では、はちみつジンジャーのシロップを購入。少し暖かくなってきて、お風呂上がりに炭酸で割って飲めるシロップが欲しかったんです。

 試食もさせてくれるので、味を確かめてから買えますよ。マヌカハニーなど、免疫力アップによさそうな商品もたくさん売ってました。

BEE FRIENDSHIP 完熟屋 清澄白河店
店内もかわいい雰囲気。試食できるので味を確かめて買い物できます

 さらに隣には「深川釜匠」の看板が。うーん、なんて誘惑の多い通りなんでしょう。アサリなどの貝類がたくさん入った「深川めし」のお店です。

 清澄白河や門前仲町などは古くから深川と呼ばれ、貝類が豊富に取れたことから、深川めしのルーツは漁師のまかない飯だったといわれています。

 私は東京出身ですが、深川めしは未体験。気になるけど、今はお腹いっぱい……と思ったらなんとテイクアウトがありました。すでにパックに入ったものを販売してくれて、すぐに買えました。

 自宅に帰ってから、深川めしを食べてみたら冷めていても美味しい、アサリが大きくてプリプリですごい、甘辛い味付けにあるおこげが最高。「これでもか!」と入っているアサリの量にビックリしました。

 付け合わせの昆布の佃煮も、甘すぎずしょっぱ過ぎずていねいに味付けされたのが分かる匠の味。東京にまだこんなに美味しいものがあったなんて、東京出身なのに知りませんでした。

深川釜匠
深川めしのテイクアウト。海苔が別になっている配慮がうれしい

「POTPURRI」
食事が映えるお皿に出会えました

 駅に向かう途中で食器、雑貨を扱う「POTPURRI」を発見、ポトベリーと読むそうです。入り口すぐは期間限定で扱っている商品、奥は春らしいディスプレイでこだわりの食器が販売されています。

 青いお皿でかわいいものを探していたのですが、ちょうど理想的なお皿に出会うことができました。レジ横にあった有明産のふりかけも一緒に購入。

 普段は自炊の多い私ですが、コロナ以降はさらに自炊率が上がりました。でも、一人暮らしだと料理を作るモチベーションが落ちやすいのも事実。かわいいお皿でテンションを上げて、おうち時間を充実させようと思います。

「POTPURRI」の入口は緑のタイルがかわいい
温かみのあるウッディな店内
伝統と職人の技術が詰まった藍色のお皿とふりかけ。理想の品に出会えました

 初めての清澄白河、コーヒーの街として新たに注目されていて、「新しいお店が多いのかな」と思いきや、実際行ってみると昔ながらの深川めしなど東京ならではの味も楽しめるし、オシャレな雑貨屋さん、リノベーションされた古い建物など、古きよきものと新しいものがマッチしている街でした。

 まだまだしっかり感染予防で油断は禁物ですが、気を付けつつ気分転換をしていきたいものです。海外や旅行に気軽に行けない今だからこそ、近場の魅力を探すのもアリかもしれませんね。

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。たまにアルトサックスも吹きます。1986年10月10日生まれ。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/