JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛
ソムリエのJALふるさとアンバサダーが愛知・常滑ワインの魅力をご紹介します
2025年5月20日 20:00
全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。
今回お話を聞いたのは、中部支社で常滑ワインの魅力発信に携わるJALふるさとアンバサダーの松原佐矢佳さん。
――取り組みについて教えてください。
こんにちは。JALふるさとアンバサダー中部地区担当の松原です。
2024年の4月から中部地方の魅力を多くの方に知っていただきたいという思いで、名古屋を拠点に活動をしております。
皆さま、愛知県常滑市といえば、焼き物「常滑焼」の街として有名ですが、実は近年、ワインの産地としても注目を集めていることをご存じでしょうか? 今回は、実際に「常滑ワイナリーネイバーフッド」を訪れ、その魅力を体感してきましたのでご紹介します。
セントレア(中部)からクルマで約15分のところに位置する常滑ワイナリーは、オーナーがアメリカのオレゴン州にあるワイナリーに感動を受け、同様のワイナリーを作りたいという思いから始まったカリフォルニアスタイルのワイナリーです。
こちらのワインは、焼き物の街ならではの粘土質土壌で育ったブドウから作られ、「鮮やかな酸味」が特徴です。知多半島の温暖な気候と海に面した土地では、潮風がよく吹き、ブドウを健やかに育て、ワインに「ミネラル感」を与えます。ブドウ栽培で有名な大府市と隣接するため、多様なブドウ品種が栽培され、個性豊かで多くの種類のワインを製造しています。
そして、誰でもカジュアルに飲んでいただけるフレッシュかつ飲みやすいワインがコンセプトです。
醸造所の外観には常滑市で有名な招き猫の絵が大きく描かれ、とてもカラフルでかわいらしい印象です。ブドウそのままのよさを最大限に活かしたいとの思いから、木樽の使用は一部にして、ステンレスタンク中心で醸造しています。そのためワインはとてもフレッシュで飲みやすくなるそうです。
また、ワイン用に造られた「常滑焼の甕(かめ)」でワインを熟成しています。そうすることでワインの酸の角が取れ、マイルドなワインに仕上がります。常滑焼の甕で熟成されたワインを製造しているのはこちらが日本で唯一です。
また常滑ワイナリー併設のレストラン「サンセットウォーカーヒル」では、丘陵地から眼下に広がる伊勢湾を眺めながら、知多半島や地元、常滑の食材とともに常滑ワインを楽しんでいただけます。
一番人気は知多牛のランプステーキランチです。
私も常滑ピノ・ノワールと一緒にいただきましたが、ワインの鮮やかな酸味と知多牛の甘みとの相性が抜群でした。皆さまもぜひ、ご賞味ください。
常滑ワイナリーでは見学ツアーも実施しています。ワイナリーのぶどう畑や醸造所の見学、ワインのテイスティング、そしてレストランでの食事を楽しめるツアーです。
――今後の展開・展望について教えてください。
常滑ワイナリーの代表品種「常滑シャルドネ2023」や、カリフォルニアワインをご紹介するワインイベント「JALと巡るワインの旅」をニッコースタイル名古屋「style kitchen」で6月28日に開催します。
「ワインがつなぐ、カリフォルニアと東海の魅力」をテーマに、カリフォルニアワインにインスピレーションを得て造られた常滑ワインや、JAL国際線ファーストクラスに採用されたワインを含む厳選したカリフォルニアワインをご用意しました。ワインの魅力を余すことなくご紹介する一夜限りの特別なイベントです。たくさんの皆さまのご参加をお待ちしております。
このイベントを通じて東海地方の旅と食の魅力を発信し、地域の活性化に貢献していきたいと思います。
――旅行者に向けてメッセージをお願いします。
5月25日に常滑ワイナリーでは、半年に一度のイベント「常滑ワイナリー収穫祭・感謝祭」が開催されます。「Chill in the patch」(ぶどう畑でチルな時間を過ごす)をテーマに、常滑ワインを片手に自由に常滑の自然を感じながら、ゆったりとぶどう畑でBBQなどをお楽しみいただけるイベントです。
皆さまもセントレアにお越しの際は、ぜひ常滑ワイナリーまで足を運んでみてはいかがでしょうか。