JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

長野県飯綱町の魅力をもっと広めたい! JALふるさとアンバサダーがいいづなりんごの美味しさの詰まったジュースの商品化とPRに協力

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は中部地区JALふるさとアンバサダーの若杉直子さん(左)と利根川眞奈美さん(右)

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、長野県でJALふるさとプロジェクト商品の企画などに携わる中部地区JALふるさとアンバサダーの若杉直子さんと利根川眞奈美さん。

――取り組みについて教えてください。

 長野県北部に位置する飯綱町は、標高500m~900mの穏やかな丘陵地です。平均気温は11.3℃で、内陸性気候のため、昼間と夜間の寒暖の差が大きい地域です。この冷涼で寒暖差がある気候は農業に適していて、特にりんごの栽培においては寒暖差により、りんごに養分がたっぷりと蓄えられ、濃厚な味になります。実は全国に流通するりんごの約100個に1個は飯綱町産と言われています。

 そんな飯綱町のさらなる魅力を、もっと多くの方に知っていただくために、JALふるさとアンバサダーが地域の方とともに、取り組みを行なっています。

りんごの収穫。飯綱町PRキャラクターの「みつどん」を囲んで

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 長野県飯綱町では50品種以上のりんごが生産されており、町の大きな魅力の一つです。町内の閉校した小学校をリノベーションした複合施設「いいづなコネクトEAST」に、タルト専門店&カフェの「泉が丘喫茶室」があります。

 りんごのタルトタタンや、丸ごとりんごの焼きタルトなど、飯綱町産りんごの美味しさがぎゅっとつまったスイーツが人気のお店です。泉が丘喫茶室の「生産数が少ない品種のりんごのため、他地域に出回らないものや、規格外となってしまったりんごを使用し商品化することで、りんご生産者が継続して多品種のりんごを生産できるようにしたい」という想いと、JALの地域活性化への想いが一致し、取り組みを開始しました。

泉が丘喫茶室店舗
いいづなりんご50品種りんごジュース

 3月16日に、JALふるさとアンバサダー、JALふるさと応援隊(中部地区)や中部支社社員も商品化に協力し、「いいづなりんご50品種りんごジュース」が発売されました。飯綱町で生産されている50種の品種別100%果汁のりんごジュースです。それぞれの品種の味や色の違い、魅力を楽しんでいただける商品です。商品化に際しては、りんごの収穫に参加したり、ラベルデザインの検討、セット販売のコンセプト考案、品種ごとの味の違いを表わしたチャート作成をご提案したりといったプロモーションにも協力しました。

みつどんとアンバサダー
アンバサダー(若杉)りんご収穫

――今後の展開・展望について教えてください。

 今後、50品種のなかでJALが就航する国が原産である品種を集め、旅をテーマにした「いいづなりんごのふるさと旅セット」も発売予定です。日本人にとって親しみのある味の代表と言える「サンふじ」と、イギリスが原産の「テラモン」、オーストラリア原産の「グラニースミス」、アメリカ原産の「紅玉」、カナダ原産の「ジェネバ」と「マッキントッシュ」の6本セットで、それぞれの色や風味の違いをお楽しみいただけます。このセットはJALふるさと納税サイトにも掲載予定です。

アンバサダーと支社社員

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 今後、「いいづなりんご50品種りんごジュース」を各地のイベントでも販売します。飯綱町産りんごの美味しさや、各品種ごとの特長を楽しんでいただき、飯綱町の魅力をさらに多くの方に知っていただける機会になればと思っています。そしてぜひ、春にはりんごの花の香りが漂い、北信五岳の美しい景色が広がる飯綱町を実際に訪れてみてください!