トラベルグッズレビュー

シャツを美しく折りたたむためのガイドプレートが付属したシャツケース

ミヨシ「トラベルシャツケース」

ミヨシ「トラベルシャツケース(MBZ-TSC)」

 ミヨシの「トラベルシャツケース(MBZ-TSC)」は、シャツなどを旅行や出張で持ち歩くための専用ケースだ。旅行向けのシャツケースは多数市販されており特に珍しい存在ではない。この製品が面白いのは、シャツやワイシャツ、スカート、スラックスを美しく折りたたむためのガイドプレートが付属しており、広げた状態から畳んで収納し、持ち歩くまでをオールインワンで行なえることだ。

 ケースは取っ手が付いていることを除けば、よくある衣類収納ケースといった外見だが、マジックテープを外して上下左右に展開すると、ちょうど「+」の形になる。この上にシャツを広げ、ガイドプレートに記された手順どおりに折りたたんでいけば、シャツをたたむのが上手くない人でも、それなりに整った状態でシャツを折りたためるという仕組みだ。

 たたみ終わったシャツは、広げたケースのちょうど中央付近に置かれた状態になるので、そのまま上下左右から包むことにより、位置を動かさずにケースに収納できる。これにより、上手に折りたためたにも関わらず、持ち上げてケースに入れる際に形が崩れ、シワが付いてしまった……という事態とも無縁というわけだ。

パッケージ。同社の旅行用品ブランド「旅人専科シリーズ」の製品だ
ポリエステル製で、取っ手が付いていることを除けば外観はよくある衣類収納ケースといった体裁。サイズは36.5×32cm(幅×高さ)
ワイシャツおよびスカート、パンツ(スラックス)を美しく折りたたむためのガイドプレートが付属する

 ガイドプレートはポリプロピレン製。いわば「下敷き」だ。折りたたむ手順が図解されているだけでなく、シャツの袖を折り返す際に目安となるサイズになっており、左右対称に上手に折りたたむのに重宝する。またシャツだけでなく、スカート、パンツ(スラックス)を折りたたむ手順も図解されているので、旅行先のパーティなどで使うフォーマルな衣類を持ち歩く際や、出張の用途で重宝する。

 ちなみに本製品は取っ手が付属しており、メーカーサイトには「収納量が少なければシャツケース単体でも持ち運ぶことができます」とあるのだが、実際に使ってみた限り、ケース内で型崩れを起こす原因になることから、ぶら下げて持ち歩くのは枚数を問わずあまりお勧めしない。バッグやスーツケースから取り出す際も同様だ。どうしてもという場合は、ガイドプレートを中に敷いて背板の役目を果たすようにしてやれば、型崩れを緩和させられるのでお勧めだ。

まずはマジックテープで固定されている本体を上下左右に展開する
ワイシャツを裏返しにして本体の上に広げる
ワイシャツの背中にガイドプレートを載せる。折りたたみ始めるとガイドが見えなくなるので、おおよその概要は先に頭に入れておくとよいだろう
ガイドプレートに沿って袖を折り返し、さらに余った先を反対方向に折り返す
もう一方の袖も同様に折り返す
裾を上に折り返して完成
ここでガイドプレートを上から抜き取る
ここでは分かりやすいようにいったんワイシャツを表裏逆にひっくり返しているが、そのままでも何ら問題ない
マジックテープで左右→上下の順に包んで固定する
ワイシャツであれば最大5枚を収納できるとされている
長時間ぶら下げていると中で型崩れを起こすので注意。ガイドプレートを背板として使うのも1つの方法だろう
製品名トラベルシャツケース(MBZ-TSC)
発売元ミヨシ
直販価格(税別)1300円

(山口真弘)