週末駅弁

千頭駅「大井川ふるさと弁当」

ヤマメの甘露煮がまるごと1匹入った地元の味

「大井川ふるさと弁当」
弁当名「大井川ふるさと弁当」
価格1100円
販売駅新金谷駅、千頭駅
購入場所千頭駅売店
購入日2015年7月9日

 大井川鐵道の駅弁は以前に子供向けの「きかんしゃトーマス弁当」を紹介しましたが、今回は地元の味をふんだんに使った大人向けの駅弁「大井川ふるさと弁当」です。新金谷駅前の「PLAZA LOCO」や千頭駅で買えるので、大井川鐵道に行ったらぜひ購入したい駅弁のひとつです。大井川鐵道らしく、弁当の掛け紙の下にはSLのポストカードが1枚入っています。

大井川鐵道らしく、弁当の掛け紙の下にはSLのポストカードが1枚入っています

「大井川ふるさと弁当」は、ヤマメの甘露煮が1匹まるごと入っているインパクトのある駅弁です。魚の切り身が入っている駅弁は数多くありますが、1匹丸ごとはなかなかありません。容器のデザインは昭和初期を想わせるものとなっており、笹のような包装に包まれています。他にもさといもの田楽、桜海老の佃煮、野菜の旨煮、長芋の酢の物、おにぎり、唐揚げ、みかんと静岡周辺で採れる地元の食材を使って構成されています。おにぎりは梅とわかめご飯と種類の違うものが1つずつ入っています。

静岡周辺で採れる地元の食材を使って構成されています

 実際に食べてみると、新幹線の駅などで売られている普通の駅弁というよりも「母親が作ってくれた弁当」に近い味です。ヤマメの甘露煮は柔らかく煮てあるので、骨などは気にならず丸ごと食べられました。味がよく染みこんで口の中に美味しさが広がります。野菜の旨煮や唐揚げなどは、安心できる家庭的な味ですが、桜海老の佃煮や長芋の酢の物などは個性の強い味をしているため、両方食べていると、食べていて飽きが来ないバランスがいいとりあわせです。おにぎりは懐かしさを感じる味でした。子供や食べ慣れないものが苦手な人にはお勧めできませんが、地元の様々な味を堪能したいという人にはぜひ食べて頂きたい逸品です。

ヤマメの甘露煮が1匹まるごと入っているインパクトのある駅弁