週末駅弁

京都駅「山椒が香る ゆば」

山椒が香る ゆば

 湯葉は歴史ある京料理には欠かせない京都を代表する食材の1つですが、京都駅でも湯葉を主役とした駅弁はあまり見かけません。今回紹介する「山椒が香る ゆば」は、京都・錦市場で小さな惣菜店として95年前に創業した野村佃煮が手がけた全国的にも数少ない湯葉が主役の駅弁です。

ご飯の上に湯葉が乗っているシンプルな見た目

 お出汁で炊き上品に味付けされた湯葉はとてもしっとりとして、ちょっと水分量を抑えたパラパラ気味のご飯との相性は抜群です。湯葉は駅弁の主菜としてはかなり淡白な部類だと思いますが、上品に仕上げられた湯葉と散りばめられた国産の実山椒の爽やかな組み合わせが、とてもよく合っています。

お出汁で炊いた上品な湯葉がたっぷり

 また、実山椒はかなりたくさん入っているので、頻繁に感じる粒のプチッとした食感や、そのたび口に広がる風味も楽しく、個人的にはかなり気に入りました。

実山椒のプチッとした食感や風味と湯葉の相性がとてもいい

 おかずは人参煮と高野豆腐の2品。湯葉同様上品に味付けされた人参と、駅弁としてはめずらしいくらい出汁がたっぷりでひたひたの高野豆腐はご飯+湯葉+実山椒の美味しさにとてもよく合っていて、全体的にまとまりがよく、京都から東京へ向かう新幹線のなかで京都を感じながらの食事を楽しめました。

お出汁でひたひたの高野豆腐と上品な味付けの人参煮

 近年、大型の駅の施設内にはさまざまな飲食店や惣菜店が並び、それぞれのお店が独自にお弁当を手がけていることも少なくありません。それらのお弁当のどこまでを駅弁として紹介するか、その定義が難しくなっていると個人的には感じていますが今回は駅のホームでも販売しているので“駅弁”として紹介しました。

 淡く上品な美味しさの湯葉とご飯、そして爽やかな実山椒の組み合わせは地域性を活かした駅弁の多い京都駅でもかなり個性的な存在ですが、湯葉が好きな方にはぜひ一度食べてみてほしい逸品です。

「山椒が香る ゆば」

価格: 1080円
販売駅: 京都駅
購入場所: 京都駅 新幹線11・12番線ホーム プラスタ京都幹線上12
購入日: 2026年9月7日