週末駅弁
新青森駅「三八弁当」
2026年1月9日 12:00
青森県には大間の鮪や陸奥湾の帆立をはじめとして、イカ、ヒラメ、シジミなどの豊富な海産物が有名です。新青森駅では、それら豊富な海産物を扱った駅弁が多数販売されています。今回はそのなかからちょっと変わったネーミングの「三八弁当」をチョイスしました。名前からは、どういった内容の駅弁なのかピンと来ず、三八弁当ってなんだろう、と思ったのがその理由です。
説明書きを見ると、三沢港沖で日中のお昼頃に操業して、三沢港に夕方までに水揚げされたブランドスルメイカ「三沢昼いか 赤とんぼ」と、八戸港の沖合いで操業して捕れた「八戸前沖の鯖」を使っていることから、この名前が付いているそうです。
蓋を取ると、びっしりと敷き詰められている鯖とイカが目に飛び込んできます。鯖はしめ鯖と竜田揚げ、イカは一夜干し風の身とゲソの甘辛煮が盛り付けられています。
まずはじめにしめ鯖をそのままいただいてみましたが、脂が乗っていてとても濃厚な鯖の味わいが楽しめます。しかも、鯖独特の青臭さは控えめで、上品さも感じられます。そもそも八戸の鯖は“日本一脂がのった鯖”と言われているそうですが、確かにそのとおりの味わいで、これが駅弁で味わえるのはびっくりします。
それに対して付け合わせ的に盛り付けられている鯖の竜田揚げは、やや濃い目の醤油味です。揚げることで青臭さが和らぎ香ばしさが加わることで、しめ鯖とはまったく違った美味しさを楽しめます。
次にイカですが、こちらもまずはそのまま味わってみました。身は一夜干し風に加工されていることもあって、イカの旨味がより凝縮されているという印象です。生のスルメイカのようなコリコリとした食感ではありませんが、コシがあるといった印象の食感と、噛むほどに広がる旨味は、こちらも絶品と感じます。
また、ゲソの甘辛煮は、かなり濃い目の味付けです。ちょっと塩辛いと感じるほどですが、こちらも噛めば噛むほどイカの風味と混ざり合って、美味しさがどんどん高まっていきます。
ところで、この三八弁当は、しめ鯖やイカはそのまま食べても十分美味しいのですが、お勧めの食べ方が用意されています。それは、小さな容器で別添えされている「イカのフのタレ」をかけて食べる、というものです。イカのワタをベースに作られたタレで、こちらをしめ鯖やイカにかけて食べることで、より美味しさが増すというわけです。
最初は、これをかけるとイカのワタの強いコクで、それぞれの本来の味わいが負けるのでは、とも思ったのですが、実際にかけて食べてみると、いい意味で裏切られました。しめ鯖やイカの身本来の味わいをジャマすることなく、より旨味とコクを追加して、味わいが一気に増幅されるという印象です。これには驚いたとともに、その美味しさに我を忘れて箸が進みました。
また、鯖やイカの下には酢飯が敷き詰められていますが、このイカのフのタレは酢飯との相性も抜群です。実際に食べてみて、イカのフのタレをかけて完成する駅弁なんだと強く感じました。
そうは言っても、鯖とイカ本来の美味しさも抜群ですから、まずはじめはタレをかけずに味わって、そのあとタレをかけて味の変化を楽しむのがいいでしょう。
鯖とイカということで、ほかの海鮮に比べると華やかさは劣るかもしれませんが、味わいはそれを補って余りあると感じます。海鮮好きなら間違いなく満足できる駅弁と言っていいでしょう。
「三八弁当」
価格: 1380円
販売駅: JR新青森駅
購入場所: JR新青森駅構内 ブナの森弁当売店
購入日: 2025年12月21日


























