週末駅弁

「のどぐろわっぱ飯」

新鮮な北陸の食材を寿司のように味わえる

「のどぐろわっぱ飯」
弁当名「のどぐろわっぱ飯」
価格1200円
販売駅JR西日本 鯖江駅ほか
購入場所東京駅 駅弁屋 「祭」
購入日2015年11月20日

 北陸地方では冬の時期、寒ブリなど脂の乗った魚介類が旬を迎えますが、そのなかの1つが「のどぐろ」です。正式には「アカムツ」という名前の魚です。脂の多い白身魚で高級食材として料亭などでも提供される魚です。のどぐろの旬は諸説あるようですが、金沢の人は口を揃えて「冬が美味い」といいます。確かに記者も冬に金沢で煮付けで食べて美味いと感じました。そんなのどぐろを使った福井の駅弁が「のどぐろわっぱ飯」です。東京駅 駅弁屋 「祭」でのどぐろの名前に惹かれて購入しました。

 中身は、酢飯の上にのどぐろの塩焼きと、えんがわ、イクラ、炙りサーモン、ホタテの照り焼きが乗っており、醤油と寿司のガリも添えられています。全体的に寿司に近い海鮮系の駅弁といった感じです。

酢飯の上に焼いたのどぐろの塩焼きと、えんがわ、イクラ、炙りサーモン、ホタテの照り焼きが乗っており、醤油と寿司のガリも添えられています

 実際に食べてみると、のどぐろは、ふわりと柔らかく脂も乗っていて期待通りでしたが、中身に入っているのが小さめの切り身が3切れだけというのにやや物足りなさを感じました。高級魚のため、大量に入れられないのは仕方ないことではあります。とはいえ、他のえんがわや炙りサーモン、ホタテ、イクラはどぐろに負けないぐらい新鮮で味わいのよいものが入っているため「海鮮系を食べたい」「寿司を食べたい」といった欲求は満たされる内容です。量はやや少ないため、女性や子供なら十分ですが、大人の男性はもう1品欲しいところです。のどぐろやサーモンは、日本酒の肴にしても相性がよさそうです。

のどぐろは、ふわりと柔らかく脂も乗っていて期待通りでしたが、中身に入っているのが小さめの切り身が3切れだけというのにやや物足りなさを感じました

(編集部:柴田 進)