週末駅弁

新潟駅「えび千両ちらし」

「えび千両ちらし」

「えび千両ちらし」はJR東日本が開催する「駅弁味の陣2017」で頂点に輝き、今なおテレビなどで紹介される人気駅弁です。

 パッケージを開けるとぎっしりと敷き詰められた4枚の厚焼き玉子と、その上に乗ったむき海老のおぼろが目に入ります。厚焼き玉子はほんのりとした甘さがありながら出汁のしっかり効いて、プリプリとしたむき海老と合わせて、これだけでもかなり満足度の高いものです。

 しかしながら、本領はここから。この厚焼き玉子の下に鰻、こはだ、いか、海老をふんだんに使ったちらし寿司が隠れているというとても贅沢な駅弁なんです。

フタを開けても厚焼き玉子とむき海老のおぼろしか見えませんが、これだけでも十分に美味しそうです
むき海老のおぼろはプリプリとした食感

 ご飯はほんのりと甘い新潟米のすし飯。その上にとろろ昆布が敷き詰められ、鰻、こはだ、ボイルいか、蒸し海老が乗っています。

敷き詰められたとろろ昆布の上には鰻、こはだ、ボイルいか、蒸し海老という豪華な布陣。ガリはやさしい味

 ふっくらとした鰻は蒲焼のたれで仕込まれたもの。酢でしめられたこはだはわさび醤油が絡められていて、ほんのり香るわさびの風味でとても美味しくいただけます。蒸し海老もこはだ同様酢で締められていて醤油が絡められていますが、こちらの方が酢の味を強く感じます。

 ちなみに海老は4本も入っていてかなり食べ応えがあります。ボイルされたイカは強めの歯応えがあり、比較的柔らかいものが多いなかでここだけ食感が違いアクセントになっています。

蒲焼のたれで仕込まれた鰻
こはだはわさび醤油の味付け
酢でしっかりと締められた4本の蒸し海老は食べ応えあり
弾力強めのボイルいか

 主役級の具材がたっぷりと並び、優しい甘さや強弱をつけた酸味、歯応えの違いなどバリエーションに富むなど、その贅沢ぶりに、長きにわたり人気駅弁として販売され続けているのも納得です。なおパッケージに描かれたイラストと駅弁名は絵葉書になっています。昨今旅先で絵葉書を送る人もそう多くないとは思いますが、こういうちょっとした工夫に旅の風情を感じるのも駅弁ならではのポイントです。

旅先から送る絵葉書は令和の時代にチョッピリ昭和の風情を感じ、なんだかうれしい

「えび千両ちらし」

価格: 1580円
販売駅: 新潟駅
購入場所: 新潟駅新幹線改札内 NewDays
購入日: 2025年2月1日