週末駅弁

小田原駅「こゆるぎ茶めし」

「こゆるぎ茶めし」

 小田原駅で購入した不思議な名前の「こゆるぎ茶めし」は小田原で明治21年に創業した老舗のお弁当屋さん東華軒の駅弁です。「小由留木(こゆるぎ)」とは小田原辺りの昔の地名だそうで、小由留木という文字の草書体を小田原と読み間違えたのが現在の地名のはじまりという説に基づいて駅弁の名前もつけられたそうです。

 曲げわっぱ風の丸い容器を開けると半分は鯛おぼろが乗ったご飯、半分はおかずです。ただし、おかずの下にもご飯が敷きつめられていますのでご飯は結構なボリュームがあり、おかずは若干少なめです。

 ご飯は名前のとおり茶めしですが、お茶で炊いたご飯ではなくほんのり醤油(だと思う)で味付けしたもので、茶色い飯だから茶めしなんです。パッケージに富士山が描かれていたのですっかりお茶で炊いたご飯だと思っていたのは筆者の単なる先入観でした。

おかずの下にも茶めしが敷き詰められています

 茶めしの上半分には鯛おぼろがのっていますが、かなり甘めの味付けです。おかずの、椎茸、人参、さいの目に切られた筍も甘めの味付け。玉子焼きの甘さはほんのり淡め。そのほか濃いめの味付けのあさりの佃煮、かまぼこ、エビフライとおかずの種類は十分で、お弁当全体の印象としてはかなり甘めの部類だと感じます。

鯛おぼろは甘めい味付け
煮物も甘めの味付けです
玉子焼きはほんのりとした甘さ
あさりの佃煮

カップに入ったわさび漬けはピリッとした味で、全体的に甘いなかで際立った存在感を放っています。ちなみにエビフライのために添付されているのは醤油です。

エビフライはソースではなく醤油で食べます
ピリッと刺激強目のわさび漬けはとてもよいアクセントになっています

 全体的に甘めのお弁当ですので好みは分かれると思いますが、筆者は大変美味しくいただけました。

「こゆるぎ茶めし」

価格: 830円
販売駅: 小田原駅
購入場所: 驛弁屋 和(なごみ)
購入日: 2022年2月2日