週末駅弁

金沢駅「越前甘えび×かに合戦」

「越前甘えび×かに合戦」

 金沢駅は加賀百万石の城下町にして、観光需要の高い駅ゆえか比較的贅沢な駅弁が充実している印象ですが、数ある駅弁のなかで今回目についたのが「越前甘えび×かに合戦」でした。

 越前甘えびと紅ずわいがにが一度に楽しめるこのお弁当は、お隣福井県で明治時代に創業した番匠本店で製造していて、福井駅を中心に周辺駅でも販売しているものだそうです。

 さて、その中身ですが、フタを開けると紅ずわいがにの爪肉と3本並んだ甘えびが目に入ってきます。よく見ると甘えびの2本は唐揚げ、1本は素揚げと凝った構成ですが、気づかずにバリバリ皮ごと食べてしまいました。筆者の場合甘えびは生で食べることが多いのですが、ボリューム十分な甘えびは揚げてもえび自体の甘さも十分感じられました。

かにちらしの上に紅ずわいがにの爪肉と揚げた甘えびという贅沢な駅弁
唐揚げ+素揚げの甘えびは3尾。食べ応えがあります

 紅ずわいがにの爪肉は味もボリュームも満足度の高いもので、こちらもかにの甘みを十分楽しめます。見た目も美味しそうだったので、ついつい爪を持ってガブリと食べてしまい、そのあと殻の先まで食べきるのは少々めんどうでした。あとから写真をよく見ると、意図されたものか偶然か分かりませんが殻に切れ込みが入っていたので、慌てず殻をむいてから食べた方がスマートに味わえたと思えます。

紅ずわいがにの爪肉はボリュームも十分
よく見ると殻は食べやすいように割れていました
慌てて爪を持って食いつくとあとがめんどうです

 ご飯は好みが分かれそうな、ちょっと甘酢が強めの酢飯。こちらにもかにの身とフレーク状のかにがたっぷりで、錦糸玉子もまぶしてあり、これだけでも駅弁とて成立しそうです。

ご飯にもかにがたっぷり。これだけで駅弁として成立しそうです
容器もカニ型でハシは伸び縮みするタイプ

 量を考えると駅弁としては安い部類ではありませんが、どこを食べてもえび・かにを食べてる感じが強いので、えび・かに好きには納得の駅弁だと思います。

「越前甘えび×かに合戦」

価格: 1380円
販売駅: 金沢駅
購入場所: 金沢駅 改札外 金沢百番街あんと西 えきべん処金澤
購入日: 2021年9月10日