週末駅弁

神戸のすきやきとステーキ弁当

牛肉料理のツートップ「すきやき」と「ステーキ」を1度に楽しめる

「神戸のすきやきとステーキ弁当」

 新大阪駅の新幹線改札内の売店で、「牛肉料理のツートップを堪能するための駅弁です」というキャッチコピーに心ひかれたのが「神戸のすきやきとステーキ弁当」。作っているのは本誌でも「500系新幹線弁当」などでたびたび登場する淡路屋なのでなじみもあり、パッケージには「国産牛を使用」とありますし、安心して購入しました。

 フタを開けるとおかずにご対面! の前に抗菌シート「ワサオーロ」とご対面。製造元の三菱化学フーズのWebサイトで調べると「抗菌・防カビ鮮度保持剤」なのだそうです。ワサオーロを外してあらためておかずとご対面。左上から時計回りに国産牛のステーキ、すきやき、くるみ甘煮、きのこピラフと4つのエリアで構成されています。

フタを開けるとおかずの上には抗菌シート「ワサオーロ」が敷かれています
左上から時計回りに国産牛のステーキ、すきやき、くるみ甘煮、きのこピラフと4つのエリアで構成されています

 お弁当の容器には再加熱の機構はなく、電子レンジでの再加熱を促すような記述もないので、牛肉も常温で楽しめるようになっているようです。

 まずはとにもかくにもステーキですね。おそらく常温での食事を想定しているため、脂は少なめの部位を使っているようです。歯応えはしっかりめ。赤身肉の旨みをじわじわと味わえます。味付けもしょっぱ過ぎずほどよいです。ステーキの下では付け合わせの定番のポテトフライといんげんがあり、“ステーキを食べている感”を演出しています。

ステーキのエリア
ステーキは脂が少なめの部位を使用。赤身肉の旨みを味わいます
付け合わせのポテトフライといんげんが、“ステーキを食べている感”を演出しています

 続いてはすきやきのエリアです。たっぷりの牛肉で覆い隠されていますが、ゴボウ、タマネギ、青ネギ、糸こんにゃくと、ちゃんとすきやきのスタメンが揃っています。全体的に甘めの優しい味付けで、おかずをほおばると口の中ですきやきがきちんと再現されます。冷めた状態で食べたときの塩加減、甘さ加減を絶妙に調整してきているなと思いました。

すきやきのエリア。たっぷりの牛肉で覆い隠されていますが、ゴボウ、タマネギ、青ネギ、糸こんにゃくと、ちゃんとすきやきのスタメンが揃っています

 ごはんはきのこのピラフ。使用しているお米は国産です。普通の白米ではなくきのこピラフというのも、ステーキ屋で食べている雰囲気でちょっとうれしくなります。付け合わせはくるみの甘煮。くるみの食感が食事のなかでよいアクセントになってくれています。

ごはんが普通の白米ではなくきのこピラフなのもうれしいです
付け合わせのくるみの甘煮は、食感がよいアクセントになっています

 神戸のすきやきとステーキ弁当の価格は1200円。普段のお弁当としてはちょっとだけ高いですが、高級とまではいかない価格設定。逆に和牛をこれだけ使っていて1200円というのは、コストパフォーマンスはよい方なのではないでしょうか。牛肉を冷めても美味しく食べるための工夫も凝らしてあり、満足度の高いお弁当だと思います。

「神戸のすきやきとステーキ弁当」

価格:1200円
販売駅:新大阪駅、神戸駅、新神戸駅、西明石駅など
購入場所:デリカステーション新大阪コンコース中央
購入日:2017年1月10日