週末駅弁
「近畿味めぐり弁当」
各地のご当地食材を使った幕の内弁当
2016年11月4日 11:00
新大阪駅で駅弁を買う場所といえば、大きく分けて在来線改札内と新幹線改札内の2つがあり、今回は、新幹線改札内にあるお店で近畿地方各地のご当地食材が入った「近畿味めぐり弁当」を購入しました。人気No.1のPOPが付いており、どれにするか迷っている間にも次々と買われていき、自分も人気にまかせてこれに決めてしまったというわけです。
駅弁全体を透明フィルムでシュリンクラップしてあり、開くのに少し手間がかかりますが、衛生や安全という意味では安心の包装といえます。ラップを外してから蓋を開くと各地の食材にご対面です。
蓋を開けてみると、お品書きに11品目が書いてあるとおり、たくさんのおかずが目に飛び込んできます。980円という駅弁にしては比較的リーズナブルな価格ながら楽しめそうです。ごはんの量はそれほど多くなく、かといって少なくもないので、1食いただければ十分お腹も満足ですが、見た目や多くのおかずを“味めぐり”しながらいただけば、それだけでも、満腹感を得られそうです。
蓋の裏側には近畿圏の地図と食材が書かれています。蓋はお弁当の上に付いたままなので、これを見ながら、この食材はここが産地……などと思いを馳せながらいただくことがでます。滋賀県は近江牛と書いてありますが、あれっ、肉がありません。お品書きは蓋の表面にしか買いてありませんので、もういちど蓋の表で確認すると、メンチカツでした。
このお値段と品数の多さから肉をそのままの形で入れるのは難しいのかもしれませんが、違った肉っぽさを味わいながらメンチカツの近江牛も美味しくいただきました。また、近江鶏は筑前煮に入っています。こちらはしっかり味の付いた肉となっています。
このほかにも豊富なおかずで、好き嫌いの多いようなものもなく、多くの方に美味しくいただけるお弁当になっていると思われます。味付けは全体的には関西風の薄味ですが、大根の含め煮や生姜天は少しはっきりとした味なほか、奈良県の興福寺の秘伝レシピを再現したという「ごま味噌」をかければ、味が変わってこちらも楽しめます。
ご飯はかやくご飯となっており、決して多くはないですが、おかずの量からしてバランスが取れていると思います。
新大阪駅の人気弁当として、幅広い人に美味しく、好き嫌いなくいただくことができ、品数の多さから視覚的にも満腹感を味わえます。迷ったときの一品としてもよい駅弁で、「人気No.1」のPOPも十分納得できます。
「近畿味めぐり弁当」
価格:980円
販売駅:新大阪駅、京都駅
購入場所:デリカステーション新大阪コンコース中央
購入日:2016年10月27日