荒木麻美のパリ生活

3年ぶり! 規制なしのマルシェ・ド・ノエルで感じる「普通の」年の暮れ

 新型コロナウイルス対策のため、2020年のマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)の多くは中止となり、2021年はマスクの着用義務、ワクチンパスポートまたは陰性証明書提示の義務、入場者数制限などがあり、心から楽しめませんでした。

 でも今年はコロナ前のマルシェ・ド・ノエルが戻ってきました! 規制がないだけではなく、観光客もかなり戻ってきて、どこも大いに賑わっていました。

 パリの1区から20区まで、どの区でも大なり小なりのマルシェがあちこちで開催されます。これから開催されるところもあり、すべてを網羅することは不可能でしたが、私が見てきたパリおよび近郊のマルシェ・ド・ノエルを一気にご紹介しますね。

パリ1区

 会場はルーブル美術館そばのチュイルリー公園。移動式遊園地もあり、華やかな大型マルシェです。写真撮影用のサンタクロースも座っていました。

パリ2区

 オペラ地区、日本人街のなかにあるイベントスペースで2日間、日本をテーマにしたマルシェが開催されていました。会場内には衣料品、食料品、絵、小物などがところ狭しと並び、大変な人混み!

パリ4区

 パリのおしゃれスポットであるマレ地区のギャラリーにて、アフリカをテーマにしたマルシェが2日間開催されました。アフリカンプリントの衣料品がとてもすてき。アルコール類も華やかな色!

 パリ市役所前には雰囲気のある古いメリーゴーランド、モミの木、シャレー(山小屋)が並んでいました。2年後に控えたパリオリンピックのアピールもばっちりです。

パリ5区

 ノートルダム大聖堂そばにある公園内のマルシェです。一点物の手作り作品が多く並んでいました。暖かみのある陶器の星型オーナメントがすてきだったので購入。

 2019年に火災に遭ったノートルダムはまだ修復工事中ですが、2024年の一般公開を目指しています。

パリ6区

 サン=ジェルマン=デ=プレ教会そばの通りに出ている小さなマルシェ。教会内には、イエス・キリストが誕生した場面を再現したクレッシュが。25日になると、ここにイエス・キリストが置かれます。

パリ10区

 東駅の前に設置されたテント内では、フランスのアルザス地方をテーマにしたマルシェが開かれていました。アルザス、特にストラスブールのマルシェはとても有名ですが、こちらでもシュークルートやソーセージのほか、サンタクロースのモデルとなったサン・ニコラのお菓子や、12月6日にサン・ニコラの日を祝って食べる、マナラという人型のパンなどが並び、アルザス気分を味わえました。

サン・ニコラのお菓子

パリ16区

 聖テレーズ教会前のマルシェ。人形劇場やポニーがいる日もあり、子供連れにお勧め。教会内ではクレッシュのコンクールが開かれており、ユニークなクレッシュがずらりと壁に沿って並んでいました。

教会内にはクレッシュのコンクールへの出品作品が

パリ18区

 サクレクール寺院がシンボルのモンマルトル地区で、メイド・イン・フランスをテーマにしたマルシェです。とても小さなマルシェなので、観光ついでに立ち寄ったのか、外国語を話す訪問者が多かったです。

パリ郊外パンタン

 パリ北東部のパンタンにある、1万m2という広大な場所で、日本をテーマにしたマルシェ「SHIZEN」が2日間開催されました。去年まではパリ18区で開催されていたマルシェですが、今年はさらに広い場所での開催です。

 室内外にさまざまなブースが並び、DJが昭和の歌謡曲などを流し、沖縄の三線と歌の生演奏に獅子舞も登場、よさこい踊りや和太鼓の壮大なパフォーマンスと、お祭り気分に寒さも吹き飛びました。

日本の音楽に合わせて、パフォーマーたちと一緒に踊る来場者も多数

 この原稿を書いている現在、あと10日ほどでクリスマス本番です。町中がクリスマスのイルミネーションであふれ、輝いています。

 現実的にはコロナだけでなく、風邪やインフルエンザの人がまわりにも多いですし、光熱費をはじめとするインフレも日々実感しています。来年はどうなってしまうのだろう……という気持ちはありますが、もう気にしても仕方がない! という心境です。今はただ、今年の「普通の」クリスマスを心からありがたく素直に楽しみたいと思います。

荒木麻美

東京での出版社勤務などを経て、2003年よりパリ在住。2011年にNaturopathie(自然療法)の専門学校に入学、2015年に卒業。パリでNaturopathe(自然療法士)として働いています。Webサイトはhttp://mami.naturo.free.fr/