旅レポ
アクティブすぎるハワイツアーに参加してみた(その6)
ワイキキに到着後、すぐにタンタラス山頂を望む「ジャングルハイキングツアー」へ
(2015/8/3 12:21)
ハワイのアクティビティを体験するツアーは、舞台をカウアイ島から日本人におなじみのオアフ島へ移動。ツアー一行は、カウアイ島 リフエ空港からオアフ島 ホノルル空港到着後、宿泊場所となるワイキキエリアの「シェラトン・ワイキキ・ホテル」に移動した。
ここで今日は解散と思いきや、昼食後は、オアフ島の魅力を感じてもらう「ジャングルハイキングツアー」に参加するとのこと。ジャングルハイキングツアーは、アロハアイナエコツアーズが用意するアクティビティで、“ハワイの自然を体感”がテーマ。“アロハアイナ”は、ハワイ語で“大地を愛する”という意味になる。そう、ワイキキに到着したのはよいが、海は昼食時に見ただけで、昼食後トレッキングのために早速山に向かったのであった。
ハワイ、それもオアフ島のトレッキングといえば、「マノア滝」のハイキングツアーが人気だが、記者が向かったのは初級者向きとはいえ、5.2kmの山道を歩くもの。夜景で人気のスポット「タンタラスの丘」の上部に辺り、そのタンタラスの山頂を目指すものになる。
スタート地点はタンタラスの丘よりも上部に位置する個所で、ハワイ州によって整備されたトレイルコースを3本歩いて行く。最初に入ったコースは「カラワヒネ トレイル(KALAWAHINE TRAIL)」となる。一般道からトレイルコースに入る際は植生へ影響を与えないよう、地面にブラシが設置されていた。
ガイドはアロハアイナエコツアーズの長坂まり子さん。長坂さんによると、このエリアへの立ち入り人数は制限されており、ジャングルハイキングツアーは平日のみ実施。アロハアイナエコツアーズはハワイ州から許可を得ており、このエリアのツアーを催行できるのだという。
当日の天候は晴れ。とても暑い日だったが、カラワヒネ トレイルへ入ると生い茂る木々が日差しを遮ってくれ若干過ごしやすくなる。視界はほとんど緑が占め、久々の森林浴を楽しめた。
カウアイ島のボビーさんにも驚いたが、長坂さんの植物に対する豊富な知識は素晴らしく、“さすがガイドさん”と尊敬してしまうレベル。カウアイ島のところでも書いたが、記者はあまりガイド付きのツアーをお願いしたことがなく、ガイドさんと一緒に歩くと“こんなにも世界が違って見えるのか”と感動した。
例えば、トレイルの最中に花などを見かけると、花の名前だけでなく、名前の由来や、その花にまつわるハワイの伝承を語ってくれる。見かけた花が入口となって、ハワイの文化をより深く知ることができるわけだ。
トレイルの途中には、ハワイ固有種のカタツムリの生息地である「NATIVE SNAIL HABITAT」の看板もあり、その看板を過ぎたところで実際に固有種のカタツムリを見ることができた。長坂さんによると、固有種の生息地は保護されており、ある特定のエリアは湿った状態が保たれている。実際に看板は、湿った地域の入口と出口に立っていた。
このジャングルハイキングツアーでは、ほかにもハワイ固有の花「ナウパカ」や「コキオ・ケオ・ケオ」なども見ることができた。ナウパカは、花びらが半円にしか広がっていない花で、海岸近く咲く「海のナウパカ」と、このトレイルのような山に咲く「山のナウパカ」と2種類ある。それぞれを男女の恋人に見立てた話があるとのことで、オヒア・レフアもそうだがハワイの文化を感じながら歩くことができた。
ハワイ州によって整備されたトレイルを3本歩いて、タンタラスの山頂に出ると、そこからは、ワイキキやマノア、ダイヤモンド・ヘッドなどが一望できる。標準で約3時間ほどのハイキングコースとのことだが、カウアイ島とは異なるオアフ島の自然に触れることができる。というより、「オアフ島って、こんなに自然がいろいろあったの?」と、新鮮な気持ちを持てるだろう。
ハワイ、オアフ島、ワイキキ、となると海のアクティビティを想像しがちだが、山のアクティビティも一度は体験していただきたい。アロハアイナエコツアーズでは、ハワイの自然を感じられるさまざまなツアーを用意している。詳細は同ツアーのWebサイトを参照してほしい。