旅レポ

千葉県香取市「THE FARM」でグランピングしてきた! 野菜の収穫にエサやり、水遊び、温泉まで盛りだくさん

 千葉県香取市にある農園リゾート「THE FARM(ザファーム)」(千葉県香取市西田部1309-29)。グランピング施設、キャンプ場、コテージ、天然温泉・サウナ、農園での野菜収穫体験にカフェと盛りだくさんのリゾートで、ファミリー層を中心にグランピング初心者にもお勧めの施設だ。

 今回はそんなTHE FARMで、家族(未就学児含む3名)のグランピングを体験してきた。

園内マップ

多種多様なグランピング棟を用意

 THE FARMにはさまざまな宿泊施設があるが、今回選択したのはグランピング。一口にグランピングといっても川沿いの「リバーサイド」をはじめ、「アスレチック」「ファミリースイート」「クリフスイート」「ヴィラ」「フォレスト」「グランテラス」などの区画がある。

手前が2階建ての「ヴィラ」
一番数の多い「リバーサイド」
「クリフスイート」はウッドデッキからの眺めが最高

 今回は息子を思いっきり遊ばせようと、複合遊具などがあるキッズ・パーク近くの「アスレチック」を選択。入り口にはボルダリングの壁、専用のすべり台と子供心をくすぐる作りになっている。わずか3棟しかないが、子連れには一押しの区画だ。

入るときにはボルダリングでのぼり、出るときには滑り台で出動! 出入りが楽しくなるよう工夫されている

 テントはウッドデッキにあり、手前は屋根付きでBBQが楽しめるテーブルがあるスペースだ。

ハンモックにストーブも。横には流しもあった

 奥の宿泊テントはコンパクトながら落ち着いた雰囲気。4名まで宿泊可能で、120cm幅のセミダブルベッド2台に、シュラフ用マットに寝袋2セットを用意している。

3つあるランタンは持ち運び可能
冷暖房に靴入れ、冷蔵庫など必要なものは一通り揃う
コンセントも多く用意されている。一番使いやすかったのがベッド横のもの
電気ケトルやマグカップがあり、コーヒー豆を挽いての本格的なカフェタイムが楽しめる
鍵は南京錠を使用
すぐ近くにはきれいなトイレ

 THE FARM内は無料Wi-Fi完備。滞在中ネット環境に困ったことはなかった。パスワードはチェックインなどの窓口となるグランピングラウンジをはじめとした各施設で教えてもらえるので、到着後すぐ利用できる。

グランピングラウンジ
なかではテント用の飾りがレンタルできる
トイレにシャワールームにタオル、ドライヤーなどを備えたスペースも用意
ウェルカムドリンク片手にチェックイン。このほか無料のコーヒーも
グランピング宿泊者専用駐車場。EV充電設備もある

キャンプ場にコテージ棟も

 THE FARMには「農園のなかのキャンプ場」があり、キャンプを楽しめる。初心者向けにはスノーピークの大型テントにタープ、テーブルなどのキャンプ道具をすべてレンタルできるプランや、1日1組限定でテント設営にスタッフのサポートが付くプランを設定している。

 また、ペットOKのコテージやバレルサウナ付きコテージなど、さまざまな種類のコテージも用意している。

人気のバレルサウナコテージ
犬と泊まれるドギーコテージのすぐ前はドックラン
最上級の「グランデコテージ」は屋上で日向ぼっこが楽しめる

 2023年12月にはオンラインのセルフチェックインを導入した「HABITA」も開始。ニーズに合わせてさまざまな宿泊施設を選択できるのもTHE FARMの魅力の1つだ。

1階は土間でくつろげるスタイル。2階は秘密基地のようなロフトがあり、シアターにもなる

農園での収穫体験にミニ動物園、無料で楽しめるアクティビティ

 THE FARMの一番の目玉は、農園リゾートならではの収穫体験。季節によりさまざまな野菜が収穫できるもので、大人から子供まで人気のアクティビティだ。オリジナルキャラクターの「ヤサイちゃん」の案内で畑に行き、数種類の野菜を収穫する。

広々とした農園に季節の野菜が実る

 THE FARM農園では約60品目・100種類の野菜を育てており、旬の野菜を3種類収穫できる。宿泊客は基本的に1棟につき持ち帰り用の袋1袋まで無料だ。

 訪れた4月下旬にはサニーレタス・かぶ・大根が対象で、息子が案内人の「ヤサイちゃん」のアドバイスで収穫にチャレンジ。ヤサイちゃんは野菜の特徴や収穫方法、お勧めの調理方法までいろいろと教えてくれる野菜のエキスパートなので、質問があったら気軽に尋ねてみることをお勧めする。

「べジったー!!」と野菜を収穫するヤサイちゃん。帽子にも野菜が
子供でも十分に収穫できる

 また、THE FARM農園の一角にはポニーとヤギがいるミニ動物園があり、動物たちにエサやりできる。エサは道端に生えている草をむしってあげればOKで、料金はまったくかからない。野菜は水分が多いからNGとのこと。動物好きにはたまらないコーナーだ。

ポニーの「ぽにおくん」をはじめ人懐っこい動物たちがかわいいミニ動物園
コテージラウンジ前に出張してお出迎えすることも

 また、THE FARMでうれしいのが子供向けの遊具が揃っていること。宿泊したアスレチック棟の目のまえにはターザンロープに複合遊具などが置かれたキッズ・パークがある。

 リバーサイドエリアにはじゃぶじゃぶ池があり、暑い日には置いてある水鉄砲で水遊びを楽しめる。びしょぬれになっても近くのグランピングラウンジのシャワーを使ってすっきりできる。

じゃぶじゃぶ池には数か所ポンプがあり、子供たちが遊べるようになっている
暑い日は水鉄砲が無料でレンタルできる
グランピングラウンジ前にある縄跳びやボールなどのおもちゃ。こちらも無料
グランピングエリアとザファームカフェをつなぐ道のビオトープはオタマジャクシだらけ

 なお、THE FARMには有料アクティビティも豊富。ジップラインやブッシュクラフト、火起こし体験、カヌーツーリング、ククサやフォトフレーム作りなどさまざまな種類を用意している。

カヌーツーリングは3歳から、ジップラインは25kg以上から

農園の野菜を使ったBBQと朝食バイキング

 夕食はグランピング棟でのスタンダードBBQプランを選択した。新鮮な野菜を使ったメニューに、1ポンドのビーフステーキがメインでついてくる。グランピング棟に泊まる場合加熱を必要とする食事の持ち込みはNGだが、足りない場合は肉や野菜、米やパンなどを追加購入できる。

今回は通常プランに千葉県産いも豚ぐるぐるソーセージに飯ごう炊さん(ご飯)を追加した

 ランタンの下での夕食は特別感があって楽しい。包丁やまな板もあるので、収穫体験で持ち帰った取れたての新鮮な野菜を焼くことも可能だ。

グランピングラウンジ前の焚き火ではスモア作りを楽しめた

 朝食はザファームカフェでのバイキングを選択。野菜を活かしたメニューがずらりと並んでおり、メニューの豊富さは子連れにはありがたかった。

ザファームカフェ
入り口にはかわいい人参たちのディスプレイも
生野菜のバイキングに加え、野菜を使った主菜に和食、パンコーナーなどがあった

 ザファームカフェでは季節の農園野菜を使ったピザやパスタ、ハンバーグなどが食べられる。新鮮な野菜を使った料理は大変美味しく、初日と翌日のランチと2回も利用してしまった。

パスタセット。キッズプレートも充実
エディブルフラワーなどを飾り、砕いたココアクッキーを土に見立てたパフェ「ハチウエ」は

 このほか園内にはホットドックなどの軽食を提供する「ザファームテラス」と、併設の温浴施設「おふろcafe かりんの湯」内に「ザファーム食堂」があるので、連泊する場合も使い分ければ飽きがこない設計だ。日帰りBBQコーナーも見逃せない。

「ザファーム食堂」
日帰りBBQエリアは屋根付き。ザファームテラスは訪れたときは残念ながら閉まっていた
このほか野菜や飲み物、グッズなどを販売する売店もある

「おふろcafe かりんの湯」で温泉&サウナ

 THE FARMには「おふろcafe かりんの湯」を併設している。天然温泉に男女共同利用が可能なサウナガーデン、ザファーム食堂、暖炉のあるラウンジにハンモックなどが揃い、のんびりくつろげる温浴施設だ。

ツリーハウスは子供に人気。奥の箱型プライベート空間「ヒトシェルフ」は電源コンセントと照明つき。ハンモックラウンジもある
書籍や雑誌、漫画などを無料のコーヒーやデトックスウォーターと楽しみ、本を片手にくつろげる
中庭には足湯がある
男女共用のオートロウリュ搭載サウナは水着もしくは館内着着用のこと。1日2回アウフグースイベントも開催される
地下1500mからくみ上げた温泉が楽しめる
入口には物販コーナーも

 子供連れにうれしいのが専用のキッズスペースに授乳室があること。サウナガーデンにはふわふわドームがあり、大人がサウナを利用し、外気浴でととのっている間に子供たちが遊べるようになっている。

子供に大人気のふわふわドーム。夜はプロジェクションマッピングも
ボールプールにすべり台、絵本などが揃う

 THE FARMの宿泊者の場合、チェックアウト後2時間まで無料で利用できる。農園でのグランピングを楽しんだあとはぜひ利用して、のんびりくつろいでから帰宅したい。

宿泊したものが楽しめる幻想的な夜景
栗本奈央子