旅レポ
「箱根 ゆとわ」泊まってみた。居心地のいいライブラリ、焚き火のある中庭でワーケーションが捗る!
2021年12月1日 11:00
「箱根のりものパス Lite」を体験した日は、箱根・強羅に2019年8月にオープンした「箱根 ゆとわ」に宿泊してきました(関連記事「クルマで箱根行くなら! 観光船・ロープウェイ・ケーブルカー・登山電車/バスにスマホで乗れる『箱根のりものパス Lite』使ってみた」)。
ご紹介したとおり「箱根のりものパス Lite」は利用可能範囲内ならどこからでもスタートできるので、この「箱根 ゆとわ」を予約した場合、強羅駅からスタートできます(箱根登山電車で宮ノ下駅へ)。その場合、1日目でも翌日チェックアウト後でもOK。宿の駐車場はどちらの日でも無料で利用できるそうですよ。
さて、こちらの宿は『箱根・強羅から始まる新たな旅』をコンセプトにしたリノベーションホテル。“新たな旅”についてはのちほどご紹介するとして、リノベーションする前は何だったのかしら?と思って聞いてみると、企業の保養所・研修所として使用されていた建物なのだとか。それでは、ホテル西棟と東棟、そしてコンドミニアム棟からなる「箱根 ゆとわ」をご紹介します。
和モダンがコンセプト、ホテルタイプの「東棟」と「西棟」
「箱根 ゆとわ」のホテルタイプのお部屋は、東棟と西棟に全62室。スタンダードツインルームを中心に、スーペリアツインルーム(AとB)、セミダブルルーム、トリプルルーム、車椅子利用のできるアクセシブルルームがあります。今回私は西棟4階のスタンダードツインルーム(約30m 2 )を利用しました。さっそく浴衣に着替えると、畳敷きがしっくりなじんでよい感じ。館内はレストラン・ラウンジを含めて浴衣&スリッパでOK。また全館Wi-Fi利用可能で、パスワードは客室のテレビ画面で確認できます。
パブリックスペースその1、約700冊の蔵書を揃えるライブラリーラウンジ
「箱根 ゆとわ」は、ゲストの誰もが自由に使えるパブリックスペースが超充実しています。これこそが“新たな旅”をコンセプトとするゆえん。家族連れや女性グループ、カップル、仲よしグループと、さまざまなタイプのゲストが同じ空間に集い、よい距離感を保って楽しんでいるのが好印象でした。そのパブリックスペースの1つが東棟2階にある「ライブラリーラウンジ」です。
この「ライブラリーラウンジ」は、人と人との交流の輪がつながるようにと作られたスペース。700冊の蔵書からお気に入りの1冊を探してソファで読み耽るのもよいし、カウンター席ではノートPCを広げてリモートワークも可能。そしてなんとここ、コーヒーや紅茶、ジュースや炭酸飲料など飲み物がすべてフリー! 客室にお茶セットがないなと思ったのですが、ここに来ればたくさんの種類のなかから好きなものを飲めるのです。さらに19~22時はウイスキーなどのアルコールもフリーで提供されます。
パブリックスペースその2、焚き火と足湯が楽しめる「スパラウンジ・ナカニワ」
「ずっといたい!」と思ってしまうパブリックスペースはもう1つ。それが西棟2階にある「スパラウンジ」と「ナカニワ」です。スパラウンジは男女別大浴場を出たところにあるので、湯上がり後の待ち合わせ場所にもぴったり。ローテーブルとローチェアが置かれていて、デトックスウォーターのサービスも。アイスキャンディもあってお風呂上がりに最高です。
スパラウンジから見える外のウッドデッキのテラス「ナカニワ」も“映える”パブリックスペースです。自家源泉の足湯、焚き火炉、スィングチェアもあって、焚き火炉に火がつく夜はまるで森のなかでキャンプファイヤーをしているかのような雰囲気に。そんな焚き火を前にノートPCを広げているゲストもいたりして、自由で新しい旅のスタイルがとにかく新鮮に映りました。
温泉は大浴場のほかに貸切風呂も。日帰りの立ち寄り温泉としてもコスパ最高
「箱根 ゆとわ」の温泉は、ナトリウム・塩化物泉で“美肌の湯”と呼ばれている自家源泉。露天風呂はありませんが、ドライサウナもある大浴場で日頃の疲れを癒やすことができます。そしてこの温泉、日帰り温泉利用が可能で、ここ最近は強羅の立ち寄り湯として大人気なのだとか。
立ち寄り湯は予約不要で1名1200円(しかも駐車場無料!)。料金のなかにはバスタオルやフェイスタオルのレンタル、スパラウンジやナカニワ、ライブラリーラウンジの利用が含まれるというからびっくり。宿泊しなくても充実のパブリックスペースを使えて、コーヒーなども飲み放題、ナカニワの足湯にも入れちゃいます。立ち寄り湯の場合でも有料(250円)で浴衣レンタル可能です。
夕食は90分制のハーフビュッフェ。アルコールも飲み放題のオールインクルーシブ
レストランは東棟3階にあって、食事付きのプランの人は夕・朝食ともにこちらでいただきます。夕食は一部ビュッフェスタイルの和食で、季節によって替わる八寸と造里、メインディッシュはテーブルまで持ってきてもらえます。食事付きのプランは各種あるので予約時にご確認を。
好きなものを好きなだけ食べられるビュッフェコーナーには、サラダをはじめ茶碗蒸しやグラタン、蕎麦、天ぷら、お茶漬けやちらし寿司などなど。ケーキや水菓子、ソフトクリームなどスイーツもいろいろありました。
ソフトドリンクはもちろん生ビールやワイン、日本酒などのアルコール類もフリードリンクという、いわゆるオールインクルーシブなのでお酒の好きな人にはたまりません。
東棟は箱根登山電車が見えるトレインビューの部屋も
最後に、泊まったお部屋以外も見せていただけたのでご紹介しましょう。こちらは東棟2階の角部屋にあたるユニバーサル仕様のアクセシブルルーム。段差のない作りになっているのでバスルームをふくめ車椅子のまま利用可能です。