旅レポ
夏の白馬を楽しむ最新スポットに行ってみた。オールインワンのグランピングに山の上のビーチ!?
2020年8月11日 12:00
近年“スキーだけの白馬”からオールシーズン楽しめるマウンテンリゾートとして、スピード感ある変貌をみせる長野県白馬村。
2020年のグリーンシーズンの開幕とともに「スノーピークランドステーション白馬(Snow Peak LAND STATION HAKUBA)」(長野県北安曇郡白馬村大字北城5497)もグランドオープンし、ますます魅力を増しています。そんな白馬の最新スポットをいくつかご紹介します。
白馬・八方尾根 北尾根高原のマウンテンピクニックサイト
国内最大級のスキーリゾート「八方尾根スキー場」の中腹にある北尾根高原は、白馬三山を目の前に望む標高1200mの絶景スポットです。八方尾根スキー場のなかでも最も北部に位置し、地元の人も「一番景色がよい場所」と太鼓判を押すほどの人気の場所なのだとか。まずは7月23日から今シーズンの営業をスタートした北尾根高原のマウンテンピクニックサイト「白馬・八方尾根 北尾根高原」からご紹介しましょう。
白馬駅からクルマで10分の場所にある「北尾根クワッドリフト」に乗ること10分。高さにちょっとだけビビりながら乗っていると、あっという間にハイカー達が爽やかな風と澄んだ空気を求めて訪れる北尾根高原に到着です。約1万5000m 2 の広大な敷地には、マウンテンピクニック芝広場やネイチャーフラワーパーク、30~40分で気軽に楽しめるトレイルコース、足湯などが完備されています。北尾根高原テラスと呼ばれる施設内には売店もあり、白馬豚ソーセージパニーニサンドなどが入ったオシャレなピクニックバスケットの用意も。北尾根高原には「約束の木」と名付けられたシンボルツリーがあって、ここでは多くの人が「また来年も来ようね」と約束を交わすことからその名前が付いたのだそう。
北尾根高原では「スノーピークランドステーション白馬」と連携して、ピクニックギアのレンタルサービス「Snow Peak Go」のプログラムパッケージもスタート予定となっています。
北尾根高原
営業期間: 2020年7月23日~11月3日まで
営業時間: 9時~16時(最終リフトに乗り遅れないように!)
入場料: 大人1200円、子供840円(北尾根クワッド往復リフト代込み)
Webサイト: 北尾根高原
スノーピークがプロディースする「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」。「大人がぼ~っと過ごす時間」がコンセプトのグランピング
次にご紹介するのは北尾根高原の奥に位置し、2019年7月にグランドオープンしたスノーピーク監修のラグジュアリーグランピング「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」です。ここは住箱スイート1棟とテントルーム7棟の8組16名のみ、10歳未満はNGという大人のマウンテンリゾートです。
6月20日からスタートした今季の営業は11月上旬までを予定。2年目となる今シーズンは、コロナ禍で海外旅行に行けない世情を反映してか、1人1泊7~11万円という宿泊料金にもかかわらず、9月末までほぼ満室状態とのこと。Go To トラベルキャンペーンを利用する人も多いようです。
「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」は、滞在中のアクティビティ、食事(3食)、ドリンクなどがすべて含まれるオールインクルーシブスタイルなので、前述した宿泊料金にそれらはすべて含まれます。JR長野駅までの往復送迎が込みなのも大きなポイント。
「麓からリフトに乗ってもらうことで非日常のスタートを感じていただければ」と山口総支配人が言うとおり、基本的にゲストは北尾根クワッドリフトに乗車します(荷物はスタッフがクルマで部屋まで運んでくれるのでご安心を)。リフトを降りたらお迎えのバギーに乗ってグランピングエリアまで移動。ウェルカムドリンクをいただきながらチェックインをしたら、あとは標高1200mで非日常のゴールデンタイムがスタート。一般の観光客が16時の最終リフトで下山したら、北尾根高原は「Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN」の宿泊者だけのものとなります。
17時ごろからデッキで素晴らしい景色を見ながら食前酒をいただき、ディナーはダイニングテントに移動して、星付レストランを中心に経験を積んだ新進気鋭のシェフが振る舞うコース料理を堪能。ペアリングされた長野県産のワインも進みそうです。そのあとは焚き火バーに変身したカモシカラウンジで、ジャズの生演奏を聞きながらのまったりタイム。頭上には満天の星が広がります。
翌朝はくま鈴のモーニングコールで早起きしたらご来光を鑑賞。お天気がよければ山を赤く照らすモルゲンロートが目の前に。朝食はそれぞれのプライベートデッキに運ばれてくるので爽やかな空気のなかでゆっくりと。その後時間が許す限りのんびり過ごしたら、ランチボックスをいただいてチェックアウト……という流れが1泊2日のモデルスケジュールなのだとか。
ちなみにアウトドアマッサージや、八方池へのトレッキング、青木湖でのプライベートカヌーランチ(オプション・別料金)など用意されたアクティビティも豊富。大人のグランピングを絶景フィールドでぜひ。私もいつか泊まりたい!
山の中腹でビーチリゾート気分♪ 白馬マウンテンビーチ
八方駅からゴンドラリフト「アダム」に乗車すること約8分。その山頂駅に併設するうさぎ平テラスの屋上に2019年7月、「白馬マウンテンビーチ」がオープンしました。八方うさぎ平といえばグリーンシーズンの定番は八方池へのトレッキング。その拠点となる場所なので、夏場はリュックを背負ったハイカーの姿が多く見られるのですが、この白馬マウンテンビーチのコンセプトは「山の上のビーチリゾート」! このギャップがたまりません。
え、山の上なのにビーチ!?と驚くかと思いますが、ご覧のとおり「ここは湘南かっ!?」っていうほど本当にビーチっぽいのです。バーも併設していて、地場産のブルーベリーを使ったソーダや信州牛と国産豚のスモークチーズバーガー、信州吟醸豚燻製ベーコンなど、かなり本格的なメニュー。美味しいと評判のようですよ。
「白馬マウンテンビーチ」は入場無料のラウンジエリアと、有料のジャグジー・サウナエリアに分かれます。国内でもめずらしいというゴンドラサウナはスチームサウナとミストサウナの2台。もう1つ薪を動力にしたテントサウナもあります。近年ブームのサウナ愛好家=サウナーの人にとっては気になるスポットなのでは?
現在ジャグジーとサウナは午前午後の2部で予約制とのこと。当日も空いていればOKとのことですが、確実に入りたい人は前日までの予約がお勧めです。標高1400mの外気浴でのクールダウンはきっと最高! 白馬マウンテンビーチで「ととのう」体験をどうぞ。
白馬マウンテンビーチ(HAKUBA MOUNTAIN BEACH)
ラウンジ入場: 無料
サウナ・ジャグジー: 2時間1500円(中学生以上対象、前日までの事前予約制)
今期営業期間: 2020年6月1日~10月25日(無休)
営業時間: ラウンジ 9時~16時30分、バー 9時~16時、サウナ・ジャグジー 10時~12時/13時~15時
ゴンドラ: 大人往復1800円
Webサイト: 白馬マウンテンビーチ
白馬岩岳マウンテンリゾートで食べられる「Hakuba Deli」がオススメ
SDGs(持続可能な開発目標)に賛同した活動に取り組んでいる白馬岩岳マウンテンリゾートでは、この夏から「サステナブル・リゾート」として持続可能なリゾートづくりを本格的に開始。その1つとして地産地消サイクルを徹底した「Hakuba Deli」の販売をスタートしました。具体的には、地域農業者と連携して規格外の野菜や端材などを有効活用したり、廃棄食材を自作コンポストでたい肥化させるといったもの。その「Hakuba Deli」をひと足お先にいただいてきました。
カウンターに並ぶ色とりどりの食材から希望をオーダーするとワンプレートに盛り付けてもらえるというシステム。本日のサラダとスープをベースに、メインデリは肉か魚のいずれかを選び、4種類のサイドデリからは2品をチョイスします。さらに白馬産こしひかりの玄米御飯か焼き立てパンが選べて1480円とボリュームもお得感もたっぷりの内容です。季節によって旬の野菜が変わるので、二度三度と訪れる楽しみもありますね。
白馬岩岳といえば2年前の秋にオープンした「白馬マウンテンハーバー」が新名所として人気スポットとなっています。この日もシティベーカリーのパン&絶景を求めて大勢の観光客の姿が見られました。すぐ近くには北アルプスの絶景に飛び出す「ヤッホー!スウィング」という絶景大型ブランコが設置予定の場所や、Withコロナ時代に追い風となっているワーキングスポット「森のオフィス」、北アルプス唐松沢氷河を真正面に臨めるデッキなど見どころいっぱいです。3密を避けられるアウトドアフィールドで気分転換はいかがでしょうか。