旅レポ
城崎温泉でカニを堪能! JR西日本の「かにカニ日帰りエクスプレス」を体験してみた!
2016年11月23日 00:00
JR西日本(西日本旅客鉄道)が発売している、日帰りで「カニ料理」を楽しめる旅行商品「かにカニ日帰りエクスプレス」。それを体験できるプレスツアーに参加する機会を得たのでその様子をお伝えする。
かにカニ日帰りエクスプレスは、京都、大阪、神戸などを出発地として往復JR特急指定席+カニ料理がセットになった旅行商品。カニ料理を楽しめるのは城崎温泉・天橋立(但馬、丹後、若狭)、北陸、山陰エリアの64施設。プランは5種類が用意される。発売期間は2017年3月18日まで、利用期間は11月7日~2017年3月21日(12月29日~1月4日を除く)。詳細については公式Webサイトに案内がある。
今回体験したのは「くつろぎプラン」のなかから、城崎温泉の「ぎゃらりーの宿 つばきの旅館」で自慢のカニ料理を堪能するコース(大人1万6100円)。なお、このコースについては水曜日と12月29日~2017年1月4日は利用不可となっている。取材日は、新大阪駅を8時8分発の「こうのとり1号」に乗車して、城崎温泉駅を目指した。
ぎゃらりーの宿 つばきの旅館でカニ料理を堪能
流れ行く車窓の景色を楽しむこと2時間50分、10時58分に城崎温泉駅に到着した。城崎温泉駅から今回カニ料理を提供してくれる宿「ぎゃらりーの宿 つばきの旅館」までは徒歩移動で約5分、宿に着くとすでに料理の準備が整っていた。そこには、カニ刺し、焼きカニ、カニ鍋(カニ鍋は和牛しゃぶしゃぶに変更可能)と、まさにカニ、カニ、カニとカニづくしのコースが待っていた。
カニを食べると無口になるのとおり、今回のツアー参加者も黙々とカニを食べるのに夢中で、沈黙の時間が流れるシーンがしばしばあった。初めてカニ刺しを食してみた筆者、ツルツルとした食感とこれまでに味わったことのないカニの風味に感動。カニ焼き用に用意されたカニもカニ刺しとして食べられるとのことだったので、そちらもカニ刺しとして平らげてしまった。新鮮なカニだから提供できるこの味を楽しむために、この地に旅行をするのはありだなと感じた。
城崎温泉を一望できる「城崎温泉ロープウェイ」に乗った
食事後は、城崎温泉街を自由を取材。まずは「城崎温泉ロープウェイ」に乗車してみた。温泉寺のある中間駅を経由して山頂駅までおよそ7分。標高231mの大師山に到着すると山頂駅展望台からは城崎温泉街を一望でき、この日は天候に恵まれ日本海まで見渡せた。頂上付近をよく観察するとカニ塚があったりと、このロープウェイを車体にはカニのマークが描かれており、この地がカニの街であることを実感した。
木屋町小路でこだわりのプリンを堪能する
個性豊かなお店が集まる「木屋町小路」では、城崎温泉たまごプティング「生萬」を訪問。同店で提供している「たまごプリン」「クリームブリュレ」「Kimanプレミアム」3種類のプリンを少しずつ食べられる「アソート」を注文してみた。
クリームブリュレはプリンの表面をバーナーで焼き上げていて、表面はパリパリとした食感でありながら中身はトロトロ。また、Kimanプレミアムのレアチーズみたいな食感が味わえるなど、こだわりのプリンを堪能することができた。
城崎温泉名物である外湯を「御所の湯」で堪能
このかにカニ日帰りエクスプレスでは、城崎温泉名物の外湯「駅舎温泉 さとの湯」「一の湯」「地蔵湯」「柳湯」「御所の湯」「まんだら湯」「鴻の湯」で利用できる外湯券1枚で1回入浴ができる(さとの湯と御所の湯は追加200円が必要)。プリンを堪能後、木屋町小路の前にある「御所の湯」で温泉を堪能、浴室は天井が高く開放感があり目前に滝が流れる「滝の露天風呂」も用意されていた。
17時02分発の「こうのとり24号」で新大阪へ
温泉をゆっくり楽しみながら、湯上がりにはやはりコーヒー牛乳が飲みたくなる。自販機で買ったコーヒー牛乳を飲み終えると、しばし取材のことは忘れてぼ~として休憩した。さて、「御所の湯」を出る頃には夕方になり日が落ちていた、浴衣姿で外湯めぐりをする人たちが街に出てきて、温泉街らしい雰囲気が出てきた。
城崎温泉では7つの外湯が1日入り放題となる「城崎温泉外湯めぐり券」(料金:大人1200円、小人600円)もあるので、泊まりで城崎温泉に来たら利用するのもいいだろう。
カニ料理に始まり展望台からの景色、絶品のプリン、温泉と1日ゆったりと城崎温泉の魅力を楽しめた。帰りは城崎温泉駅17時02分発の「こうのとり24号」に乗車、新大阪は19時55分着であった。クルマの旅行と違って渋滞もなく車内で眠って帰れるのがうれしい。
今回の旅で一番印象的だったのはやっぱりカニ料理。カニ以外に余計な食材が出てこない、カニそのものの魅力を楽しめる内容であったことだ。
東京から出張してきた筆者はツアーの出発時間が早く前泊が必要であったが、帰りは東京への新幹線が残っている時間帯でその足で東京に到着することができた。東京からの利用を考えると、プランによっては東京からの日帰りもできそうであるが、せっかくなので前泊して大阪の観光も楽しんでしまうことをお勧めしたい。