旅レポ
さらに広がった華やかすぎるマカオの巨大統合型リゾート「ギャラクシー・マカオ」(第3回)
新しく加わった2つのラグジュアリーホテル「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」と「JWマリオット・ホテル・マカオ」
2016年9月16日 15:57
マカオのコタイ地区にある2011年5月開業の巨大統合型リゾート(IR)「ギャラクシー・マカオ」のレポート3回目。このギャラクシー・マカオは、2015年5月に拡張され約2倍に広がった。今回は、新しく加わった2つのホテル「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」と「JWマリオット・ホテル・マカオ」を中心にお届けする。
ギャラクシー・マカオには3つのホテル棟があるが、そのうちの一棟にこれら2つのホテルが入っている。
全室スイートで提供される「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」
ザ・リッツ・カールトン・マカオ(The Ritz-Carlton, Macau)は、254の部屋が全室スイートで提供される。この全室スイートでの提供は同ホテル初で現在唯一となっている。
ザ・リッツ・カールトンは、アメリカのマリオット・インターナショナルが持つホテルブランド。日本にも進出済みなので、馴染みのあるブランドだろう。パリやロンドンのホテルから展開してきているので、全体に西洋文化を色濃く、インテリアデザインも重厚な高級感がある。ウェディングも可能で、そのコーディネートを決めるアトリエも見学できた。
アジアで最大規模となる「JWマリオット・ホテル・マカオ」
JWマリオット・ホテル・マカオ(JW Marriott Hotel Macau)は、1015室もの部屋があり、内71室のスイートを提供し、アジアで最大規模を誇る。JWマリオット・ホテルもマリオット・インターナショナルのホテルブランドで、ラグジュアリーブランドとしてリゾートや主要都市で展開している。マリオットグループ創業者「John Willard Marriott」からブランド名を付けている。
また、キッズルームの「The Kids Club(キッズ・クラブ)」もあり、800m2の空間で3~17歳までの子供が遊べる。子供と大人のペアで2時間、平日120MOP(マカオ・パタカ、約1560円、1MOP=約13円換算)、週末150MOP(約1950円)。ホテル宿泊者は30%引きになる。単なる運動スペースではなく、アスレチックっぽいものや、ミラールームなど子供のクリエイティブ性を引き出す楽しみ方ができるよう工夫されている。
眺めのよい高級中華レストラン「Lai Heen」
ここからはグルメ関連のレポートをいくつかお届けする。
中華料理の「Lai Heen(ライ・ヒーン/麗軒)」は、広東料理をベースにしたハイレベルな料理を期待できる大きなレストラン。130名までサービスができる。「ミシュランガイド 香港/マカオ 2016」で推薦(リコメンド)レストランに選ばれている。
ザ・リッツ・カールトン・マカオの51階に位置していて、マカオで最も高い場所にある中華レストラン。ちなみに、レポート第1回の冒頭に掲載したギャラクシー・マカオ全体の夜景写真は、この部屋から撮影している。夜間にはギャラクシー・マカオ全体の照明を使ったレーザーショーが行なわれるので、ぜひ鑑賞してみよう。
プライベートルームも5室ある。デザインは日本のストリックランド(代表:赤尾洋平氏)が手がけていて重厚かつ繊細、こちらも中華がモダンにアレンジされていて芸術性が高く見応えがある。
シェフのBill Fu氏は、前職のザ・リッツ・カールトン・香港「Tin Lung Heen」でミシュランの二つ星を獲得している。中華料理というと重いイメージがあるが、料理は中華が基本の味付けだが、西洋が上品に融合していて食べやすい。見た目も中華然とせずにとてもモダンだ。
オールド上海をモチーフにしたデラックスラウンジ「China Rouge」
「China Rouge(チャイナルージュ)」は、古きよき時代の上海をモチーフにしたバー&ラウンジ。内部にはさまざま魅惑的なアートが飾られ、別世界にいるような気分にさせてくれる。中は広めなので、大人数でも入れないということはないだろう。大きなカウンターもあるので1人でも問題ない。飲物はカクテルが主体で、ワインやシャンパンなどもある。ステージの生演奏や客席をまわってのダンスショーなども楽しめる。
場所はギャラクシー・マカオのグランドフロア「G001」になる。1回目にレポートしたダイアモンドロビーのエントランスを出た外側に入口がある。
ここまでギャラクシー・マカオの代表的なホテルを4つ紹介したが、どれも個性があるので、ぜひ何度か訪問して体験してみてほしい。日本さながらの安心を得たいなら「ホテル・オークラ・マカオ」、部屋でもスパを満喫、そしてアジアンな香りに包まれたいなら「バンヤン・ツリー・マカオ」、洋風のラグジュアリーを極めるなら「JWマリオット・ホテル・マカオ」、さらにそれを一歩進めてスイートでと考えるなら「ザ・リッツ・カールトン・マカオ」というイメージだ。スイートをJWマリオットとリッツ・カールトンの選択は悩ましいところだろうか。
さて、ギャラクシー・マカオのレポートは次回で最終回。次回は、エンタテイメント系の楽しみ方のほか、マカオ半島や旧市街周辺なども見ていく。