旅レポ
さらに広がった華やかすぎるマカオの巨大統合型リゾート「ギャラクシー・マカオ」(第2回)
スイートとスパが魅力の「バンヤンツリー・マカオ」と南国ビーチさながらの「グランドリゾート・デッキ」
2016年9月8日 00:00
マカオのコタイ地区にある2011年5月に開業の巨大統合型リゾート「ギャラクシー・マカオ」。ホテル、ショッピングモール、レストラン、カジノなどが集まった施設で、2015年5月に拡張され約2倍に広がった。概要は前回記事をご覧いただきたいが、今回紹介する「バンヤンツリー・マカオ」は開業時からあるホテルだが、プールの「グランドリゾート・デッキ」は拡張されている。
全室スイートとヴィラでスパを満喫できる「バンヤンツリー・マカオ」
「バンヤンツリー・マカオ(Banyan Tree Macau)」は、シンガポールを拠点にアジア各地にスパリゾートホテルを展開するバンヤンツリー・ホテルズ&リゾーツが手がけるホテル。バンヤンツリーブランドでは25のホテルを9カ国で展開するなかの一つ。タイのプーケットから創業したこともあり、スパなどでタイ文化を色濃く感じる作り。グランドフロアにはタイレストランもある。
プライベートプールを持つ10のヴィラと240のスイート、スパなどから構成されている。ホテルは全室スイートルーム。室内にプールがある部屋もあるなど、カップルやファミリーがリラックスできる作りになっている。
スパ専用のトリートメントルームが用意されているが、宿泊中であればヴィラやスイートの室内でもトリートメントをしてくれる。リゾートの感覚でスパでリラックスし、ゆったり癒やされたいならお勧めできるホテル。ホテルの宿泊料金に基本的なトリートメントも含まれている。
バンヤンツリー・スパは広さが3400m2もあり、タイ・トラディショナルやレインミスト、カップル向けスパのインヤンなど、多様なスパメニューが堪能できる。こちらは別に入り口がありバンヤンツリー・マカオ宿泊者以外でも利用できる。オリジナルエッセンシャルオイルなどやスパアクセサリーが揃う「バンヤンツリー・ギャラリー」もフロント近くのショップで扱っている。
なお、スパのみであれば、日本国内でも宮崎シーガイア「バンヤンツリー・スパ フェニックス・シーガイア・リゾート」にて受けることができる。
内覧時、バンヤンツリー・マカオ 総支配人(General Manager) ファブリス・コレット(Fabrice Collet)氏から挨拶があり、「国籍別の滞在で見ると日本人は5番目になるのですが、現在もっと日本から多くの方に訪れていただきたいと考えています。日本のお客さまは、部屋に宿泊するだけでなく、ホテルのレストランやスパなど、さまざまなファシリティを含めホテルライフを楽しんでくれるというのが、他国とは異なる傾向になっています。そういった楽しみをする方々にたくさん訪れていただきたいと思っています」と、日本からの訪問を歓迎していた。
訪れたら絶対遊んでおきたい「グランドリゾート・デッキ」とホテルプライベートプール
前回の概要でも少し紹介したが、ホテル棟に囲まれた中央部分は、グランドリゾートデッキと呼ばれる7万5000m2にもおよぶ本格的なリゾートプールが広がる。ここをもう少し詳しく見ていこう。
このグランドリゾートデッキのちょうど中央部分にバンヤンツリー・マカオのプライベートプールがあり、ヴィラはそれをL字に囲むように配置されている。このプライベートプールとヴィラの間には通路があり、プライベートプールやヴィラと関係ない人は通り抜けができる作りにもなっている。つまり、バンヤンツリー・マカオのプライベートプールとヴィラは、もっとも贅沢な位置にある。実際に中に入ると、他のプールの喧噪は消え、ちょっとした別世界が広がる。
広大なグランドリゾートデッキは、ギャラクシー・マカオを訪れたら必ず遊んでおきたいプール施設。人工で作られたビーチなのだが、長さ150mにおよぶ白い砂浜と波のあるスカイトップウェーブプールなど、大小合わせると13ものプールがある。周辺は豊富な亜熱帯植物で囲まれ(77種類以上あるそうだ)、まさにビーチリゾートにいるかのようだ。自然の海とは違い、まったく危険もなく、ホテルから出てすぐ手軽に水遊びが満喫できる。ファミリーにお勧めの施設といえる。
またスカイトップアドベンチャーラピッズと呼ぶ、575mのいわゆる流れるプールや高さ9mのウォータースライドなど、遊べる水施設もたっぷりある。この流れるプールの途中にあるブリーズカフェ(Breeze Cafe)周辺に1時間に1回、人魚が登場するイベントもあるので、一度見学してみよう。絶好のフォトスポットだ。
この広大なグランドリゾートデッキを存分に楽しもうと思ったら、確実に1日かかる。天気のよい日を選んで1日あてて欲しい。どのホテルであっても宿泊者であれば無料で入場可能。入場時にはホテルのカードキーが必要になる。
ザ・リッツ・カールトン・マカオの宿泊者向けにはプライベートプールが用意されており、こちらはうって変わって、大人向けのキッチリ泳ぐこともできる直線型のプール。プライベートプールだけあって、静かに泳ぎを堪能することができる。
充実のワインストックを持つイタリアンの「8 1/2 Otto e Mezzo BOMBANA Macau」
さて、ここから後半は食関連のレポートをいくつかお届けしていこう。
マカオはポルトガル領であったこともあり、ワインも有名。イタリアンの「8 1/2 Otto e Mezzo BOMBANA(ボンバナ) Macau」は、貯蔵ワインがとても豊富。オーナーシェフのボンバナ氏は、香港のフラッグシップ店でミシュラン3つ星を、イタリア外ではじめてかつ唯一イタリアンレストランにて獲得している。このレストランは「ミシュランガイド 香港・マカオ 2016」にて1つ星を獲得している。場所はギャラクシーマカオの1階プロムナード内「1031」にある。今回は料理ではなく、貯蔵ワインなどを見せていただいた。
正統派の上質イタリアンレストラン「TERRAZZA」
「TERRAZZA(テラッツァ)」は、「ミシュランガイド2016」で1つ星を獲得したイタリアン。イタリアホスピタリティ国際認証マーク(Ospitalita Italiana)の2015~2016において「Golden Q」も受賞。イタリア流ホスピタリティの典型的水準を満たしているということになる。奇をてらっていない、典型的なイタリア料理とワインが楽しめる。
パスタやスープ、肉や魚料理、くせのないフレッシュチーズ、ティラミスなど、日本人にもお馴染みのメニューをより上質にしているので、まず口に合わないということはないだろう。ワインのストックも豊富。
また食事の際、我々グループには小学生未満の子供がいたのだが、子供向けに食べやすいメニューに変更してくれたり、くつろぎやすいようイスを工夫してくれたりと、アットホームで親切な接客が目立っていた。場所は、ギャラクシー・ホテル(今回紹介していないが、オークラが入るホテル棟の向かい側の棟になる)内の2階「201」となる。
ウイスキー好きには天国の「The Macallan Whisky Bar & Lounge」
シングルモルトウィスキー愛好者で「マッカラン」を知らない人はいないだろう。マッカランウイスキーをテーマにした、アジア初で唯一となるウイスキーバーが「The Macallan Whisky Bar & Lounge」だ。音楽の生演奏もある落ち着いたバーとラウンジで、希少なビンテージも含め400種以上の極上コレクションを楽しむことができる。まさにウイスキー好きには天国のような場所。オークウッドの家具はすべてスコットランドから取り寄せ、なんと暖炉まで用意されていた。
場所はギャラクシーホテルの2階「203」にある。先に紹介した「TERRAZZA」が近いので、食後に楽しむのもお勧め。カウンターもあるので一人で入ってもOK。ただし、スマートカジュアル(サンダルや袖なしの服は不可)のドレスコードがある。ややハードルが高く感じるかもしれないが、バーテンダー達は気さくで日本の銘柄も置いてあるので、ウイスキー好きならぜひ訪れてみて欲しい。
今回のレポートもなかなかのボリュームになってしまった。それだけギャラクシー・マカオは見どころが多い場所ということだ。ギャラクシー・マカオ関連はあと2回を予定している、次回は新しくできたザ・リッツ・カールトン・マカオとJW・マリオット関連を中心に中華料理レストランなども紹介していく。