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大型客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」船内
1900席のダイニング、プール、スパ、ジャズクラブ、託児所など完備
(2015/3/26 12:15)
- 2015年3月25日 横浜入港
既報の通り、米Royal Caribbean International(RCI、ロイヤル・カリビアン)が運航する13万トン級の大型客船「マリナー・オブ・ザ・シーズ」が横浜港へ初めて入港した。同日、報道関係者向けの船内見学会が実施されたので、内部の施設などを写真で紹介する。
別記事で紹介した歓迎セレモニーは14階(デッキ)の展望ラウンジで実施されたので、14階から順に下っていく流れで見学している。ちなみに同船には15階があり、そこはチャペルとなっている。
タッチパネル操作の船内案内システム
エレベーターホールの近くにはデジタルサイネージのような縦向きに設置されたタッチパネルディスプレイを装備。客室や船内施設を案内してくれるもの。例えば客室番号を入力すれば、今いる場所からどのようなルートで戻れるか教えてくれる。
また、レストランやスパ、アクティビティ施設などの案内、イベント情報も表示される。言語は日本語、英語、中国語、韓国語に対応していた。
13階:スポーツデッキ
13階の船尾に近いエリアでは、屋外でバスケットボールなどを楽しめるスポーツコートやパターゴルフ場、インラインスケートトラックが備わっている。また、煙突の裏側部分がロッククライミング用の壁になっている。
なお、姉妹船のボイジャー・オブ・ザ・シーズは、インラインスケート場の代わりにサーフィンを楽しめる波のあるプールが設置されているという。
12階:子ども向けゲームコーナーや眺望抜群のオープンデッキ
12階の船尾よりの部分はチャイルドルームと呼ばれるゲームコーナーが設けられ、レーシングゲームやなどを楽しむことができる。また、その脇には託児所も設けられており、大人だけでディナーに楽しみたいときなどに利用されるようだ。
船体中央エリアはオープンデッキ(屋外)となっている。同じオープンデッキの13階スポーツデッキより低層ではあるが、左右が開けており、眺望はこちらの方が良い。
12~11階:スパ&フィットネスセンター
船体前方はスパ&フィットネスセンター。スポーツジムやマッサージルーム、ジャグジーのほか、美容室も設けられており、フォーマルナイトと呼ばれる正装でおしゃれをして楽しむ時間が設定された日には混雑するそうだ。
なお、夕方以降はドレスコードが設定されるが、日中の服装は特に規定はないとのこと。夕方以降のドレスコードも、ツアーにより日数が異なるが1週間のツアーなら2回設けられるフォーマルナイトを除いては、カジュアルな服装でよいそうだ。
ちなみに、このスパ&フィットネスセンターは11階と12階の2層に渡っており、中には階段がある。
11階:ビュッフェレストラン「ウインジャマー・カフェ」
11階の船尾寄りの部分は、「ウインジャマー・カフェ」というビュッフェスタイルのレストランになっている。
船内の食事は、後述のメインダイニングやこのウインジャマー・カフェであればクルーズ代金に食事代が含まれる。このほか、ステーキハウスやイタリアンレストラン、ハンバーガーショップの「ジョニーロケッツ」といった、別途カバーチャージが必要なレストランもある。アルコールは基本的に有料。カフェなどでは、軽食はクルーズ代金に含まれるが、コーヒーや紅茶などには別途料金がかかる仕組みになっている。
10~6階、3階、2階:客室
今回はクルーズツアー中の船ということもあって客室の見学は行なえなかったが、客室の多くは6階から10階に多く配置されている。ここには図書館やインターネットコーナーもある。客室はこのほか、2階と3階にも一部備わっている。
5階:ロイヤルプロムナード
5階は中央部が「ロイヤルプロムナード」と呼ばれるショッピングモールになっている。ここには有名ブランドショップなどが並んでおり、SeaPassで買い物が可能。以前はバーだった部分も、2012年に行なわれた改修でブランドショップへ変更されるなど拡充されているという。
11階:ロータスラウンジ
11階の船前方部分には「ロータスラウンジ」と呼ばれるラウンジがあり、夜はバンド演奏などが行なわれる。ロータスラウンジは中国風の装飾がなされた空間で、約450席が置かれる。
なお、同船最大のラウンジは、今回は見学できなかったが、このロータスラウンジの真下となる2~4階にある「シアター」(Savoy Theater)で、約1350席となっている。
4階:ピアノバー「Schooner Bar」
4階には「Schooner Bar」と呼ばれるピアノバーがある。スクーナーとは帆船の1種で、店内は舵をモチーフにしたテーブルが使われるなど、船をイメージした装飾が施されていた。
4階:カジノ「Casino Royal」とボレロスラウンジ
4階の船体中央部にはカジノがあり、テーブルゲームやルーレット、スロットなどを楽しめる。また、その脇にはラウンジも設置されくつろぐこともできる。
5~3階:メインダイニング
5~3階の船尾部分は1900席が並ぶ「メインダイニング」のエリア。ここでの食事と食後のコーヒーはクルーズ料金に含まれる。朝食、昼食の時間帯は自由席となっているが、夕食についてはテーブル番号がSeaPassで指定されているという。
先述の通り、このメインダイニングとウインジャマー・カフェでの食事がクルーズ料金に含まれ、前者はフルコースの料理、後者はビュッフェスタイルと区別されている。
3~2階:スケートリンク「スタジオB」
3階には「スタジオB」と呼ばれるアイススケートリンクを備える。乗客が楽しむこともできるほか、フィギュアスケートのイベントも開かれる。見学当日もイベント出演者が練習を行なっていた。
3階:フォトショップ
船内にはカメラマンが常駐しており、船内や寄港地での様子を写真に収めてくれるという。この写真をプリントして販売するコーナーが3階のフォトショップ。気に入った写真を印刷してもらったり、フォトブックとして購入したりできるという。また、手持ちのデジカメのデータをCDへコピーするサービスも有償で行なっている。
このほか、クルーズの映像をDVDでも販売しており、その編集スタジオもこの階に設けられている。
また、絵画の販売も行なっている。船内には絵画のレプリカが置かれ、注文を行なうと米国の画商より配送されるシステムになっている。