【APEX2016】Intel、「RealSense」を使った画像解析による荷物サイズチェッカー

　シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズ・エキスポ＆コンベンションセンターで開催されている「APEX EXPO 2016」の併設イベント「FTE Asia 2016（Future Travel Experience Asia EXPO 2016）」では、PCやタブレットのCPUでおなじみのIntelも出展。画像認識による荷物のサイズチェックシステムなどを展示した。

　荷物サイズチェックシステムは、Intelが提供しているセンサー入力技術「RealSense」を用いたもので、指定されたエリア内に荷物を置くことで3辺が規定サイズに収まっているかを判定できるもの。

　IntelがRealSense用に提供しているカメラには奥行きを認識する機能を備えているが、このシステムは純粋にカメラの映像のみを用い、画像解析でサイズを測定している。つまりRealSense用の専用カメラが必要ないシステムとなる。

　現在はプロトタイプとのことで、規定サイズギリギリの荷物の場合は位置を少しずらすだけでNG判定されてしまうといった過敏なところがあったが、例えば持ち込み手荷物のセルフチェックなどへの応用が考えられている。

RealSenseを用いた荷物のサイズチェックシステム。指定された場所に荷物を置くだけで3辺のサイズが規定以下のものか判定する

カメラは深度センサーなどを持たない普通のカメラで、画像解析だけで判定しているという

動作例。写真左が規定サイズに収まっている場合の表示、写真右がサイズオーバーの場合

　また、アラスカ航空が2015年に導入した、東芝の8型タブレット「Encore」を用いた機内エンタテイメントシステムも展示。IntelのCPU、Windows 8.1をベースに動作するものとなる。

　アラスカ航空では専用のケースに収めて、機内で乗客に貸し出している。このケースはスタンドとしてシートテーブルに立てられるほか、足の部分をシートポケットに入れて利用することも想定されている。

　このほか、、Intelプラットフォームを用いた運航乗務員向けのEFB（Electronic Flight Bag）や、Intelが開発に関わった「TAP（Trusted Analytics Platform）」の航空会社への適用などを提案していた。

アラスカ航空で採用されている東芝「Encore」を使った機内エンタテイメントシステム

専用ケースに入った状態で、機内で乗客に貸し出している

東芝のロゴが見えるようになっているデザイン

運航乗務員向けのEFB（Electronic Flight Bag）も展示

さまざまな場面でデータ分析が必要な航空会社向けに「TAP（Trusted Analytics Platform）」を紹介