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AIR DO、北海道・道東地区の魅力を伝える「DO to 道東」を開催
道東自治体も加わり、地元のお酒の試飲も
(2015/12/14 00:00)
- 2015年12月10~11日 開催
AIR DOは2015年12月10~11日、二子玉川駅から繋がる商業施設の「ライズ」の吹き抜け通路空間「ガレリア」で、北海道道東地区の魅力を伝える参加型イベント「DO to 道東」を、AIR DO就航周年記念イベントとして開催した。
受付では現役CA(客室乗務員)がチケットを手渡しチェックイン。出発ゲートのダーツゲームで行き先を決めるという作り。会場では道東の自治体によるPRブースや「Cafe & Bar DOTO」、ステージが用意されていた。ステージでは、道東の宿泊施設がプレゼントされるジャンケン大会も催された(参加にはPRブースをまわってスタンプをもらう必要がある)。また、併設のCafe & Bar DOTOでは、昼間はAIR DO機内で提供されているオリジナルスープが、夕方からは地元のお酒とツマミが提供され、終始賑わっていた。
会場に入ると、道東の4自治体がPRブースを構える。主にパンフレットの配布が主体だったが、なかには趣向を凝らしたブースもある。各地の見どころを簡単に紹介しておこう。
北見ブースでは、おんねゆ温泉にあり北の大魚イトウが見れる北の大地の水族館「山の水族館」や、旭川から層雲峡~おんねゆ温泉~北見~網走と続く「大雪国道」こと国道39号の沿線を紹介。ミント関連の商品なども展示していた。
網走ブースでは、実物の流氷を展示。網走駅の近くの天都山には「オホーツク流氷館」がある。実際に海で流氷を見たいなら流氷観光砕氷船「おーろら」がお勧め。1月20日~4月3日に運航しており、1時間程度でオホーツクの流氷を堪能できる。
釧路といえば2万8千ヘクタールに広がる日本最大の「釧路湿原」が有名だが、北の海が近く、グルメを楽しむのがお勧めとのこと。釧路駅近くの「和商市場」で好きな海鮮を乗せる「勝手丼」や炉端焼き、醤油だれの唐揚げ釧路ザンギ、エゾシカ料理など、美味しい食を堪能してほしい。
帯広ブースは幸福駅をイメージし、幸福駅の大きな切符や幸福の鐘を展示していた。幸福駅は旧広尾線の愛国駅からの「愛国から幸福ゆき」切符でブームになったが、1987年に廃線後は交通公園として「キハ22」が保存され観光スポットとなっている。2013年にリニューアルされたが、木造駅舎はほぼそのままの形で楽しめるほか、ウェディング体験ができるイベントも実施されている。
帯広の少し北にある然別湖では1月28日~3月21日の期間で「しかりべつ湖コタン」という、氷でできた湖上の村が出現。「イグルー」と呼ぶアイスブロックの建造物で、アイスチャペルやバー、シアター、コンサート、アクティビティを楽しめる。なんと氷上には近隣から温泉を持ってきて、露天風呂まで楽しめるそうだ。
会場内の道東自治体PRブースをまわるとチケットにスタンプを押してもらえる。すべてを集めると景品がもらえ、ジャンケン大会への参加もできるようになる。ジャンケン大会にはAID DOのイメージキャラクター「ベア・ドゥ」が登場。道東宿泊施設の宿泊券をかけて賑やかに行なわれた。
会場には「Cafe & Bar DOTO」が併設され、昼の時間帯にはAIR DO機内でも提供されるオリジナルスープ、夕方から夜にかけては道東エリアのお酒の試飲と名産品のおつまみが提供された。ちょうど帰宅時間にかかる夕方には、多くの人が足をとめて楽しんでいた。
最後に、会場に訪れていたAIRDO代表取締役社長 谷寧久氏に話を聞くことができた。谷氏は今年2015年6月から代表取締役社長に就任している。
「今年10月から新たに就航した路線(中部~新千歳、中部~函館、広島~新千歳)は、特に中部~函館の路線が好評です。2015年上半期(4~10月)は夏期を中心にとても好調だったのですが、秋からはやや厳しくなってきています。この秋から冬にかけて落差を少なくし、いかに利用していただくかが今後の課題でもあります。東京からの便は新千歳のみならず、道東の釧路や女満別など、とても好評で採算上もとてもよいです。この道東で冬シーズンによりご利用いただきたいと思っています。今回のイベントは、たまたま周年記念が重なっていますが、冬のご利用をもっと盛り上げていきたいと思っています。
今年は安全の基礎固めを第一にやってきました。このことで一時路線を減らし、冬ダイヤから徐々に増やしています。2016年もやはり、引き続き安全運航に注力していき、定時性を含め快適なフライトをお約束したい。路線の充実はその先にあると考えています。また、今年から海外からの訪日外国人旅行者(インバウンド)向けに『Welcome to HOKKAIDO Fare』という、どの路線でも8800円の格安な料金設定を提供しています。海外からのお客さまも積極的に取り込んでいきたいと考えています。来年もAIR DOをよろしくお願いいたします」とコメントした。
なお、谷氏の発言にある「安全の基礎固めを第一に」という発言は、2014年12月に国土交通省から事業改善命令を受けたことに対する改善措置について言及したものだ。詳しくはニュースリリースのPDFを参照してほしい。
このほかAIR DOでは、航空券と宿泊、レンタカーや入場券などのオプションを含めたオリジナルプランを組める「AIR DOダイナミックパッケージ」も2015年10月に提供を開始した。出発前日16時59分まで予約可能で、7日前までなるべく早期の予約がお得になっている。例えば、本原稿執筆時(12月)に、羽田~帯広間の料金を、2016年2月の週末金曜日出発で日曜に帰ってくる条件で検索してみたところ、帯広駅前のホテル2泊宿泊を含めて1人3万6200円となった(時価販売商品なので旅行代金は変動する)。
うまく活用して、これからの冬の北海道をアクティブに楽しんでもらいたい。特に冬の北海道の海鮮グルメは間違いなく美味しい。広大な自然を持つ道東なら、北海道を実感できる旅が楽しめることは間違いない。