ニュース

奈良ホテル、重要文化財指定へ。営業中のホテル単独の建造物として初

2026年10月16日 発表
奈良ホテルが重文指定へ。写真は本館2階の234号室

 JR西日本は10月16日、所有する「奈良ホテル」本館(奈良県奈良市高畑町1096-14)が重要文化財(建造物)に指定されることを発表した。現在も営業しているホテル単独の建造物としては、初の重文指定。

 奈良ホテル本館は1909年10月17日に開業、設計は辰野金吾と片岡安による辰野片岡建築事務所が担当し、皇族や国賓が宿泊する施設としても知られている。

 重文指定は文科省の文化審議会の答申によるもので、以下のような評価を受けたという。

・吹抜をもつ大広間や大食堂等を備えた本格的なホテル建築であり、両翼を中央部から正面に突き出した建物配置や縦長の立面構成は西洋建築の手法と比例を取り入れている。軸部や内部意匠は伝統的な木造建築の意匠を基調とする等、和洋の意匠を破綻なく纏め上げた高い技量と完成度が認められる。

・明治時代後期に地域性や民族性を意識した建築様式が模索されていた中で建設され、地域の風致に調和した和洋折衷の建築としても高い歴史的価値を有している。

奈良ホテル外観
玄関棟大広間
メインダイニングルーム「三笠」