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岡山電気軌道「ハレノワ線(仮称)」、2029年度開業へ。清輝橋線と東山本線を連絡、全3系統での運転に

2029年度 開業
路線の位置。2027年予定の駅前広場乗り入れとあわせ、路面電車の利便性向上をはかる

 岡山電気軌道と岡山市は、大雲寺前~西大寺町間を結ぶ「ハレノワ線(仮称)」について、2029年度中の開業を目指す事業計画案を発表した。

 ハレノワ線は清輝橋線の大雲寺交差点付近から左折し、岡山芸術創造劇場(ハレノワ)付近を経由、新京橋西交差点で再び左折して東山本線と合流する約600mのルート。市街地の回遊性向上に加え、都心全体ににぎわいを広げる狙いがある。

 線路はすべて単線で、左回りの一方通行での運転。岡山駅(前)発着で環状運転する運行系統を新設し、ピーク時には1時間あたり3本以上を運転する。

 途中には「ハレノワ前」電停を新設し、付近では道路中央ではなく歩道側に線路を配置するサイドリザベーション方式を採用する。電停は1日700人の乗降を見込む。

 整備にあたっては、岡山電気軌道が施設の保有・列車の運行を行なうものの、施設の整備・維持管理費は市が負担する、いわゆる「みなし上下分離方式」を採用する。概算で約27.4億円と見込む整備費は国と市がそれぞれ2分の1ずつ、年間約800万円と見込む維持管理費は市がすべて負担。固定資産税も税相当額を市が支援するかたちとする。

 また、開業後に黒字の場合は黒字額の50%を岡山電気軌道が市に納付、赤字の場合は赤字額の50%を市が支援するスキームも取り入れる。

 新線開業は岡山電気軌道単独では困難なものの、公共交通機関の充実化のためには市の支援による整備が必要と判断。あくまで実際の所有者は岡山電気軌道とすることで、トラブルの際に責任の所在を明確化する意図もある。

イメージパース
整備における費用負担の概念図。左上には全3系統となった路線図も
開業後は赤字の際にその半額を市が拠出。黒字の際はその半額を市が受け取る